瞑想に耽り、心の中心にどんどん入り込んで行くと、心の中心に光が射して来る。

　そちらに向かって更に入り込んで行くと、フッと心が身体を離れて行く。

　光に向かって吸い寄せられる様に自分の身体を後にすると、輝きの光の世界に出る。始めは眩い光しか見えないが、目が慣れて来るとゆったりと動くものが見えて、徐々にそれが人影だと気付く。空も、地面も、山も、川も、木や花も、そして建物も光り輝いている。全てが光り輝いている。それは光によって造られた世界です。

　光の中でその人影も輝きの世界の中では光り輝いている。自分もその輝きを反射して輝いています。咲きそろった綺麗な花々を近くで見ると光がまるでこちらに向かって弾けて来る様だ。木の実は光の玉の様で、甘い薫りが漂います。そして、草も木も身体を癒すような快い薫りがします。川は光が弾けながら流れて行きます。

　全ての光は快い音楽の旋律に同調してオーロラの様に移動しています。

　不思議な事に、人の想いは胸に響いて来ます。ここの人達の会話は、想念の交通なのです。浄化された人々の想いは純粋で嘘はありません。想いを寄せた人に同調して、その想いが自分の胸にあると言う感覚です。言葉や文字はこの世界独特のもので、現界の文字や言葉に比べると何千、何万、何十万倍と言う内容量を持っています。無限大と言っても良いのかも知れません。この世界に来ると誰しも自然に使えるようになります。

　目の前の人に、「あなたは何をしているのですか？」と心で尋ねると、「私は歌を作っているのです。」と答え、歌い始めたら更に輝きを増して眩い。私もその透き通る様な歌を胸の中で聞いて身体が輝いて行くのを感じます。

　更に、天を仰ぎ両手を広げている人に、「あなたは何をしているのですか？」と心で尋ねると、「私は素の神の言葉を聞いているのです。」と答えた。至福の想いをして輝いている。

　私を「家に来なさい。」と招いた人に付いて行った。その家はとても大きく、光り輝くガラスの神殿の様な建物です。家の中の柱も、壁も、床も、天井も、椅子も、机も、全てが眩く光り輝いています。其処にいる人々も輝きの人々です。その輝きの人々は愛に満ち足りた優雅な生活を営んでいます。想いは胸の中に直接聞こえて来ます。それは優しい響きです。その中にいると身体が更に光り輝き浄化されて行くのを感じます。

　ある時、桜ん坊や桃、葡萄がとても良い薫りを放っているので衝動的に葡萄の実を一粒食べてしまった。口の中で弾けるような甘さは現界では味わえない甘さです。でも、これは罪なのです。霊界では如何なる事が有っても殺生は許されないし、秩序を壊してはいけないからです。そして、幽体には霊流以外のエネルギーは必要無い。私は一つ罪を犯してしまった。霊流が身体にはきつく感じる。霊格が降格すると今の界の霊流が強すぎるからだ。食べた葡萄の種は葡萄の木の根元に埋めると、直ぐに芽が出て、木になり、花が咲き、葡萄が実を付けた。

　ある街を歩いている時に、目の前にいる人に「この町を見渡せる場所はどこですか？」と尋ねたら、遙か山の頂上を指したので、そちらに目をやると、瞬間にそこに自分が移動した。その山頂には大きな神殿があり、その中のある部屋には、中央に大きな机があり、周りに何十人もの人が座り、その背後には大きな地区ごとの街並みの画像が写っている。そして、そこにいる人達はその地区の長で、霊格の上の地区に移動する準備に来ています。

　輝きの世界は、方位や時間や距離の概念は無い。移動は想いの場所に瞬間移動します。欲は存在しないからお金も必要無いし、隣人愛の情愛に満ち溢れた世界だから法律も必要無い。幽体の世界だから食事もしないし、トイレも無い、寝る事も無い。同じ想いの人達が集まって生活をしています。何時も自分の正面頭上高く太陽が輝いており、其処から降り注ぐ霊流(光と薫りと音楽)と言う光によって全てのものが満たされている。その霊流の性質は、全てのものを浄化し、慈悲の想いに満ち溢れている。唯、人の直後を横切ってはならない。それは、霊流が整流される空間で、太陽から受ける霊流が乱れてしまい身体が苦痛になるからです。

　輝きの世界は、全てが霊流によって成り立っています。それは、霊界の太陽から降り注ぐ直接霊流というこの世界の全ての存在的なものと、自分より霊格の高い人から来る慈悲と言う間接霊流があります。