聖士會館の空手は、手足を鍛えて武器化し、皮膚や筋肉を鍛えて肉体の鎧を付ける稽古を行います。筋金入りの身体を作るには正しい稽古と正食、休息の均衡を取ります。稽古は、始めに、バランスコントロール運動、胎児運動、犬歩きを行い身体を正常位に持って行き、理に適った補強運動を行い身体の均衡を維持しながら身体作りを行います。
25歳未満の男性や女性はサンドバッグや拳歩き等によって、拳頭、背手、前腕、手刀、指、肘、前足底、背足、臑、足刀、踵、膝等の部位を鍛えて行きます。女性の場合はグローブを嵌めて拳頭や指に胼胝が出来無い様に配慮します。
男性では、成長が止まる25歳位からは、拳頭、背手、前腕、手刀、指、肘、前足底、背足、臑、足刀、踵、膝等の部位をサンドバッグ等の柔らかい物の他に、拳歩き、聖士會館独自の器具、砂箱、豆箱、砂袋、柱等の固い物を使用して鍛えて行きます。下級位の稽古生は聖士會館独自の器具を使用して段階的に鍛えて行くという方法を行います。
手足を鍛えるべき対象物に対して思い切り叩く、蹴ると言う動作を行いますが、基本がしっかりしていれば痛みは余り感じ無い。皮膚や骨を含む皮下組織は鍛えても科学的には強度は余り変わら無い筈ですが、実際には鋼鉄の様な身体に成ります。其れは、肉体の限界を遙かに超えます。
器具を使うのでは無く、自分の身体を使用して犬歩きや倒立歩行、補強運動を行う事によって、均衡力、見計らい力、運動力と瞬発力が飛躍的に向上し、全身を武器化する様に鍛えて行きますが、聖士會館では始めにしっかりした基本を身に付けるので破壊力は格段に向上します。
武道は地道な道ですが、努力した者に与えられる物と者が有ります。