身近な食生活に於ける手当法で有り、其の場に応じた手当法で有り、多くは自然の植物を使い、台所に有る物で直ぐに手当が出来る。又、多くは、即効の高結果を得る。
熊笹エキスの作り方
【使用部位】葉。
【薬効】胃弱、胃の凭れ、整腸、疲労。
熊笹の葉500gを水1lで1/3に煎じ詰め、更に水を加えて1lにし、又、1/3に煎じる。此を4〜5回繰り返して加水分解を行いながら、熊笹の薬効成分を抽出する。
小豆エキスの作り方
【薬効】白癜、解熱、消腫、鬱血を治す。
【作り方】新鮮な小豆をコップ1/3位入れ、蒸留水をひたひたに入れて一昼夜置き、更に、膨らんだ小豆が隠れる迄蒸留水を足して、もう一昼夜置く。小豆色に成った水を別にして、膨らんだ小豆の皮だけを取って、此に蒸留水を同様に入れ、一昼夜置き、前に取って置いた液に加える。
松葉エキスの作り方
【薬効】胃痛、胃酸過多、胃潰瘍、胃凭れ、胃炎、胃腸カタル、慢性胃炎、神経性胃炎、心臓病、不眠症、喘息、高血圧、中風の予防、糖尿病、脳卒中の予防、動脈硬化、産後の浄血。
【作り方】
松葉1.5kgを水6Lで半量に成る迄煮結めてから、松葉を引き上げ、煮汁を掻き回しながら更に煮詰めると、黒いどろどろのエキスが残る。一日3回、3〜5gを飲む。
爪哇薯エキスの作り方
【薬効】高血圧。
爪哇薯の成分は、澱粉、蛋白質、脂質、繊維、ビタミンB・C、カリウム等です。特にビタミンCは、加熱しても破壊され無い性質が有る。高血圧には含まれて居るカリウムの成分が有効で有る。カリウムには塩分で有るナトリウムを抑える作用が有るからだ。塩分の取り過ぎが判って居る人に薦めるエキスです。
【作り方】
爪哇薯1〜2個を良く洗い、皮付きの儘輪切りにする。其れに水1Lを加えて煮立て、1時間以上弱火で煮込み、煮汁を漉す。
此を朝と晩、湯飲みで1杯位ずつ飲む。但し、腎臓病の人は避ける。
梅肉エキスの作り方
薬効=腹痛、二日酔い、疲労回復。
・果肉の未だ無い固い青梅を一つ一つ丁寧に洗い、布巾で水分を良く拭き取り、竹串で軸や蔕を取る。此を下ろし器で下ろすか、梅の種を除いて皮を刻み、ミキサーに掛ける等して搾り、汁だけを集める。此の搾り汁を小さい土鍋に入れ、極弱火にして掻き混ぜながらじっくりと煮込んで行く。煮汁が黒く飴状に粘って来たら出来上がりです。熱湯消毒した保存瓶に入れて置く。
・金属では無い下し器で擂り下ろして布で漉して汁を取る。
・其の汁を土鍋に入れて火に掛け、時時混ぜながら、弱火で気長にゆっくり煮詰める。
・小さな泡が出始めたら箸に掛けてみて、ゆっくり垂れる位の固さに成った黒色の飴の様に成った物(冷めると固く成る)を瓶に入れて保存して置く。
5年以上経つと薬効は高く成る。
梅肉エキスの嗽薬作り方
【薬効】喉の痛み。
多くの薬効を持つ梅の主成分だけを凝縮した梅肉エキスは、大変利用価値が有る。家庭で作るのは少し面倒で有るが、いざと言う時に役立つ台所回復薬です。市販の物も有り、其れを常備するのも良いでしょう。
【作り方】
果肉の未だ無い固い青梅1sを水洗いし、布巾で水気を取り、竹串で軸や蔕を取る。此を下ろし器で下ろすか、梅の種を除いて皮を刻み、ミキサーに掛ける等して搾り、汁だけを集める。此の搾り汁を小さい土鍋に入れ、極弱火にして掻き混ぜながらじっくりと煮込んで行く。煮汁が黒く飴状に粘って来たら出来上がりです。熱湯消毒した保存瓶に入れて置く。
嗽薬とするには、梅肉エキス小匙1/2杯を水かぬるま湯に良く溶かし、此を嗽薬とする。喉の奥迄届く様にする。
蓬エキスの嗽薬作り方
【使用部位】葉。
