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6月15日
下痢症
下痢の多くは短期間で治ってしまうので、とかく軽く考えがちだが、抵抗力の弱い子供や老人では命取りに成る場合も有る。又、慢性下痢症はスタミナを減少させて、心身の活動レベルを低下させてしまう。更に、重大な慢性病の初期症状としての下痢で有る場合も有る。だから、安易に下痢止め剤を飲んだりするのでは無く、其の下痢がどうして起こった物か確かめる事が重要だ。
下痢には一過性の下痢と、何時迄も頑固に続く慢性下痢が有るけれど、どちらも、次の3つの条件が整った時に起こる。
@腸の蠕動の高進。
A吸収の障害。
B水分の滲出。
腸の蠕動が高進すると、腸内容物は腸の中を早く移動させられる。元々吸収と言った作業はゆっくり進められる物なのに、早く内容物が流れてしまうと、吸収は悪く成る。又、蠕動が高進すると、腸管からの水分の分泌が多く成る。結局、腸の内容物は水っぽく成り、量も増えてしまうので、下痢に拍車を加える。腸管に入る水分量と言うのは非常に多い。飲料は勿論、食物にも水分は沢山含まれて居る。其れに唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液等が加わる。此等を合わせると24時間で約4リットルに達する。此の水分の大半は正常の場合、小腸の回腸、及び、上行結腸で吸収される。しかし、吸収が上手く行われ無いで、蠕動が高まれば、便の通過は嫌でも早く成る。
下痢が何に因って起こった物かを判断する為には、下痢に成る前の状況や下痢の状態を良く反省・観察する事が大事だ。暴飲暴食の場合は原因がはっきりして居る。生物や、冷たい物の多食は下痢を起こし易い。暴飲暴食に成って居無くても、知らず知らずの過食を防ぐ為には、食物を良く噛んで食べる事が、一番大切で有る。1日位絶食をして胃腸を休めた後、飲食物の摂り方を適正にすれば自然に治ってしまう。
食物の良否に非常に敏感に成って居る場合は、慢性の小腸炎に因る物で有る。
身体は、食物を摂ると、胃・大腸反射が起こる。だから、小腸に異常が在ると、其の反射が下痢を誘発し易い。小腸に異変が有ると、常に下痢気味で、僅かな食事の不摂生や、身体に合わ無い食物を少し摂ったりしただけで、急に下痢を起こし易い。
其れ迄何ら異常は無かったのに、急に下痢が始まるのは大抵食中毒で有る。食中毒は天然の食物に含まれる毒性で起こる物、食品を汚染して居る有毒物質に因って起こる物、アレルギー性の物、そして、細菌の感染に因る物が有る。アレルギー性下痢の場合は、取り敢えずは、自分の身体が馴染めずに下痢を起こし易い食品(乳製品、卵、海老、蟹等)を避けて下痢を防ぐ。其れと同時にアレルギー体質を根本的に改善しなければ成ら無い。
食中毒を起こす細菌の代表は、生魚に繁殖し易い腸炎ビブリオ菌。其の他、肉や卵にはサルモネラ菌。作り置きした調理食品にはブドウ球菌が繁殖し易いから、極力避ける。
何れにしても、食中毒を起こさせる危険性の有る食物は注意深く避けなければ成ら無い。だが、其れ以上に重要な事は、少し位有害物が侵入しても平気な様に、腸内細菌の性状をしっかりさせて於く事で有る。
@下痢状態がずっと引き続いて居る場合は、大腸に病変が有ると考えて良い。精神的ス
トレスに弱い体質に成って居ると、大腸機能は狂い易い。
A慢性下痢だが、下痢が断続して起こる場合は、小腸に病変が有る場合が多い。大腸が
比較的健康で有る場合は、水分の吸収等に懸命に働いて、小腸のマイナスをカバーしよ
うとする。しかし、其の働きにも限界が有り、時々大腸に病変が波及して下痢を起こす
事に成る。
B下痢に発熱を伴う場合は、大抵感染症に因る物。即ち、細菌やウイルスに因る物で有
る。即ち、細菌やウイルスに因る物で有る。中でも激しい下痢の他に、発熱や腹痛等重
い症状を起こすのは、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、腸結核症、腸放射菌症等で有る。
外から病原性の有る細菌やウイルスが入って来る事以上に、其れ等に因って容易に混乱させられ易いひ弱な腸内細菌群を持って居る事が問題で有る。又、結核菌の様に外からの侵入は殆ど問題では無く、炎症に因る体細胞の崩れが細菌を生み出して居る事を重視しなければ成ら無い。此等に於いては、特に腸内細菌の性状を良くする事、血液の酸毒化を防止する事が重要で有る。
下痢は生体の現す防衛反応の1つで有って、腸内に有る悪い物を早く体外に出してしまおうとする働きで有る。だから、下痢と言う症状だけを無理に止める事は良く無い。自然に下痢が治まる様な条件を整える事が大事で有る。
先ず、腸内細菌の性状を整える。腸内で異常発酵を起こす乳製品、肉、卵、白米、白砂糖等を止め、健康な腸内細菌の繁殖を促す酵素、納豆、純粋の味噌を積極に摂る。尚、放射線療法は腸内細菌の性状を著しく混乱させる要因で有る。特に、腹部への照射は害が大きい。
次に、血液を綺麗にする。血液を綺麗にする事が、腸炎等の炎症を防止する決め手。血液を酸毒化する白米、肉食を止めて、玄米菜食にする。そして、ストレスを除去する。精神的ストレスは腸内細菌のバランスを崩し、腸機能を低下させる。抗ストレス力の弱い人は、朝鮮人参を活用して、基礎体力の増強と、副腎皮質機能の強化を図る。
梅肉エキスを大豆2粒分位を湯に溶いて飲む。急性の酷い下痢にも有効で有る。蓮根の卸し汁をコップ半杯程飲む。海老、蟹の中毒に卓効を現す。林檎の擂り卸しを食事代わりに食べる。爪哇薯・人参・玉葱スープを自然塩で味を調え、パセリの刻みを振って汁を飲む。葛湯にパセリの刻みを振って温かい所を飲む。大蒜を焼いて酢味噌で食べる。大蒜を擂り卸して味噌汁に入れる。蓬を煎じて飲む。現の証拠を濃い目に煎じて茶代わりに飲む。韮、葱、紫蘇、梅干し、生の玉葱、蓮根、大蒜を積極的に食べる。
数少無い例外を除き、下痢は冷え症の人、水毒の人の病気で有る。体内に余分な水分が有り、身体を冷やすので、少しでも水分を排泄しようとする反応で有る。簡単に言うと、其の水分を尿で出すか、汗で出すと、下痢は止まる。漢方の利尿剤で有る五苓散が、乏尿や下痢に良く効く理由でも有る。但し、大腸炎等、腸内に腐敗物や黴菌が侵入した時の下痢は少し対処の仕方が違う。
<治療>
@梅醤番茶を一日2〜3回飲む。
A林檎を擂り卸し、一日2〜3個食べる。一日の内1食は、擂り卸し林檎のみにしても
良い。
B大蒜か生姜を擂り卸して熱い味噌汁に入れて、毎食飲む。
C蓮根10gをコップ1杯の水で煎じ、半分迄煮詰め一日3回温服する。
D人参、爪哇薯、玉葱を長時間煮詰めてスープにし、自然塩を適量入れて、スープだけ
飲む。
E野菜ジュースは、人参と林檎に緑黄野菜を加えた物を一日2〜3回飲む。此でも冷え
が強くて下痢をする様なら、此に自然塩を少し加えて、とろ火で2時間煮詰めて、裏漉
しして、水を加えて1lにした物を一日2〜3回に分けて飲む。飲む前に必ず温め直す
事。
F細菌性の下痢の場合は、@〜Dでも対処出来るが、人参、林檎、パイナップルと緑黄
野菜を加えたジュースを飲む。
パイナップルの中のプロメリンが、腸内の腐敗物を処理してくれるし、水分を補ってく
れるので、細菌性の下痢に効く。
Gジンジャー茶を飲むと排尿が促されて、下痢に良い。
H生姜湿布を腹部に一日に2〜3回行うと更に良い。
1.酷い下痢や慢性の胃腸病には、完熟した隠元豆の莢の中の豆を粉末にして、酢を混
ぜた物を服用する。
