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 戦うと言う事を前提に修業する殺法としての聖士會館空手道は、合理的な格闘術を目指して居ます。叩く、蹴る、捌き、抜き、掛け、崩し、投げ、逆、固め、極め技と言う基本的な技術の効果を高める為に、気合いとか、気の力、人体の特性等を研究する。
 人間から発する気は、対気すると相手は角度に因って決まった不安定方向が有ります。其の方向を常に意識(自然に身体が反応する迄稽古をする)して自由組み手を行うと、自分に有利な展開に持ち込む事が出来ます。
 自分は、中心軸を崩さず、中心力を高めた構えをして居ると相手の攻撃を捌き無力化して崩す事、弾く事は容易で有る。
 天の波動を感じ、地の波動を感じ、其れ等の波動と調和した時の歓びを感じながら捌くと上手く捌き崩す事が出来ます。

 「陰は陽に引かれ、陽は陰に引かれる。陰と陰、陽と陽は反発する。陰と陽が同じ力なら中庸に成る。」此は「宇宙の秩序」で有る。
 相手の力を無力化させる事に因って相手を簡単に崩す事が出来ます。其れは相手の力の流れを其の儘、膝の前外側45°の角度に流して遣る事です。剛の押す力には、柔の引く力に因って無力化します。剛の引く力には柔の押す力に因って無力化します。剛の力の最大攻撃点の直前に剛の力を加えると攻撃力は跳ね返って行きます。相手が攻撃しようとする直前(柔)に押して遣る(剛)と簡単に崩れます。直線の力は側面からの力に因って目標を逸れて仕舞います。
 気の動きの後に肉体が動きますから、相手の気に気を寄せると相手の先の動きを感じる様に成ります。
 捌き崩しの基本は、体術+先読み+先手+極め=交差法と成る。だから、相手が攻撃を仕掛けて来るのを待って居るのでは無く、相手が攻撃しようとする時には此方から攻撃を仕掛けて居る。
 立位で相手に対して腹側に対面すると言う条件で、相手の身体の変化は、
 相手の前側に位置すると、相手は後ろ方向に倒れ易く成る。
 相手の後ろ側に位置すると、相手は左方向に倒れ易く成る。
 相手の左側に位置すると、相手は右方向に倒れ易く成る。
 相手の右側に位置すると、相手は前方向に倒れ易く成る。
 相手の前左側45°に位置すると、相手は左方向に捻れ易く成る。
 相手の後ろ左側45°に位置すると、相手は左右(特に右)に捻れ易く成る。
 相手の前右側45°に位置すると、相手は前後に倒れ易く成る。
 相手の後ろ右側45°に位置すると、相手は立位の状態を保つのが不安定(全ての方向に倒れ易い)に成る。

 立位で相手に対して背側に対面すると言う条件で、相手の身体の変化は、
 相手の前側に位置すると、相手は左方向に倒れ易く成る。
 相手の後ろ側に位置すると、相手は後ろ方向に倒れ易く成る。
 相手の左側に位置すると、相手は前方向に倒れ易く成る。
 相手の右側に位置すると、相手は右方向に倒れ易く成る。
 相手の前左側45°に位置すると、相手は立位の状態を保つのが不安定(全ての方向に倒れ易い)に成る。
 相手の後ろ左側45°に位置すると、相手は前後に倒れ易く成る。
 相手の前右側45°に位置すると、相手は左右(特に右)に捻れ易く成る。
 相手の後ろ右側45°に位置すると、相手は左方向に捻れ易く成る。
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 攻撃に対しての受け
 攻撃は基本的に相手に対して中心に向かって力を伝達します。
 剛(陽性)の攻撃に対して、受け側は柔(陰性)で構える。
 相手の攻撃に対して、中心から外側に軌道を外す受けは、外側に地面に平行に外す。又は、外側に受けて、身体は相手の内側に移動する。
 相手の攻撃に対して、中心から内側に軌道を外す受けは、内尾側に外す。又は、内尾側に受けて、身体は相手の外側に移動する。
 崩しの基本は中心軸と力を崩し、相手の力を無力化させる事、集中力や瞬発力は崩しを加速します。
 相手を崩すのは、相手の周りを45°回りながら崩すと相手は崩れるが中心軸が崩れると絶対的では無い。倍の角度の90°では崩しが中和してして仕舞い崩れ難い。捌き崩しは90°<100°の回りながら崩すといとも簡単に崩れる。

 自分の左手は頭側に力を加えるか、外側に掌を当てる。
 自分の右手は尾側に力を加えるか、中心に寄せてに手背を当てる。
 何れも接近戦では相手の腿に自分の腿を合わせると更に相手の中心軸と力は崩れる。
 下半身は膝を崩す事、上半身は肘を崩す事。肘を崩すと相手は螺旋を描いて崩れて行きます。
 言霊・・・・・・胸の中で発する。
 あ・・・・・・頭側に移動する。
 い・・・・・・左右に移動する。
 う・・・・・・中心力を高め、頭側に移動する。
 え・・・・・・尾側横回転移動する。
 お・・・・・・尾側前後回転移動する。
2005.7.30.leon.jpg (41625 バイト)  捌き、崩しは螺旋の動きの中に発生させるものなのだが、回転は左回りと右回りが有る。又、大きな螺旋と小さな螺旋が有る。これは常にメビウスの球を成す。
 メビウスの球を自由に操り、描き、相手を其の動きに同調させると、相手の攻撃を無力にさせ自由に操る事が出来る。メビウスの球の動きの中では力も速度も自由に操る事が出来る。そして、弾く事も、吸収する事も可能で有る。
 中心軸を正し、中心力を高め集中力を備えた構えをし、攻撃は中心力を瞬間に高め瞬発力を発揮し、捌き、崩し、極める。