【薬効】止血、鎮痛薬、健胃、整腸、腹痛、食欲増進、強壮、冷え性、神経痛、滋養強壮、疲労回復、降圧作用、体液を清める作用、下痢体質の改善。
【作り方】
蓬の葉、茎を刻んで良く煮詰めると黒いエキスが出来上がる。此を湯呑みに小匙半分位入れ、熱湯で薄めて飲む。
椎茸昆布玉葱エキスの作り方
【薬効】血液浄化、血液の粘稠度を下げる。
夜、翌朝作る赤出汁の出しにする為に、鍋に水を注ぎ、其の中に天日干し椎茸と昆布を入れて置く。翌朝、其の水出しの椎茸昆布エキスを他の容器に移す。残った椎茸と昆布は再度水を加えて赤出汁を作る。
玉葱を刻んで、10分以上1時間以内皿の上に放置して置き、先に他の容器に移した椎茸昆布エキスを湯飲みに入れて、其の中に其の玉葱を入れて10分位其の儘にして置いてから飲む。
冷え性の人は椎茸昆布エキスを温め、湯飲みに移して、10分以上1時間以内皿の上に放置した玉葱を加えたら直ぐに飲み干す。
煎じ薬の作り方
・薬材料は総て干すとは限ら無い。干す目的とは、保存の一語に尽きる。 干しても毒は毒で有る。従って、生も干した物も同じに使う。後は味覚の問題で有る。
・煎じる容器は土瓶か土鍋を使用する。コーヒーポットも役に立つ。
※特に、鉄や銅製の物は化学変化を起こして薬効成分を失うので使用しない。
・一日分を煎じる水は約600t又は三合を標準にして、薬材料一掴み約10gを目安として煎じ詰めるが、薬材料の多少に因って水の量を加減する。此の水が半量に成る迄弱火で蓋をして煎じ詰める。
エキスを抽出する時は、更に3〜4回水を加えて繰り返し弱火で煮詰める。
・飲む時は食間の空腹時が一番良いが、普通は食前の30分〜60分に温服する。
・風邪や下痢ぎみの時は熱くして、慢性病の場合は生温かくして飲む。吐き気や鼻血、吐血の時は冷やして飲む。
・子供の場合、8〜12歳は大人の1/2、6〜7歳は1/3、3〜4歳は1/4、1〜2歳は1/5を飲ませる。又、体力や体質に因って加減する。
レタスの煎じ液の作り方
【薬効】便秘、口内炎、不眠。 レタスの薬効には、便秘、口内炎、不眠等が有りますが、ビタミンA・C・E、ミネラル、葉緑素も含まれ健康野菜として価値が有る。
煎じ液は、御腹が張って便秘気味の時に。
【作り方】
レタスの葉250〜300gを水600tに入れ、弱火で半量に成る迄煎じ、此を空腹時に一日3回に分けて飲む。
水に溶けた繊維が働いて腸を弛め便秘解消へ近付けてくれる。
隠元豆の葉の煎じ液の作り方
【薬効】下痢、腸カタル、健胃、整腸。
隠元豆には、ビタミンB1・B2・B6、カルシウム等の成分が含まれて居る。其の薬効には胃腸カタルを抑える粘膜の抗炎症作用が有る。葉にも此の様な作用が有り、昔から胃腸薬として使われて居る。
【作り方】
隠元豆の生の葉一掴み50g程を水400tに入れ、半量に成る迄煮詰める。此を一日3回に分けて飲む。胃が活発に成り、下痢にも効き目が有る。
茄子の蔕の煎じ液の作り方
【薬効】下痢、口内炎、歯痛、神経痛。
茄子の蔕は漢方で用いられ、蔕に含まれるアルカロイドは口内炎、歯痛、神経痛等の痛み止めの効果が有る。
【作り方】
茄子の蔕を風通しの良い所で2〜3日、水分が有る程度無く成る迄乾燥させて置く。
乾燥した蔕100gに水300tを加えて半量に成る迄煎じ、此を2〜3回に分けて飲む。
玉葱の皮の煎じ液の作り方
【薬効】便秘、利尿、不眠症、神経系の安定作用、毛細血管増強、高血圧、動脈硬化。
葱特有の刺激成分硫化アリルは便秘に、芳香成分は不眠症、神経系の安定作用に効果が有る。
