●御茶の出し方(持てなし方)
@初めに御菓子は左側に、御客様の手元近くに置きます。次に御茶を右手で持って左手を添えて飲むので右側に置きます。
A御飯の時は、茶碗を手に持つ事が一番多いので、茶碗を持ったり、置いたり、し易い様に左手側に置きます。
B箸は、手前中央に箸置きを置き、持ち側を右にして置きます。
●料理の品数に寄って、並び方が変わって来ます。
《一汁二菜の場合》
@御飯は、御膳の左側手前。
A吸物や赤出し汁は、御膳の右側手前。
B箸は、御膳の中央手前。
C漬物は、御膳の中央。
D主菜は、御膳の右上側。
E副菜の煮物は、御膳の左上側。
《一汁三菜の場合》
@御飯は、御膳の左側手前。
A吸物や赤出し汁は、御膳の右側手前。
B箸は、御膳の中央手前。
C酢の物は、御膳の中央。
D主菜は、御膳の右上側。
E副菜の煮物は、御膳の左上側。
《一汁四菜の場合》
@御飯は、御膳の左側手前。
A吸物や赤出し汁は、御膳の右側手前。
B箸は、御膳の中央手前。
C漬物は、箸の中央手前の直ぐ上側。
D酢の物は、左側中央。
E煮物は、右側中央。
F主菜は、御膳の右上側。
G焼き物は、御膳の左上側。
《普通の酒の席の料理》
@汁は、御膳の左側手前。
A刺身は、御膳の右側手前。
B酢の物は、御膳の中央。
C煮物は、右上側。
D焼き物、又は八寸、は、左上側。
※八寸(口取り物を先に出した時には、次に蒸し物、揚げ物、御口変わりと続き、最後に例えば八方汁みたいな物に成ります。)
1)鉢魚(塩焼き)には、二杯酢を添えます。
2)天麩羅には、天汁を添えます。
日本料理は、吸物に始まり、吸物に終わると言います。
●会席膳
約36.4pの脚の無い漆塗りのお膳、会席料理を乗せて出す。江戸時代以降に発達した、酒宴向きの料理本膳料理と懐石が変化発達した物で、現在では日本料理の主流と成って居ます。
《一般に出す会席料理御献立》
@御飯。A汁。B向付け。C煮物。D焼き物。E強魚。F吸物(箸洗い)。G八寸(口取り物)。H香りの物。等に成ります。
※酒席は、御飯と赤出しは最後に出します。
●本膳
日本料理の正式の膳立てで、二の膳、三の膳等に対して主と成る膳の事で、飯、汁、膾。煮物、香りの物を付けて客の正面に据えます。一の膳。
《本膳料理》
正式の日本料理の膳立てで、冠婚葬祭に用いる。
儀式料理
本膳と二の膳、三の膳等加えて行う。
献立には、一汁三菜。二汁七菜。三汁十一菜等有りますが、二汁五菜が一般的です。