2.蕪を擂り卸して其の汁を搾り、此を湯飲み茶碗一杯に付き、蜂蜜12〜13gを混
ぜ、煮沸して温かい内に飲むと、非常に効が有る。
3.春菊の葉も茎も根も一緒に水で煮て、其の濃い煮汁に塩少々を入れて飲むと良い。
4.韮を小さく刻んで、多めに粥に入れて煮た韮粥か、或は韮雑炊を食べると著効が有
る。
5.腸が弱くて常に下痢をする人は、自然薯を薄切りにして行って粉末にし、此を御粥
に入れて常食して居ると治って来る。
6.蓮根を卸して搾った汁を湯飲み茶碗一杯程、温めて飲むと効果が有る。
7.子供の下痢、特に水瀉(水の様な下痢)が止まら無い時は、渋柿を黒焼きにして細末
にし、重湯で飲ませると効果が有る。又、干し柿を焼いても、同様の効果が有る。
8.山桃を黒焼にして粉末とし、一日二回、7〜8gずつを重湯で飲むと、酷い下痢で
も不思議に止まる。
9.水瀉(水の様な下痢)には、林檎10個を煎じて其の汁を飲み、煎じ粕の林檎を食べ
ると著効が有る。
10.小児の便秘や下痢には、林檎を芯と供に突き潰して、其の汁を好きなだけ飲ませる。
11.林檎を皮ごと薄切りにして、此を陰干しにして蓄えて置き、煎じて飲むと大変効果
が有る。
12.下痢ぎみで腹が痛むのに中中下ら無い時は、味醂一合を半量に煮詰め、其の中に生
卵一個を入れて掻き混ぜ、熱いうちに飲むと、1〜2時間後には快癒する。
13.子供の慢性下痢には、鶏卵1個を固茹でにして白身を除き、黄身に生姜汁を盃半杯
位加えて擂り混ぜ、此を食べさせると効が有る。但し、慢性下痢以外には良く無く、又、
此を食べる間は御茶を飲ませ無い事。
14.鮒の頭を黒焼きにして細末にした物を、酒で飲むと著効が有る。子供ならば、ごく
少量を、白砂糖に混ぜて飲ませる。又、小鮒を味噌汁に入れて食べるのも良く。不思議
に効果が有る。
15.鹿尾菜を水で戻して柔らかくしたのを味噌汁に入れ、此を飲むと、即効が有る。
16.絞り腹で少しも便が下ら無い下痢は、下痢の中でも量悪の症状で有る。此んな時は、
白蜜と、大根卸しを搾った汁を、其其盃一杯ずつ合わせて、炊きたて御飯の上に容器ご
と乗せ、熱く成った物を飲む。此を二回位飲むと、実に良く効き目が有る。
17.無花果の果実を生で食べる。
18.無花果の果実を輪切りにして乾燥し、煎じて飲む。
19.無花果の葉を陰干しにして、御茶の代わりに煎じて飲む。胃腸を丈夫にする。
20.梅干しをどろどろに潰して少しずつ内服する。
21.オリーヴ油を数滴、水に垂らして飲む。
22.キャベツの葉をアイロンでしんなりさせて、腹部に何枚が当てる。一日に2回位交
換する。
23.コンフリーの根茎を煎じて飲む。
24.桜の樹の白い内皮(幹の表のゴツゴツした皮を剥がして、内側の皮を削り取った物)
を煎じて飲む。
25.石榴の陰干しにした花を煎じて飲む。
26.薩摩芋を擂り卸して其の絞り汁を漉し、杯に一杯位を内服する。
27.山椒の果皮、葉を煎じ、汁を漉して煮詰めると飴状に成り、此を箸に付けて嘗める。
28.爪哇薯スープを飲む。
29.春菊の葉を茹で、擂鉢で良く擂り潰して、茹で汁を適当に加え、春菊のポタージュ
を作る。
30.春菊の葉を茹で、濃い煮汁を飲む。
31.日本茶に陳生姜を卸して混ぜ、蜂蜜を加えて飲む。
32.大根卸しを汁ごと食べる。
33.乾燥した露草を濃く煎じて飲む。
34.乾燥した木賊(トクサ)を煎じて飲む。
35.栃の木の樹皮又は、葉を煎じて飲む。
36.梨の花を煎じて飲む。
37.薺(ナズナ)の根と葉を黒焼きの粉末にして飲む。
38.鉈豆の乾燥して煎服するか粉末にして飲む。
39.人参の濃い煮汁を飲む。
40.人参を卸して絞り、其の絞り粕(繊維質)を料理して食べる。
41.大蒜は胃粘膜を刺激して胃液の分泌を促し、消化を助け、又、腸粘膜を刺激して腸
壁の吸収作用を盛んにする。
42.包の木の樹皮を煎じて飲む。
43.乾燥したマクワウリの蔕を煎じ、温服すると、暫くして吐く。直ぐに熱が下がり体
が楽に成る。
44.蓬茶を作って飲む。
45.蓬青汁を飲む。
46.蓬エキスを飲む。此を湯飲みに小匙半分位入れ、熱湯でうすめて飲む。
47.リラの乾燥した花を煎じ食間に温服する。
48.林檎は腸内の異常発酵による有毒物質の吸収を防ぐ。
良く洗って、成る可く生食するか、皮の侭擂り卸して食べる。食欲不振や十二指腸潰瘍
にも効く。
※小児の下痢にはジューサーで果汁を搾って飲ませる。
49.梅酢を小匙一杯飲む。
50.寝る直前に泡盛(40度以上の古酒が良い)を、盃2杯を1週間飲む。効果が出たら
止める。此の期間は清涼飲料水やビール、ウイスキー、酒等は止める。アルコールに強
い体質ならば、盃をコップに変えても良い。
51.1本分の大根葉を青汁にして1日回5日位飲む。
52.日干し大根葉を、飯に炊き込んだり、副食に使う。
53.どくだみの全草の陰干しを煎じて飲む。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
下痢のビームライトバーコード(1999.6.15.UP)
<ビームライトバーコードに関しての注意事項は3月17日を再度御読み下さい。>
6月11日
目眩
目眩のする患者を診ると必ず頭蓋骨が変位して居る。特に後頭骨の変位が激しい。頭蓋骨を全体的に診ると中心から外界向かって歪みながら広がって居る。聖士會館では全身骨格調整の最後に頭蓋骨調整を行う。効果は速効で有る。
目眩の現れ方は様々で或る。一瞬フラッ、フラッとする一過性の目眩、天井や景色がグルグル回る様に感じる物、舟に乗って居る様な動揺感を覚える物。更に、高いビルの上から下を見た時に感ずる高所目眩等と言った具合。詰まり、一口に目眩と言っても、其の元に成って居る原因の有り様が異成って居る。其の原因と成って居る物は、感覚器性と内科性とに大別出来る。
感覚性と言う物は、内耳の病気、聴神経、及び、前庭神経(平衡感覚に関係して居る)の障害、目が原因の視性目眩等で有る。内科性には、心臓血管病(高血圧、低血圧、動脈硬化、糖尿病、貧血等)、脳神経系疾患(脳出血、脳腫瘍、頭部外傷の後遺症、神経症等)内分泌障害(甲状腺機能低下等)、更年期障害に因る目眩が有る。
内耳は、平衡感覚を司って居る器官なので、此処に障害が有ると、自分と外界との位置感覚に混乱が生じ、其れが目眩に成る。一過性の目眩は疲れが生じた時に感じ易い。内耳は大変に敏感で、真っ先に反応する為で有る。メニエール症は其れが酷く成った物と考えて良い。此は、耳鳴り・難聴が同時に起こる。其程多い病気では無いが、大都会に居る働き盛りの男性に増加傾向が見られる。又、中耳炎が内耳炎に発展した場合、腫瘍等が平衡感覚に関わりの有る神経を圧迫しても、目眩は起こる。身体の位置を変える(例えば、上を向いたり、振り返ったりする)事に因って目眩が起こる様で有ったら、内耳に障害が有る物と考えて良い。尚、高所目眩は、常日頃余り縁の無い光景が、視野を強く刺激する事から来る異常感で有る。勿論病的な物では無い。
一方、内科性の目眩の内では、自律神経失調性に因る物が圧倒的に多い。自律神経に因る物と、更年期障害として起こる目眩、月経時や妊娠中の目眩が代表で有る。但し、他の目眩も全て、自律神経失調を伴って居ると言える。其の証拠に目眩が起こる際は必ずと言って良い程、吐き気・冷や汗が起こる。此等は、自律神経系の異常反応なので有る。
高血圧症では目眩が起こり易い物だが、低血圧症でも良く起こる。低血圧症に成ると血液循環が緩慢に成る。特に、脳貧血を起こし易い。又、自律神経がひ弱に成る事も、其れに拍車を加える。