他にビタミンA・B・C、フィチン、クエルセチンを含み、此のクエルセチンは玉葱の薄皮に含まれ、毛細血管を丈夫にし、高血圧、動脈硬化を予防する作用が有る。
【作り方】
玉葱の薄茶色の薄皮を、水で洗い陰干しで乾燥させて保存して置き、乾燥した薄皮5〜10gを100tの水で半量に成る迄弱火で煎じる。此の煎じ液を一日量として数回に分けて飲む。
玉蜀黍毛の煎じ液の作り方
【薬効】浮腫、利尿、血圧降下、胆汁分泌促進作用。
玉蜀黍の粒には、蛋白質、澱粉、ビタミンA・Eが含まれて居るが、毛の方は、南蛮毛、英語で「コーンシルク」と呼ばれ、古くから浮腫の利尿に効く生薬として知られて居る。成分には、シトステロール、スティグマステロール、イソクエルシトリン、硝酸カリウム等が含まれ、利尿、血圧降下、胆汁分泌促進作用を持って居る。
【作り方】
毛を日光で干して良く乾燥させる。此を8〜10g、水500tで半量に成る迄煎じ、此の液を一日数回に分けて飲む。利尿作用が強く、浮腫が取れて行く。
芹の煎じ液の作り方
【薬効】高血圧予防、整腸、腰痛、筋肉痛。
芳香成分には、食欲を増進させ、体力を調える薬効が有る。又、含まれて居るクエルセチンは高血圧予防に、食物繊維は腸を調える効果を持って居る。更にビタミンA・C、カルシウムが含まれて居るので、腰痛や筋肉痛に効用が有る。
【作り方】
乾燥した芹を使うので、自家製の物を作る場合には、春から夏に掛けて採取する。採取出来無い時には野菜の芹で代用する。
何れも風通しの良い所で乾燥させた、乾燥芹50g程を水600tで半量に成る迄煎じる。此を一日分として3回に分けて飲む。
金柑の煎じ液の作り方
【薬効】咳、百日咳、麻疹、胃腸病。
【作り方】
金柑は皮を良く洗い、爪楊枝で数カ所に穴を開けて、砂糖(氷砂糖)を加えて煎じる。
栗の渋皮の煎じ液の作り方
【薬効】口内炎。
胃が荒れると、其れ以外の体の各部に症状が現れます。口の中が熱っぽい、口唇がかさ付く、舌がざら付く等です。口内炎も其の一つで、胃が其の機能を損なって居ると考えて良いでしょう。
【作り方】
栗の渋皮10gを水150tに入れ、半量に成る迄煎じ、此で炎症部を洗う様に口内に含みながら嗽をする。2〜3回続けて見る。
胡瓜の皮の煎じ液の作り方
【薬効】手足の浮腫、抗腫瘍作用。
最近の胡瓜は、苦味が少無く成って来たが、此の苦味成分はククルビタシンCで、抗腫瘍作用も有る。他に、ビタミンA・C、そして、利尿作用の有るイソクエルシトリンが含まれて居る。其れで昔から胡瓜は腎炎の薬として用いられて来た。
【作り方】
胡瓜の皮30g位を水500tで半量に成る迄ゆっくりと煎じる。此を一日量として2〜3回に分けて飲む。
胡椒と生姜の煎じ液の作り方
【薬効】胃痛。
胡椒の成分に精油、フェランドレン、ピネン、リモネン等が含まれ、保温作用が有る。特に胃を冷やした為に痛みが出た場合には有効です。
【作り方】
白粒胡椒1g、陳生姜30gをアルミホイルで包み焼きにした物を、水400tで半量に成る迄煎じ、此を飲む。胡椒と生姜との薬効が相まって、少しずつ痛みが治まって来る。
山椒の煎じ液の作り方
【薬効】腹痛、下痢、胃腸を温める。
胃腸が冷えて調子が悪い時に効果的です。
山椒には、腹痛、下痢、胃腸を温めると言った作用が有る。成分にリモネン、シトロネラールの精油、サンショオール、サンショウアミドの辛みの成分が有る。
【作り方】
生の山椒の実を良く乾燥させて使う。
山椒の実3gを水400tの水で半量に成る迄煎じ、此を一日量として3回に分けて空腹時に飲む。
紫蘇の煎じ液の作り方
【薬効】風邪、食欲増進。
