手前味噌の作り方です。愛情を込めて美味しい味噌を作って下さい。

 【準備する物】

 圧力鍋、焼酎、出し昆布、瓶、新聞紙、重石(味噌の半分の重さの物2個)、ミンサー(擂り鉢でも良い)。

 【材料】

 大豆10kg、豆麹10kg(味噌の味は此の麹で決まる)、塩(自然海塩)7kg弱、出し昆布(真昆布:板昆布)適当に沢山。

 【作り方】 

 @大豆は良く洗い、大豆の3倍の水に一晩浸けて良くふやかす。圧力鍋に入れて、重りが回ったらトロ火にして、10分煮る。冷めたら、ミンサー等で潰して置く。

 A豆麹を水(麹に因るが今回は麹1kgに対して700cc)と塩(6kg)を混ぜ合わせる。水分が無くなったら、潰した大豆と混ぜ合わせる。この時、大豆の煮汁を入れると味も風味も良くなる。

 B大きな御握り程に丸め、焼酎で拭いた味噌瓶の其処にぶつける様に詰めていく。こうすれば、余分な空気が抜け雑菌の繁殖を防げる。

 C全部入ったら表面を均し、残りの塩を表面全体にまぶし、沢山の出し昆布を垂直に突き刺して行き、重石を載せる。瓶の口を紙で覆って紐で締め、涼しいところで保存する。一ヶ月程熟成させ、水が上がって来たら全体を混ぜる。夏を過ぎたら食べられますが、出来る事ならじっくりと一年熟成させたい。仕込んだ日を記入して置く。

 D味噌が出来上がって、出し昆布は味噌の味噌の旨味を吸い琥珀の光沢を放って居ます。千切りにして熱い御飯の上に乗せて食べると味噌の香りと色と、昆布の香りが混じり合って食欲をそそります。味噌は昆布の旨味を吸い濃が増します。

 ※味噌の黴や醤油の黴は、白色で全長の短い陽性の黴で、身体には好適な黴です。めんどくさければ取り除かなくても結構です。
 ※塩が少無く、重しが軽いと水揚げが悪く、黴の発生の原因と成ります。
 ※味噌は暑い真夏に熟成するので、少なくとも6月迄には仕込み、9月を過ぎてから食べる。