高血圧症の人が目眩を訴える時は、大抵が最高血圧が180o水銀柱以上で、170o水銀柱以下に成ると目眩がし無い成る。又、低血圧の人では血圧が100o水銀柱前後で目眩を訴え、110o水銀柱以上に成ると訴え無く成る。此処では、目眩は警報の役目を果たして居る訳だ。此に対して、脳溢血や脳出血等で起こる目眩は、病気の前触れだったり、発症状で有る事が多い。此の場合は、目眩の他に、手が痺れる、口が縺れる、顔面がピリピリする、足がふらつくと言った特有の神経症状を伴う物だ。此の他に、内分泌疾患が起こり易いのは、脳下垂体、及び、副腎皮質ホルモンが、血圧に変化を与える為で有る。
目眩は、大抵断続的に起こるから、目眩が治まって居る時は、健康人と何ら変わら無い状態と成るので、つい其の儘にしがちだが、感覚器性の目眩なら、放って置くと、耳が聞こえ無く成ったり、身体の平衡が上手く保てず、歩く事が出来無く成ると言う結果にも成り兼ね無い。又、内科性では、言う迄も無く病気其の物が進んで行く。
重大な結果を引き起こし易く、特に問題と成るのは脳血管障害に因る目眩で有る。此は、耳鳴りや難聴等の聴覚障害は無く、悪心や嘔吐等の消化器障害を伴うのが特徴で有る。脳は神経細胞が密に集まった所で、此の脳細胞は生命活動の統率者として、実に複雑で微妙な働きをして居る。其れだけに、其の活動のエネルギー源で有る血液が効率良く循環する必要が有る。其の為毛細血管の分布も極めて密で、身体が血管障害の起こり易い状況に置かれれば、脳に逸速く障害が起こり易い。其の血管障害が平衡感覚の通路で有る内耳神経に影響を及ぼすと目眩を起こす事に成る。
脳血管障害の内、特に多い動脈硬化が起こって、栄養成分や酵素の供給が不十分に成ったり、老廃産物を停滞させたりする事に因って、内耳神経の機能が障害される。動脈硬化が起こるのは、動脈壁に柔軟性を与えて居る物質が流れ出して仕舞い、脂肪変性が起こる為で有る。日頃、白米、白砂糖、肉を多食して居ると膵臓が弱って来る。白米や白砂糖等の精白食品は血糖を急上昇させてインシュリンを浪費するし、肉は消化液の大量分泌を強いて膵臓を疲れさせ、間接的にインシュリン分泌を低下させる。又、此の様な食生活は、腸内菌叢を混乱させて腸機能を酷く減退させる。其の結果、異常発酵、便秘、下痢、腸の痙攣等を起こし易くする。脳血管障害では目眩と同時に、嘔吐や悪心が起こり易いのは、消化機能が障害された為で有る。ともあれ、どの様な障害に基付く目眩で有っても、目眩の症状を和らげ、同時に其の目眩を引き起こして居る大元の障害を根本的に治癒させる為にも、血液を綺麗にし、自律神経を安定化させる事が不可欠で有る。
自律神経の安定化には、抗ストレス作用の著しい朝鮮人参と、急速浄血作用を表す葉緑素が特に効果的で有る。此等の健康食品と合わせて食生活の改善を行い、玄米菜食に切り替える事が根治の決め手で有る。
梅醤番茶は、目眩の症状を落ち着かせる。朝鮮人参を煎服、又は、エキスを用いる。血糖値、血圧を正常化し、血管機能を健全にする。萩の全草を煎じて飲む。若い葉を胡麻和え、汁の実等にして食べるのも良い。白山菊の全草を煎服。パセリを良く噛んで食べる。胃腸機能を整え、自律神経を安定化する。玄米油、胚芽油を摂ると自律神経機能を正常化する。どくだみ茶、蓬茶を合わせて茶代わりにする。
副食として、人参、黒胡麻、葱、大蒜、海苔、鹿尾菜を積極的に摂る。
目眩
1.陳生姜の搾り汁を盃一杯に、醤油少々を加え、此に熱湯を2.5合位を注ぎ入れて飲むと奇効が有る。
2.目眩がして倒れた時は、生の銀杏2個の殻を取って擂り潰し、此に水を加えて掻き回した物を、空腹時に飲むと著効が有る。余程重い場合でも、5〜6回飲むと治ってしまうと言われて居る。
3.乾燥させた独活(ウド)の根を煎じて飲む。
4.玉葱の黄皮を煎じて飲む。此に車前草、どくだみを加えると一層効果的で有る。
5.雪の下の生葉を搾り耳の穴に数滴垂らす。
6.目弾き(益母草:ヤクモソウ)の干した茎葉、根の上の方10gを毎日煎服する。
低血圧・目眩
低血圧は、身体の代謝が悪く、体温も低い人が成り易く、正に陰性の病気の代表の1つで有る。目眩は、漢方で言う「水毒」の1つで、内耳の蝸牛管の迷路の中のリンパ液と言う水分が多過ぎて起こる病気で有る。両方共新陳代謝が悪く、体熱が低く、水の代謝が悪い人の病気で有る。
<治療>
@水分を摂り過ぎ無い(牛乳、ビール、コーラ、ジュース、珈琲、緑茶等)。
A塩、味噌、醤油等塩気の効いた陽性食品をしっかり摂る。
B野菜はサラダを避け、牛蒡、人参、蓮根、葱、玉葱、山芋等の根菜類を成る可く火を加えて調理した物を食べる。
C生姜湯、梅醤番茶を始め、生姜の料理を食生活に十分に取り入れる。
D果物は、南方系の物は身体を冷やすので止め、林檎、プルーン、葡萄、苺等を食べる。
E緑茶因り番茶、果物因り海藻、大豆因り小豆、饂飩因り蕎麦等色の濃い物を食べる。
F運動をして身体を鍛え、体温を上げる。
G蓬生姜風呂や塩風呂等で身体を温める。
H酒は日本酒の熱燗、焼酎の御湯割り、赤ワイン、梅酒、紹興酒の熱燗にする。又、生姜酒を就寝前に20〜30t飲むと特に良い。
I梅干しを一日に2〜3個と、梅干しに付いて居る赤紫蘇を毎日食べる様にする。
尚、目眩、耳鳴りを伴うメニエール症候群に成った場合、兎に角排水して水毒を改善する事が必要なので、入浴出来るなら、付き添いを付けて風呂に入り、風呂の中で運動をして汗を掻く事。ジンジャー茶にシナモンを入れて飲む。茹で小豆を食べる等、体外に余分な水を出す事を心掛けると良い。
目眩、メニエール症候群の妙薬として、肉桂、猿の腰掛、甘草等利尿成分が入った苓桂朮甘湯を摂ると良い。
蛸 頭足類タコ目(八腕類)の軟体動物の総称。
<栄養素・効用>
ビタミンBの一種で有るナイアシン、蛋白質、カルシウム等が比較的多く、血液循環を良くし、血を補う作用の有る核酸物質のイノシン酸も多く含まれて居る。此等の成分の相乗作用で、骨や筋肉を丈夫にし、疲労回復に役立つ他、女性ならではの血液の滞りに因る頭痛、目眩に著効を発揮する。母乳の出を良くしたり、生理不順や貧血の改善にも効果的です。癌や動脈硬化の予防、肝臓病や糖尿病の改善、視力障害対策にも用いられる。
<食べ合わせ>
浄血作用を持つセロリ、酢や、身体を温める作用の有る饂飩や生姜との食べ合わせが目眩に効果的です。又、酢蛸の様に、蛸は食酢と良く組み合わせますが、食酢には血液の停滞を緩和する作用が有り、蛸の食効を高める。
<食べ方>
蛸は刺身でも、茹でたり煮たりしても食べられます。然し、過熱し過ぎると弾力に富んだ筋肉組織が固く成る。シコシコした歯応えを楽しみたい人はサッと過熱するのが骨です。目眩には精油成分の多いセロリ、独活、生姜等の香りの強い野菜と一緒に摂ると効果的です。
蛸は腐敗が早いので注意する。
<注意>
蛸には脂質、糖質が少無く、カロリーが低い上に、旨味成分で有るベタインが糖の吸収を抑える働きが有るので、ダイエットの補助食品としても使える。然し、消化が悪く、食べ過ぎると身体が痒く成る場合が有る。胃腸の悪い人や、過敏体質・アレルギー体質の人は多食し無い事。
<蛸と独活の饅>
1.材料(2人分)
茹で蛸40g、独活100g、生姜1/2掛け、酢適宜。
@.白味噌大匙1杯、味醂小匙2杯、水小匙2杯。
A.酢小匙1杯、練り芥子少々。
2.作り方
@@.を弱火に掛け、ポッテリとする迄練り混ぜる。
A独活は4p長さの短冊切りにして酢水に晒し、蛸は食べ易く切る。