紫蘇は生薬として使われる程薬効の有る野菜です。成分には、精油が含まれ、ビタミンA、カルシウムも有る。主に精油に因り体が温められ、発汗作用が促される。僅かで有るが、ビタミンCも含まれて居るので粘膜を強くする効果が有る。
【作り方】
紫蘇6〜10枚を水200tで半量に成る迄弱火で煎じる。此に生姜汁を小匙1〜2杯加え、一日量として数回に分けて飲む。生姜の発汗作用も加わり、汗が出てすっきりする。飲む時は暑くすると因り効果的です。
春菊の煎じ液の作り方
【薬効】痰、喉の痛み。
春菊の成分には、精油、食物繊維、カロチン、ビタミンC、ミネラル等がバランス良く含まれて居る事から、様々な薬効を持ち合わせ、其の一つに痰切り、喉の痛みを和らげる効果が有る。
【作り方】
春菊100〜150gを水500〜600tで弱火の儘半量に成る迄煎じる。此の煎じ液を一日2〜3回に分けて飲む。
小豆の煎じ液の作り方
【薬効】浮腫、便秘、二日酔い。
成分の主な物は澱粉、蛋白質ですが、ビタミンB1、サポニン、食物繊維も含まれ、浮腫には此のサポニンと食物繊維が有効です。又、便秘や二日酔いにも効用が有る。
【作り方】
小豆30gを水500tで半量に成る迄煎じ、此の液を一日分として3回に分けて飲む。
大蒜の煎じ液の作り方
【薬効】=風邪、腰痛、冷え、強壮。
大蒜は疲労回復、強壮に効く野菜として有名で、含まれて居る匂いの成分、硫化アリルの一種アリシン、スコルジニンが疲労を回復させ、冷えを除き、風邪、腰痛を抑える働きが有る。特に風邪には体を温めて発汗させる薬効を利用した煎じ液が効く。
【作り方】
大蒜3〜4欠け、生姜1欠けを水200tに加え、半量に成る迄煎じる。此に蜂蜜か粗目を加え、熱い内に飲む。2回に分けて飲み切ります。
未だ熱っぽさが残る様ならば、もう少し続ける。
天日干し椎茸の煎じ液の作り方
【薬効】風邪、動脈硬化、高血圧、貧血、肝臓、頭痛。
天日干し椎茸に含まれて居るビタミンDは、カルシウムを吸収促進し、骨を丈夫にする。フィトステリンは代謝排泄を促進するので、動脈硬化予防、高血圧症等に効用が有る。又、胞子に含まれる成分は、抗ウイルス性物質生成作用が有り、風邪熱に効く。他に、ビタミンB1・B2・C等が含まれ、貧血、肝機能へも働く。
【作り方】
天日干し椎茸5〜6枚と水300tを弱火で加熱し、半量に成る迄煎じる。蜂蜜を小匙1杯加えて、熱い内に2回程に分けて飲み切る。
頭痛の場合は、蜂蜜の代わりに、胡桃油か胡麻油を2〜3滴垂らして飲む。酷い頭痛には其れに赤唐辛子の粉末(又は、カレー粉)を半摘み程入れて飲む。
冬瓜の皮の煎じ液の作り方
【薬効】浮腫。
盛夏の季節野菜です。何時も過食して居る訳では無いのに、何故か太り気味に人に薦める。
成分は、ビタミンCと水分位ですが、此の水分に利尿作用が有る。特に果実や皮部分には浮腫を除く効能が有る。
【作り方】
皮を細かく刻んで、天日で良く乾燥させた物20g程を水400tで半量に成る迄ゆっくり煎じる。此を一日量として2〜3回に分けて飲む。
南瓜の種子の煎じ液の作り方
【薬効】駆虫、利尿、産後の浮腫。
種子は「南瓜仁」の名で生薬として使われて来た。成分は、蛋白質、ビタミンB1・B2・C、脂質、ミネラル、ククルビチン等が含まれて居る。駆虫、利尿作用が有り、煎じ液は産後の浮腫に効果が有る。
【作り方】
種子10〜20gを水600tで半量に成る迄煎じ、此の液を空腹時に飲む。
普段から種子は捨て無いで置き、水洗いして滑りを取り、広げて天日で乾燥させる。良く乾燥させる事が骨で、湿気無い様に保存して置くといざと言う時、役立つ。
