1.料理には順序段取りが大事です。 |
先ず、身拵えをきちんとします。髪の毛は散らさ無い様にし、エプロンをきちんとしなければ成ら無い。
出来上がった料理に髪の毛一本でも入って居れば、どんなに其の料理が綺麗で美味しくても、食欲が無く成ります。料理の際には決して火を遊ばせ無い様に、手早く料理をします。
例えば、長く煮込む物は早く火に掛け、出来た料理は順番に盛り付け、食卓の用意をして熱い物を盛り次第、直ぐに頂ける様にして置きます。
2.台所は整然とします。 |
料理をする時には、台所の道具は何時も同じ所に直ぐに片付け、料理が済んだ時に足の踏み場も無い様な事をせず、食卓に運び出したら後は何をしたか解ら無い位に後片付けをします。
食事をする時は、皆と一緒に食卓に付く様に心掛けましょう。
3.料理の目的は、身を養う為に食物を調える事です。 |
自然の味を生かし、不自然な調味料を用居たり、食物の質を考えずカロリー計算を主にしたりと言う事で無く、自然の正しい食養の道を進める物で無ければ成りません。
料理をするのは、食物を食べ易く、美しく調える為です。身を養う許りで無く、心も養う物で無くては成りません。
其の土地、其の季節の物を必ず「一物全体」として、大根なら葉も戴き、人参も根だけで無く葉も戴くと言う様に全体を料理して頂きます。又、海の物と陸の物等、材料を巧みに取り合わせて料理する事です。
4.主食は穀物、御飯一口を口に入れましたら箸を食卓の上に置き、途中で御菜は口に入れません。 |
一口の御飯が口の中でドロドロに成り、60回〜100回、若しくは、其れ以上噛んだら飲み込んで下さい。
※御飯三口に対して、御菜は一箸です。
5.一物全体、自然の味 |
季節の野菜、山菜、海草を主として皮を剥かず、茹で零さず、植物性油(例、胡麻油・オリーヴ油)で炒め、味は豆味噌、純正古式生醤油と自然海塩で調整します。
6.主食と副食 |
海藻は昆布、若布、海苔、鹿尾菜、荒布等、全て有効な副食物ですから必ず常に用います。主食物7以上、副食物3以下の割合で、最高でも主食物6に対して副食物4にし、必ず腹八分目に食す事です。
7.普通、食養料理には、砂糖、飴、蜂蜜、人工甘味料を入れたり、付け味をしたりしません。 |
又、皮を剥いたり、茹で零したり等せず、灰汁の強い物でも水に晒したりせず、火加減と油で上手く調和させて頂きます。
8.食卓に出す物として |
毎食、漬物2切れ〜3切れ添える事。
朝は味噌汁(赤出汁)。具は海草類と季節の野菜。陰性体質の人は胡麻塩を準備します。自然海塩と黒胡麻の対比は、其の季節や年齢に因り割合を替え常に用います。
9.胡麻塩の種類 |
黒胡麻7に対し塩3の割合 → 食戔指導受け中の陰性体質の病人(6対4、5対5等も有る)
黒胡麻8に対し塩2の割合 → 普通の人
黒胡麻9に対し塩1の割合 → 健康な人、老人、3歳以下
黒胡麻10に対し塩1の割合 → 3歳以下、及び、老人
※塩は自然海塩を使う。
10.意義 |
正食とは正しい食事と書く様に、本来の食事の事で有る。病気の時だけで無く普段でも自宅だけは、此の様な食事を摂りたいものです。自然の偉大さと命の尊さを感じます。
心を込め、感謝して戴くと言う想いを忘れ無い事。身体効果率が向上します。