B@の粗熱が取れたらA.とAを加えて和え、器に盛り、千切り生姜を載せる。
加味逍遥散(カミショウヨウサン)
女性の血の道に使う漢方薬には色々有るが、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸、加味逍遥散が有る。
血の道症でも、目眩、不眠、イライラ等の精神症状が有り、特に午後に成るとカーッとして来て上半身が熱く成り汗を掻く様な場合に良く効く。
疲れ易く、手足がだるい、目眩、頭痛、肩凝りが有る、動悸がする。イライラして怒りっぽく成ると言った症状が有る時に用いる。
冷え性、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症、胃神経症、胃下垂症、胃拡張症、便秘、湿疹等に幅広く応用する。
加味逍遥散は、紫胡剤(小柴胡湯等)と、血の道薬(古血を取る薬)を組み合わせた様な内容で、慢性肝炎や肝硬変の治療にも用いる。
肝硬変で腹水が溜まった人に、十全大補湯と加味逍遥散を併用して、腹水が減り、具合が良く成った例が有る。
メニエール病
発作的に生じる目眩に耳鳴りと難聴が同時に来る病気で、殆どの場合、片方の耳だけが掛かる。内耳が大きく関係して居るとされ、内耳のリンパ液が何らかの理由で増えて内耳に水膨れを起こし、様々な症状に結び付く。ストレスが関係して居る共思われます。其の為スポーツを遣って居る人には少無く、頭脳労働者に多い傾向が有ります。又、社会的ストレスの他にも妊娠中の女性には起き無い事から、ホルモンバランスも大きく影響して居ると考えられる。
発作の感覚は平均5ヶ月で、再発作が起こるとすれば90%迄が1年以内で有る。患者の男女比は6対4で男性が稍多く、発症年代は男性が30〜40代が多いのに比べ、女性は20代と40代にピークが有る。
発作的に生じる目眩に耳鳴りと難聴が同時に来る病気で、殆どの場合、片方の耳だけ
が罹る。内耳が大きく関係して居るとされ、内耳のリンパ液が何らかの理由で増えて
内耳に水膨れを起こし、様々な症状に結び付く。ストレスが関係して居る共思われま
す。其の為スポーツを遣って居る人には少無く、頭脳労働者に多い傾向が有ります。
又、社会的ストレスの他にも妊娠中の女性には起き無い事から、ホルモンバランスも大
きく影響して居ると考えられる。
発作の感覚は平均5ヶ月で、再発作が起こるとすれば90%迄が1年以内で有る。患
者の男女比は6対4で男性が稍多く、発症年代は男性が30〜40代が多いのに比べ、
女性は20代と40代にピークが有る。
上記の様に、現代医学では、ストレスから来ると言う事に成って居るが、実際には原因不明で有る。
現代の病気の原因の多くは確かに、ストレスと過食で有る。真の原因は矢張り「万病一元血液循環不良」で有る。其の部位は腎臓で有る。其の原因は、動物性蛋白質の摂取過剰で、其の結果、動物性蛋白質が腎臓の糸球体が詰まる。特に、其の患者は耳の所が体質的に血液循環不良を起こし易いタイプで有ったので有ろう。其れが故に、頭側に向かう血液が頸部以上で流れが悪く成ったと言う事で有る。そして、内耳に在る迷路の中を流れるリンパ液も澱み、流れが悪く成り身体のバランスが取れず、目が回る。解剖学的に診ると、多くの場合、愁訴の有る側の頸椎1番2番は愁訴の有る側に変位して居る。頸椎3番4番は其の反対側に変位して居る。症状が酷く、四六時中目が回って居る時は頸椎1番2番3番を中心に上記の変位に加えて後方にも変位して居り、腹部の冷え、背部や肩・首の凝りが診られる。勿論、立って居れ無い程症状が進行して居る時には自律神経失調症に成って居るので、凝り等の感覚は体感出来ず、頭重倦怠感で有る。
治療は、食事療法を中心に、腎臓に里芋パスタ、全身骨格調整。本人が自分でしっかり治すと言う意志が有れば、治癒迄には多くの時間は掛から無い。比較的短時間で治って仕舞う病気で有る。
病気は、飽く迄も「心の歪み」で有ると何時も言うが、其の原因は矢張り自分への甘えなのかも知れ無い。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
目眩のビームライトバーコード(2000.5.3.UP)
頭蓋波動のビームライトバーコード(1999.6.11.UP)
<ビームライトバーコードに関しての注意事項は3月17日を再度御読み下さい。>
痛み
痛みは、「冷え」と「水」因り来る物だから、温めれば良く成る。殆どの痛みが入浴中には軽減するのは、其の為で有る。
化学薬品の痛み止めは、其の場の痛みは止めても、必ず解熱作用も併せ持って居るので、益々身体を冷やし、次の新しい痛みを作る事に成る。因って、痛みの治療には、発汗、排尿等の「水抜き」と「温める」の2つに主眼を置くべきで有る。勿論身体を冷やす食物、水分の摂り過ぎは厳禁。
<治療>
@葱生姜湯を一日2〜3回飲む(只の生姜湯でも良い)。
A唐辛子チンキを痛みの在る部分に塗ると即座に痛み止めの効果が現れる。
B蓬生姜風呂や大蒜風呂、塩風呂に入る。
C生姜湿布が良いが、生姜を卸してガーゼで搾り汁を作り、痛みの在る所に擦り込むか、湿布をする。
D唐辛子生姜湿布を痛みの在る所に貼る。
E梅干しの果肉を潰してガーゼに塗り、痛みの在る部分に貼る。
Fキャベツの葉をアイロンで萎ませてから患部に当てると痛みが軽く成る。
G人参、玉葱、緑黄野菜を中心とした野菜ジュースを飲む。
玉葱は、保温、発汗作用、血行促進作用が有るので、痛みに効く。
正し、打撲、擦り傷、火傷等の痛みは冷やした方が良い。
痛みの本質は、「血液循環不良で有る」。歯痛、神経痛、癌の末期の痛み、心臓の痛み、頭痛は我慢出来無い程の痛みで有る。そんな時に西洋医は痛み止めを処方する其れでも駄目ならモルヒネ、其れでも駄目なら睡眠薬と成る。
簡単な痛みを考えると、歯痛なら枇杷エキス、全身の痛みにはH草や山椒。激痛には南天や昼顔を使う。然し、素人には激痛に対処するテクニックが無い。
聖士會館では、脳内麻薬を使用する。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
βエンドルフィンのビームライトバーコード(1999.6.11.UP)
中脳皮質ドーパミン作動性神経A10(快楽神経)のビームライトバーコード(1999.6.11.UP)
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6月10日
胃潰瘍
過食、ストレスが多くの病気を引き起こす。胃潰瘍も其の内の1つで有る。激しい痛みが千振を煎じて飲ませて10分以内に痛みが治まらなかったら胃壁に穴が開く寸前で有ると考えて下さい。
胃壁と言うのは極度のストレスが掛かると、自律神経がパニックに成り胃液の分泌のバランスが崩れて6時間も有れば自分の胃を溶かして仕舞います。
胃炎・胃潰瘍・胃癌
胃癌を始め、胃炎・胃潰瘍は、陽性の人は罹り難い。陰性の病気で有る。
胃潰瘍に牛乳が良いと現代医学は言うが、間違いで有る。現代医学的に言うと、「牛乳には、潰瘍を良くするビタミンUが含まれて居る」からとするが、そうした含有栄養素云々の前に、牛乳は身体を冷やす極陰の飲料で有るし、癌細胞の増殖を加速させる物で有ると言う事を忘れては成ら無い。特に乳製品は、身体の中心とホルモン系に癌を発病させる。
胃潰瘍始め胃炎、胃癌は「冷え」を主体として起こる病気だから、陽性食品を中心に良く噛んで(60回以上)、少な目に食べる必要が有る。
<治療>