蓬の煎じ液の作り方
【薬効】止血、鎮痛薬、健胃、整腸、腹痛、食欲増進、強壮、冷え性、神経痛、滋養強壮、疲労回復、降圧作用、体液を清める作用、下痢体質の改善、下痢、鼻血、吐血。
蓬の精油成分が胃の働きを活発にし、丈夫にしてくれる。
【作り方】
6〜7月頃に少し伸びた蓬を採取して、良く洗ってから風通しの良い場所で良く乾燥させて保存する。
乾燥した物5〜10gを水100〜150tで半量に成る迄煎じ、一回3回飲む。煎じ無くても熱湯を注いで、御茶にして飲んでも、続ける事に因って胃が丈夫に成る。
又、蓬の葉は入浴剤として風呂に入れると体が温まり効果的です。
蜜柑の皮の煎じ液の作り方
【薬効】喉の痛み、咳、痰。
皮には、リモネンやテルピネン等の精油成分が含まれて居る為、喉の痛み、咳、痰を除くと言った薬効が有る。
生薬では「陳皮」の名で風邪や健胃薬に用いられたりして居る。家庭でも簡単に作れ、保存が出来るので、蜜柑の季節に作り置きして置くと良い。
【作り方】
ワックスや農薬の心配の無い蜜柑10個位の果皮を湯で良く洗い、粗く刻んで笊に広げ、風通しの良い所で干し上げる。1週間から10日位かけ完全に乾燥させ、保存瓶で常備して置く。
煎じ液は、果皮と生姜各6gに水500tを加え、半量に成る迄弱火で煎じ、此に蜂蜜を少量加えて飲む。1回分50t程を目安にして3回で飲み切ると、痛みも和らぐ。
辣韭の煎じ液の作り方
【薬効】腹痛、強壮、健胃、整腸、食欲増進、利尿。
薬効成分の一つに独特の香り、成分硫化アリルが有る。此は、体の基礎を作る炭水化物を上手く代謝させるのに欠かす事の出来無いビタミンB1の体内吸収を助ける働きが有る。
更に、辣韮には強壮、健胃、整腸、食欲増進、利尿等の薬効が有る。
採れる時期が初夏頃なので、年中使える回復薬では無いが、御腹が痛い時に役立つ。
【作り方】
生辣韮の皮を剥いて良く洗い、輪切りにして通風し良い所で良く乾燥させる。
乾燥させた辣韮10gを水300tで半量に成る迄弱火で煎じる。此の液を一日分として数回に分けて飲む。
羅漢果・花梨・梨の果液の作り方
【薬効】喉が掠れる・イガイガする症状を治す、鎮咳作用、去痰作用、強壮作用、呼吸を整える作用。
【作り方】
羅漢果、花梨、梨各1個を一緒に水で煮る。2時間も細火に掛けると甘い薬用果液が取れる。喉が掠れる・イガイガする・咳が気に成る時に小コップ1杯飲むと直ぐ治る。
羅漢果は、止咳去痰と強壮効果が有る。滋味溢れる強い甘みが、咳き込みや呼吸が整わ無いで無闇に疲れた体調を元気付ける。花梨は其の珈琲色の果液が出来上がる。風邪で抵抗力が低下して居る、呼吸が乱れる等深奥部迄効果が有る。
椎茸スープの作り方
【薬効】乳製品を含む動物性蛋白質の毒の中和、頭痛・筋肉痛の緩和作用、活性酸素除去、抗ウイルス作用。多動児の落ち着きを取り戻す時に。
【作り方】
鍋に天日干し椎茸(中4〜5個)と水(3カップ)を入れて、中火で20〜30分。スープの量が半量くらいに成ったら少量の醤油味で飲む。症状が重い時は400t、其の他の場合は200CCを飲む。
高熱が有る時には、先に第一大根湯を飲んでから椎茸スープを飲む。陰性体質の人や心臓が弱い人は醤油を多目にする。
杉菜の振り掛けの作り方
【薬効】骨折、骨粗鬆症、骨の弱い人等。
【作り方】
春先の杉菜の方が加工しやすい。出来るならば全草を摘んで良く洗う。2〜3分蒸して日に干す。
完全に乾燥した杉菜を粉末にする。茎や根が固ければ煎ってから粉末にしても良い。
小匙一杯を日に2〜3回服用。