@キャベツには、キャベジン(ビタミンU)と言う潰瘍に著効する成分が含まれて居る。ジュースにすると「陰性」が強く成るので、キャベツを刻み醤油を振り掛けて少し陽性に近付けて食べると良い。
Aジュースにしても、然程身体が冷える感じがしない時は、人参・林檎・キャベツジュースを毎日飲むと良い。胃癌も含めて、全ての胃の病気に著効を呈する。
B黒豆を黒砂糖で煮て毎日食べると胃炎、胃潰瘍に良く効く。
C蓮根を擂り卸してガーゼで濾すか、ジューサーでジュースにして飲むと潰瘍や癌の出血に対して止血作用が有る。
D爪哇薯を擂り卸してガーゼで濾した物を、一日3回飲む。
E冷えを感じる時には、
@梅醤番茶を一日2〜3回飲用する。
A紫蘇葉生姜湯を一日2〜3回飲用する。
F紫蘇の葉約5gと、黒豆一合を適量の水で煎じて服用すると、特に吐血に効く。
G爪哇薯を厚さ1p程に切り、網で真っ黒に成る迄焼き、一日2〜3枚食べると、胃潰瘍の特効薬と成る。
胃潰瘍・胃下垂
胃の病気は玄米を一口200回似上噛めば治る。しかし胃だけが病気と言う事は先ず少無い。必ずといって言い程腸も病に成って居る。此う成ると玄米を噛むだけでは治ら無い。固めの御粥を食べる。
パン食を好んだ人は腸が弱い。肉食を主として生活して来た人は夏が辛い麦入り玄米を食べる。手足が暑い人は、血液が酸化して焼けて居るから、自然発酵のパンや、野菜は好きな物を摂っても良い。ナス科ウリ科芋類でも体が焼けて居る間は良い。甘い物が嫌いな人は脾臓が腫れる。胃潰瘍で甘い物が嫌いな人は胃の出口の方が腫れる。
背中が痛い人は体を冷やす果物等を多く摂った人が多い。
病気が進行すると食欲が無く成る。其うすると時々目眩(立眩み)がする。此は、毎日新しい血液が作られ無いと其う言う事が有る。血液が少無く水分が多く、比重の関係が脳に血が行か無いと起こる。
水気を非常に欲しがるのは体の中で、何処かが炎症を起こして居るからだ。肝臓の温度は40°C〜41°C位有る。普通は体の中を水分が循環していて、肺に空気が出入りして皮膚から熱が発散し、腎臓で尿に熱を伝えて体外に出す。此の働きがうまく行って居無い。
幾ら寝ても眠むたい人は、新鮮な血液を持って居ないからだ。人間は昼間生活して居ると、脳に毒素が溜まる。其れを掃除に行くのが酸素を背負った赤血球で、脳に行き炭酸ガスを持った疲労毒素を取って帰って来る。だから、毒が有るからと言って水気だけ摂っていて、新しい血を作って居無いから、酸化した血では、其んなに酸素を運んで行け無い。夜間に完全に掃除が出来なければ、昼間もボーッとして居る。脳に疲労毒素が残って居る限り、炭酸ガスと酸素のガス交換が出来無いから、何時迄たっても眠い。
陽性から来た便秘の人はハブ茶を飲む。コーヒーはやめてヤンノーにする。
胃潰瘍
初期の症状は、胸焼け、酸っい胃液が込み上げて来る、水落が痛む、曖気が出る等。此の様な症状が有れば、潰瘍では無いかと疑って診ても良い。古い潰瘍は、治り難く、血を吐いたり、便に血が混じったりする事が有る。又、余り古い潰瘍を放って置くと、胃癌に成る事も有る。潰瘍と判ったら、治療を受けると共に、生活を振り返って見て、労働条件や、嗜好、食事の取り方、心の持ち方(性格)等病気に関係有りそうな条件を考えて見ると良いる。そして、改善出来る事から改善して行く事が大切で有る。薬因り養生が大事で有る。養生の仕方は、規則正しい食生活と、精神的にも肉体的にも安静を取る事が第一で有る。病気を恐れて、イライラするのは禁物で有る。心を反省し自分で治すと言う気力が大切で有る。
食事は、胃を保護する事を考えなければ成ら無い。献立は、動物性蛋白質を避け、玄米御粥と根菜芋類にする。特に、大根、人参、牛蒡等の根菜類を良く煮て食べる事と、食後に林檎を良く噛んで食べるか、擂り卸して食べると、下痢にも、胃の凭れにも良い。一般に甘味と塩気の強い物と香辛料は控える。空腹時の喫煙やアルコール、炭酸飲料は厳禁で有る。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍等の手術をした人は、胃や十二指腸を切り取った後、程度の差こそあれ何らかの後遺症を訴えて居る。切除後は大部分の人が痩せる。又、半数の人が、下痢か便秘で悩んで居る。下痢、便秘は半々位で、切除後は柔らかい物を多く摂る為、繊維分が少無く成って便秘する事も有り、良く噛む事を心掛ける必要が有る。切除後の下痢には現の証拠が良く効く場合が有り、漢方薬も有効で有る。手術後早く太ら無くては等と焦っては行け無い。
切除後の悩みで最も多いのが、屁が良く出るが、屁が出無いで腹が張る(膨満感)と言う苦しみも有る。腹の張り、便秘にアロエが効く場合が有るので試して診ると良い。屁は出る方が良いが、気に成る人は食事時に梅番茶と大根卸しを常食すると良い。脂っぽい物が食べられ無く成るが、無理に取らず、控えめにする方が無難で有る。胃が凭れた時は梅粥が最高で有る。特に朝粥の効能は、柔らかいと言う事だけで無く、胃腸を温めて保護する点に重みが有る。山芋を加えた山芋粥等は効果が有る。
中国では、類を持って類を補うと言う考えが有り、豚の胃袋を煮込んだ物を食べる。
胃は、小腸に少量ずつ消化しやすい形に変えた食物を送り込む為に存在して居る。即ち前消化と言う作業で、此が順調に行われ無いと、小腸での消化作業に支障が生じる。造血は腸粘膜で行われて居り、胃の機能が障害されると悪質な貧血が起こる事も有る。だから、胃を切り取る事は絶対に避けるべきだ。
胃潰瘍とは、胃壁に潰瘍が出来る病気で有る。潰瘍とは、組織の表面に炎症が起こり、爛れ、壊死して居る状態の事で有る。炎症が起きるのは、血液中の毒素の働きに因る物で有る。局所的に組織が壊死してしまう程の障害が起きて居るのだが、身体全体からすると未だ抵抗する力が充分に有る為、どんどん新しい細胞を作って、新たな組織作りをすると同時に、痛んだ組織は切り離そうと言う作業が進められて居る。此の様に胃壁の組織細胞は、局所的な病変に対して全力で対抗する。其の為、胃液の分泌も旺盛に成る。其れが潰瘍部位への刺激を増大させる事に成り、痛みは激烈に成る。酷く成ると出血する為、吐血や下血を起こす。但し、軽度の内は神経の反射的な働きに因って、欠伸が盛んに出たり、胸焼けがする事が多い。
潰瘍が胃に起こり易い理由は、胃が自律神経と密接な関係が有り、食物が一次的に滞る場所で有るから、不自然な食事の害を直接受け易い訳で有る。不自然食で血液を汚し、ストレス過剰の生活で自律神経を失調させれば、必然的に胃粘膜には変調が起こる。炎症が酷く成れば潰瘍に成る。
潰瘍は粘膜の障害で有るが、此の粘膜の働きが消化機能の本質なので有る。胃は強靱な三層の筋に因って作られて居るが、此は胃の運動に関係して居る物で、内容物に対して熟す(コナス)と言う作業をして居る。前消化としての化学的作業は全て粘膜が行って居る。
治療は、胃への刺激を極力小さくする事と、自律神経の安定と浄血を行う。胃粘膜を刺激する香辛料、コーヒー、煙草、精製塩、白砂糖、酒等と、身体の中で腐るミルク及び動物性蛋白質を避ける。小食にし、充分に咀嚼する事が大切で有る。食物は充分に熟す事に因って、酵素の作用も行き渡って消化作用が促進される。機械的な消化作業を意識的に行う事が出来るのは口だけで有る。
潰瘍を直接に治癒させる物としては、葉緑素が最も効果的で有る。
便が黒っぽく成るのは出血して居る。此の場合は止血効果の大きい、蓬ジュースや煎じ液、蓮根ジュースを飲むと良い。浄血を図る為には、腸内で異常発酵を起こして毒素を大量発生する動物性蛋白質を避けて、玄米菜食に切り替え、心を穏やかに保つ事を心掛ける。
爪哇薯、蓮根、キャベツ、アスパラガス、人参や蒲公英、蓬等を摂り、千振、現の証拠、波布草等を煎じて飲むと良い。
1.日常の副食物として、努めて麩を使った料理を摂る様にする。
2.零会子(ムカゴ)炒っても煮ても良いし、酒の肴にも向く。胃液分泌を正常にするパロチン効果が有る。
3.爪哇薯を良く洗って芽を抉り取ってから、皮ごと擂り卸して布で漉す。此を一日3回、コップ半杯ずつ空腹時に服用する。作り置きせず、其の度作る事。
4.中位の爪哇薯5個を良く洗って芽を抉り取ってから薄切りにし、玉葱1個も薄切りにして、どちらも土鍋に入れ、三合弱の水を加えて半量に成る迄弱火で煮詰め、塩て薄く味付けする。此を一日3回、空腹時にコップ2杯ずつ飲む。
5.爪哇薯を良く洗って芽を抉り取ってから、皮ごと擂り卸して布で漉す。其の搾り汁を上鍋に入れて水に混ぜ、とろ火で半日煮詰めると黒焼きが出来る。其れを粉末にした物を一日3回、空腹時に白湯で飲む。
6.爪哇薯と大蒜、人参と煮て常食する。
7.烏賊の甲(骨)を黒焼き粉末にして、毎食後1〜2gずつ服用。同じく十二指腸潰瘍、胃酸過多、胃拡張にも良く効く。制酸止血の作用が有るので其の侭服用しても良いが、黒焼き8gに対して貝母(バイモ)3gを混ぜて白湯で飲むと良く効く。
8.蓮根の節の部分の擂り卸し汁を、毎日盃一杯ずつ一日に三回飲む。
9.どくだみの全草の陰干しを煎じて飲む。
10.蕎麦粉を乾煎りして薄い塩味の蕎麦スープを作って飲む。好みに因り青海苔や、擂り胡麻を加える。
11.胡瓜を潰して、足の裏に貼る。
12.蔓菜の葉と茎を煎じて飲む。
13.蔓菜の葉と茎で青汁を作って飲む。
14.菠薐草は消化液の分秘を促す物質が含まれて居る為、胃の消化促進、胃潰瘍に効く。又、補血剤、ビタミンの補給としても用いられる。
15.自然薯を卸して薯蕷(トロロ)汁にして食べる。消化作用が有るジアスターゼが大根因り多く含まれて居り、食べ過ぎにも胃には凭れ無い。
16.キャベツに多く含まれて居るビタミン群の内、特にビタミンUが此等の病気に有効で有る。解毒作用が有り、肝臓の代謝機能を助けるので、新鮮な物を細かく刻んで、煮て薄い味を付けて副食物として食べると良い。
17.キャベツを細かく刻み、ジューサーで潰し、青汁にして毎日飲んでも有効で有る。青汁は粘膜の爛れを治し、其の抵抗力を強化する。
19.玉葱の外皮を煎じて飲む。
20.玉葱の外皮の茶色の部分を炒って乾燥させ、此を粉末にした物を白湯で飲む。
21.海鼠を日常の副食物として常食すると良い。其れには、酢の物にするのが最も手軽で有る。海鼠の内臓を抜いて塩を振り掛け、しごく様にしてぬめりを取ってから薄く切り、甘酢か三杯酢に浸す。生の物が食べられるのは、秋の終りから春先迄なので、夏の間は乾燥品を使用する。
22.鼠黐(ネズミモチ)の葉や実をガムの様に噛んで、汁を飲む。
23.松葉茶を作って飲む。
24.松葉水を飲む。
25.松葉エキスを飲む。
26.松葉を噛んで其の汁を飲む。
27.薺(ナズナ)の葉、茎を煎じて飲む。
28.蒲公英の全草を、花が咳く前に堀り取って、天日で乾燥させて置き、必要な時、小さく刻んで1日7〜8gずつを水一合で煎じて飲む。
29.蒲公英の生葉をガムを噛む様に良く噛んで食べる。
30.沢蟹の千振煮込みを作り、一日1匹食べる。
31.梅肉飯を食べる。
32.柿の葉茶を飲む。
爪哇薯の黒焼き
皮ごと卸して汁を搾り、土鍋で水に混ぜて、トロ火で半日煮詰めると黒い粉に成る。一日三回小匙一杯飲む。胃潰瘍の特効薬で有る。
梔子の実と海老殻の黒焼き
身を食べた後の殻と梔子の実を、天日に干して使う。両方を土鍋で炒る。黒焼きを粉末にして、一日三回小匙一杯飲む。胃潰瘍の特効薬。
梔子の実と海老殻の黒焼き
身を食べた後の殻と梔子の実を、天日に干して使う。両方を土鍋で炒る。黒焼きを粉末にして、一日3回小匙1杯飲む。胃潰瘍の特効薬。
キャベツジュース
薬効=健胃、整腸、便秘、胃潰瘍。
ビタミンCが多く、生で食べる事で一日量を充足させる事が出来る。他には、食物繊維が有り、便通を良くする。アミノ酸の一種ビタミンUは、潰瘍を防ぐ効果が有る。
キャベツ1/2個の葉を剥がし、良く水洗いして芯を除いてざく切りにしてジューサーに掛ける。飲み辛い時はグレープフルーツか檸檬を加える。
現の証拠茶
使用部位=全草。
薬効=糖尿病、胃潰瘍、健胃、整腸、下痢(長く続けて飲んでも便秘に成ら無い)、便秘、暖下、利尿、気触れ、湿疹、股擦れ。
飲み方=浸出。
全国に分布する多年草植物で、山野や道端の日当たりの良い所なら何処にでも自生し居て、日本古来からの民間薬として珍重されて来た。7〜8月頃に白、紅、薄桃色等の小花を二つ〜三つづつ咲かせる。
「現の証拠」と言う意味で、飲むと直ぐ効果が現れる事から来て居る。「医者要らず」と言う別名が有る程、薬効の高い植物です。昔から腹下りの薬として知られて居た。
主な成分はタンニンで、葉に20%、全草では5%を含んで居るから、収斂作用、殺菌作用が強く、下痢止めに大変薬効が有る。他には、健胃、整腸、胃潰瘍等にも効き目が有る。特に、下痢止めの信頼性は高く、長く飲み続けたとしても便秘にも成らずに、用い方では便秘が良く成る効果も有る。他に没食子酸、クエルセチン、コハク酸等も含まれて居る。此等の成分は暖下、利尿作用が有るから、糖尿に効果が有り、二日酔い等にも用いられる。
夏に根を除く全草を採取して乾燥させて置く。良く水洗いして笊に上げ、風通しの良い所で陰干しにし、生乾きの儘刻んで、更に乾燥させ、一〜二週間掛けて完全に干し上げる。
茶碗に茶匙2杯程入れ熱湯を注ぎ、2〜3分置いてから飲む。又、煎じて覚ました液は、気触れ、湿疹、股擦れ等にも効果が有る。
下痢止めとして用いる時には、10gを水600tで半量に成る迄煎じ、熱い内に飲む。一日3回に分けて飲むと良い。
便秘で困って居る時には、10g程を500tの水で煎じるが、煮立ったら直ぐに火を止めて、空腹の時に冷たくして飲むと効果が出て来る。
蔓菜
ツルナ科
別名=ハマジシャ、ハマナ。
生薬名=番杏(バンキョウ)、蔓菜。
薬効=胃炎、胃潰瘍、胃腸カタル、胃酸過多、胃弱、胃癌予防、胸焼け、胃凭れ。
薬用部分=葉、茎。
採取時期=春〜秋。
調製法=天日乾燥。
5月に浜辺でいきなり群生する。サラダ食が全身に瑞々しい活力を供給し胃粘膜を守る。ハマヂシャで知られる。
胃癌予防等強い健胃作用を願う場合、干して保存し茶の様に飲む。しかし、何と言っても真骨頂は生食で、サラダ用野菜の萵苣(チシャ)に因んでハマヂシャと成った。ほろ苦い野性味は砂浜育ちに限り、漁師の強精野菜に愛好される。波に揉まれ、酒で荒れる胃を保護する。
蝮の頭部に似た肉厚の葉と太い茎が特徴で、地に這って繁殖して居る。葉と茎の脇に黄色い小花が見える。地上部を採って全て使える。丁度漁期が重成る石首魚(イシモチ)の叩きの下に包んで食べると絶妙で有る。又、胡麻ペーストや味噌汁に合う。
青臭みが無く、苦甘い。萵苣因り味が濃い。ムシャムシャ食べて身体を冷やさ無いのはカルシウムや鉄分が多いからだ。
ちょっとしたストレス性胃炎や、過食過飲の胃凭れ、胸焼けは直ぐ治る。二日酔いは青汁が良い。精気溢れる野菜で有る。
成分=ビタミン類やミネラルが多く含まれて居る。葉、茎は粘液質に富んで居るので、胃の粘膜を保護する働きが有る。
用法
胃炎、胃潰瘍、胃腸カタル、胃酸過多=@葉と茎を煎じて飲む。
A葉と茎で青汁を作って飲む。
胃弱=生の葉と茎を其の儘食べるか、煮て常食する。
生活
芽先を摘んでも直ぐ脇芽を出して伸びるので、一年中利用出来る。庭の片隅にでも植えて置くと便利で有る。
料理
若葉、若い茎は御浸し、和え物、油炒め、味噌汁の実等にして食べる。又、解毒作用が有るので刺身の妻として利用。
山葵 アブラナ科の多年草。
<栄養素・効用>
山葵の特徴の一つは、檸檬果汁因り多いビタミンCの含有量です。辛味成分はシニグリンと言われる辛子油配糖体で、擂り卸す事に因って細胞膜が破れ、酵素作用に因って法定伝染病の菌も殺す強力な殺菌作用、防黴作用を持つアリルイソチアナートやプチールイソチアナート等に変化する。此等の辛味成分は、胃液の分泌を調整し、唾液や消化酵素の活性化を促進して消化を助け、食欲を増進させる。更に、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にも効果を発揮する。
<食べ合わせ>
消化を促進し食欲を増進させる精油成分や、胃腸の機能を増強するアミノ酸、腸の掃除役で有る食物繊維等の多い三つ葉や豆萌やしが、食欲を増進させる。又、胃腸を丈夫にするには、高蛋白質・低脂肪の魚介類や、ビタミンB・Bの多い豆萌やしが良い。
強い消炎・解毒作用の有る茗荷との食べ合わせも胃潰瘍や十二指腸潰瘍、風邪等に効果を発揮する。
<食べ方>
山葵は一般的には擂り卸して使います。生魚を材料とする寿司や刺身に使われるのは、山葵には飛び抜けた殺菌・殺虫効果が有るからで有る。又、擂り卸す根茎部分だけで無く、葉や葉茎や花も、御浸しや和え物に利用する。山葵の殺菌作用は、本山葵、練り山葵、粉山葵の順に落ちて行く。
<効果・効能>
山葵の辛味は細胞膜が破れて流れ出た辛味成分に因る物です。従って、卸し方で辛味が違って来る。茎に近い方から細かい卸し金で卸して行くと辛味と有効成分が多く出る。又、打ち身、捻挫、肩凝り、リウマチ、扁桃炎、肺炎等には根茎を擂り卸して湿布すると効果が有る。
<グルテンと三つ葉の山葵和え>
1.材料(2人分)
セイタン粉50g、三つ葉30g、塩少々、酒少々、葛粉適宜、揉み海苔適宜。
@.酢小匙2杯、酒小匙2杯、醤油小匙2杯、山葵小匙2杯、擂り胡麻小匙1杯。
2.作り方
@セイタン粉は水で練って蒸し、削ぎ切りにして、酒と塩を振る。
A三つ葉は茹でて4p長さに切り、セイタンに葛粉を薄く付けて茹で、冷水に取る。
B@.とAを和え、器に盛って揉み海苔を散らす。
スペインカンゾウ
和名=スペインカンゾウ。
科名=マメ科。
薬効=痰切り、鎮咳、風邪、胃痛、胃潰瘍。
甘草は世界の至る所で自生するハーブで、漢方でも重要なハーブです。其の名の通り甘いハーブで、スペインカンゾウは地中海地域やイギリス等に自生して居る。
此のハーブの効能は、痰を切り、咳を鎮め、胃の痛みや胃潰瘍に効果が大きい事です。
スペインカンゾウの根を10p位の長さに切って、噛み締め、甘い汁を楽しむ。風邪を引いた時は、此の根を砕いてセイヨウボダイジュと混ぜて煎じて飲む。又、胃がキリキリ痛む時にはカモミールと併せる。効能も大きく成り、然も煎じた液が甘く成って飲み易く成る。
喉の乾きを止めるので、夏にピクニックに出掛けたり、海浜に行く時に持って行き、ガムを噛む感覚で楽しむ。
キャベツ粥の作り方
薬効=胃潰瘍、胃腸を浄化、整腸、便秘、胃の疲れを取る、食欲増進。
キャベツの成分は、ビタミンC・U、ミネラル、アミノ酸、食欲繊維です。ビタミンUは必須アミノ酸の一種で、胃潰瘍を防ぐ働きが有る。ミネラルは、胃腸を浄化し、活発で丈夫にする働きが有る。食物繊維も、腸を活躍させて、便通を良くする。胃の疲れを取り、食欲を増し、便秘を無くす薬効を持つ。ただ、成分は熱に弱いので料理は手早く作る。
人参には、ビタミンAは勿論、食物繊維が多く含まれる。腸を活発にして調子を整え、食欲を増す効果が得られる。
作り方
@人参50gは3pの短冊切りにする。
Aキャベツ100gは3pの短冊切りにする。
B玄米50gを洗い、鍋に500tを入れ1時間程浸し@を加えて強火に掛け、煮立ったら弱火にする。
C炊き上がる少し前に、Aを加えて、火が通ったら塩で味を調える。
蒲公英
キク科
花言葉=愛の神託。
別名=大黒花、田菜、ツツミグサ、チチグサ、ピピグサ。
生薬名=蒲公英(ホウコウエイ)。
薬効=胃潰瘍、胃病、消化不良、便秘、肝臓の衰弱、肝炎、浮腫、利尿、母乳不足、面皰、疣取り、虫刺され、棘の刺さった時、打ち身、腫れ物、乳瘍、疳瘡、疔、蛇に噛まれた時、毒虫に刺された時、若返り、健胃、強肝、胆嚢炎、解熱、解毒。
薬用部分=葉、根。
採取時期=春〜夏。
調製法=開花前の全草を天日乾燥。花は陰干しで使う。
成分=アスパラギン、クライチアノール、コリン、リノール酸、パルミチン酸、乳液にはタラクサシン、ビタミンA・B・C、ステロール、葉緑素が有る。苦味は胆汁の流れを良くする作用(利胆作用)が有る。
用法
早春の開花前に、野菜として食べて健康を保つのが理想的で有る。一年を病気知らずで過ごせる。特定の病気が有れば開花後も常食する。癖が少無いのでサラダ向き。
蒲公英の持つ強壮効果は、便秘を治すばかりか、積極的な整腸作用の働きをして、他食品の栄養化効率を飛躍的に増大する。血も浄める。
胃潰瘍=生葉をガムの様に噛んで食べてしまう。
胃病、消化不良、便秘、肝炎、浮腫、利尿=@乾燥した根に花、葉、茎を加え、煎じて温服する。
A蒲公英茶を作って適時に常用する。
胃病=根を花が咲く前に掘り取って、天日で乾燥させて置き、必要な時に、小さく刻んで1日7〜8gを水一合で煎じて飲む。
肝臓の衰弱=特に慢性化した物には、全草の煎服が効く。黄色い胆汁を吐く悪性症状なら、青汁ジュースが効く。
母乳不足=@刻んで乾燥させた蒲公英の根、繁縷、鳩麦を煎じて飲む。
A蒲公英の葉を御浸しにして食べる。
面皰、疣取り、虫刺され、棘の刺さった時=蒲公英の葉を絞ると出て来る白い乳液を患部に塗る。
刺が刺さった時=刺が抜けず、其の儘日が経って疼痛が酷く成ったり、紫色に腫れて痛む時は、茎葉から出る白い汁を塗ると治る。又は、茎葉を摺り潰して貼り付ける。
疳瘡、疔、蛇に噛まれた時、毒虫に刺された時=茎葉を潰ぶした物を患部に貼ると供に、其の絞り汁に清酒を適宜加えて煎じた物を飲み、汗を出する治る。
打ち身、腫れ物=生の葉、茎、根を擂り潰して患部に貼る。
乳瘍=茎と葉を水で煮て、其の汁を飲むと供に、煮粕も罨法の要領で患部に貼り付けて置く。又は、忍冬の葉と茎も一緒に煎じて、其の汁に清酒を少し入れて飲むと眠けを催し、一睡して汗をかくと楽に成る。
若返り=公蒲英と漢方の生葉で有る山薬、牛膝、茯苓、山茱萸、楮実子、紅そう等で丸薬にした「還少丹」を毎日空腹時に1〜2回服用すると若返ると言われてい居る。
生活
野菜替わりに食卓に乗せれば、一家の保健食。日本蒲公英は薬効は優れて居ると言う。しかし、西洋種に締め出しを食う現状で有る。前者の方は花が小型。又、花を支える萼がぴたりと密着して、外側に反り返って居無い。
爪哇薯
ナス科
花言葉=慈善、慈愛心。
別名=ジャガタライモ、オタスケイモ。
生薬名=馬鈴薯。
薬効=シクシクする胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、アレルギー疾患、高血圧症、腎臓病、脚気、小児喘息、気管支喘息、下痢、肩凝り、便秘、虫下し、火傷、切り傷、飛び火、打ち身、扁桃炎、歯痛、湿疹、乳児の栄養不良、下痢症。
薬用部分=薯。
採取時期=6〜9月。
調製法=生、加工。
成分=澱粉質が20%含まれて居る。蛋白質の主な物はグロブリンの一種、チュペリンです。此の他にカリウム、リン、鉄、カルシウム、ソラニン、トリプトファン、ビタミンA・B・B・K、チロシナーゼ、脂質、糖質、繊維等が合まれて居る。
用法
シクシクする胃痛=爪哇薯の卸し汁を飲む。皮には胃を健康にするソラニンが有るので、良く洗ってから摺り卸す。発芽部分は有毒なので取る。1日に1個分、3回に分けて飲む。
胃潰瘍、十二指潰瘍、アレルギー疾患、気管支喘息=新爪哇薯20〜30個を摺り卸す。其れを布で絞り、汁を土鍋に入れてとろ火に掛け、掻き回しながら水分を十分蒸発させると、段段煮結まって黒焦げに成り底に残る。此を粉末にして小さなスプーン1杯を水で食前に服用。
アレルギー、高血圧症、腎臓病、脚気、小児喘息、気管支喘息、下痢、湿疹、乳児の栄養不良=爪哇薯スープを飲む。
便秘、虫下し=芽を除き、皮ごと摺り卸して汁を絞り、小杯一杯を朝食前に飲む。
肩凝り、火傷、切り傷、飛び火=爪哇薯の卸し汁を患部に繰り返し貼る。
打ち身、扁桃炎、歯痛=爪哇薯の皮を剥いて摺り卸し、酢を少し加えて、小麦粉を3割程度混ぜて練理、2p厚位で貼る。又、慢性疾患で、患部に熱を持って居無い場合は、陳生姜を総容量の1割程度加えて貼ると因り効果が有る。乾いたら取り替えるか、乾く前でも異臭がしたり、痛みが出て来たり、4時間経ったら取り替える。
料理
新爪哇薯は湯に入れて茹で、陳爪哇薯は水から茹でると柔らかく美味しく仕上がる。
爪哇薯は芽や青く成った部分にソラニンと言う毒素を含んで居るので、食べると軽い下痢や腹痛を起こす事が有るので芽や青く成った部分は完全に取り除く。
知識
一般的に爪哇薯は「馬鈴薯」の字を当てるが此は間違いで有る。此の事は「日本植物図鑑」でも指摘されており、実際は、1949年に刊行された中国の「植物名実図」の「陽芋」が爪哇薯に相当する。正式にはジャガタライモと言うが、ジャワから伝えられたので、此の名前が出た。
原産地はアンデス。インカ帝国を征服したスペインの兵隊が、ヨーロッパに此を持ち帰ったのが1550年。ジャワからオランダ人に因り長崎に伝えられたのが1598年、ちょうど豊臣秀吉が没し、世は徳川の時代に移ろうとする頃で有る。アメリカへ爪哇薯が伝えられたのは1621年。中国へは1500年代に伝えられて居たのでは無いかと考えられて居る。
我が国で盛んに栽培される様に成ったのは、明治7年、アメリカから良質の芋が輸入されてからと言われて居る。
赤芽柏(アカメガシワ:落葉性高木:樹高10m位:花期 6月頃)
中国名:野梧桐。
生薬名:野梧桐。
学名:Mallotus japonicus。
科名:トウダイグサ科(Euphorbiaceae)。
薬効:胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石症、腫れ物。
【分布・生育場所】
本州、四国、九州の日当たりの良い山野。
【見分け方・特徴】
春先の新芽と稚葉は、毛が密生して居り鮮やかな紅色ですが、成葉に成るに連れて、緑色と成る。
葉は互生し赤色を帯び、長い柄が有る。桐の葉に似た菱状の卵形で、長さ20p位に成り、三浅裂して3本の葉脈がはっきりと認められる。
雌雄異株で若枝の先に円錐花序を付け、花弁の無い黄緑色の小さな花を密生します。
果実は刺状の突起が有り、秋に裂開して紫黒色の光沢の有る種子を出します。見た目には、柏の葉に似て居無いが、其の昔此の葉に食物を乗せて神前に供えたり、団子を包んで蒸したりした所から、其の
利用法が柏の葉に似て居ると言う事で、赤芽柏の名が付いた。
【採集と調整】
6月〜7月に葉または樹皮を採集して、日干しにして乾燥する。
【用い方】
胃潰瘍、十二指腸潰瘍等、消化器系には、一日量10〜12gに水0.5lを加えて、煎じながら約半量迄煮詰めた物を濾して、3回に分けて食後に服用する。
腫れ物、特に痔には、乾燥した葉の煎液を服用すると同時に、乾燥した葉3〜5gに水0.2lを加えて煎じ、其の煎じ汁をティッシュ等に湿させ患部に宛い湿布する。
【其の他】
別名:御菜葉、さいもりば、赤芽(あかべ)、あめこさいば、しょうぐんぼく等で呼ばれれる事が有る。
山の芋
ヤマノイモ科
別名=自然薯。
生薬名=山薬、山芋。
薬効=健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎、胃潰瘍、痰切り、肺結核、風邪、咳止め、腫れ物。
薬用部分=根。
採取時期=10月〜11月。
調製法=生食。
成分=蛋白質に少量のマンナンが結合したムチンと言う粘質物。サポニンの一種で有るアルギン。生理活性の強いコリン。澱粉質の糖化酵素で有るアミラーゼ等が含まれて居る。
用法
健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎、胃潰瘍=卸してとろろ汁にして食べる。消化作用が有るジアスターゼが大根より多く含まれており、食べ過ぎても胃に凭れ無い。
痰切り、肺結核=灰の中へ埋めて蒸し焼きにした後、皮を剥いて食べる。
風邪、咳止め=山の芋を卸して黒砂糖か蜂蜜を適量加え、熱湯を注いで直ぐに飲む。
腫れ物=擂り卸した山の芋を其の儘患部に塗る。
料理
@山の芋を卸す時は、乾いた布巾を当てるとヌルヌルし無い。
A皮を剥いた山の芋は、酢を少々垂らした水の中に入れて置くと変色し無い。
B水団や御好み焼きを作る時に、小麦粉に擂り卸した山の芋を入れると柔らかく、美味しさも増す。
葵
和名=ハイアオイ。
科名=アオイ科。
花言葉ー優しさ、柔らかさ。
薬効=胃潰瘍、口内潰瘍、口内炎、大腸炎、喘息。
アオイ科のハーブは種類が沢山有るが、効能は殆ど同じです。取り分け花が美しく人目を引きます。
葵は世界中に自生して居ます。神経系のトランキライザーとして、又、神経システム全体を強化するトニックの働きが在る。
成分では6%の蛋白質が在る。
喘息には、フキタンポポ、杉菜、リケン・イスランディコも併用する。
胃潰瘍には、甘草と胡桃の葉を葵に併せて使うと高結果が得られる。
口内の潰瘍や、慣れ無い入れ歯や義歯で起こる炎症にも使う。
葵を煎じた液を、大腸炎を和らげる為に、浣腸で使う事も有る。
健康を保つ為に、葵の葉のスープに、黍の粉や薄荷等の様な芳香性の高いハーブを入れて飲む。
紫蘇葉生姜湯の作り方
<効能>
胃炎、胃潰瘍、胃癌、欝病、精神・神経症。
<作り方>
青紫蘇の葉を火で炙り、葉がパリパリに成ったら手で揉んで、湯飲み茶碗に入れる。此に生姜卸しをガーゼで絞り、約10滴加え、熱湯を入れて湯飲み茶碗半分位にする。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
胃潰瘍のビームライトバーコード(1999.10.2.UP)
<ビームライトバーコードに関しての注意事項は3月17日を再度御読み下さい。>
6月7日
梅雨
梅雨に成れば黴が湧き易い季節ですが、身体にも同じ事が言えます。ですから、黴とかウイルスを殺す役目を持った食物を摂る事が大切です。匂い物(大蒜、葱、韮、玉葱等)や其れを加速するビタミンC・Eの多い物を摂る。
梅雨が終われば急に暑く成って、当然食欲が落ちるのが自然なのです。然し、近年は冷房の発達と共に身体の衣替えもしっかり行われずに居るから食欲が落ち無い所か食欲が増すと言う人が居ます。
暑く成れば、外界から熱エネルギーを受け取る訳ですから、体内から熱エネルギーを沢山生産する必要が有りません。ですから、夏痩せして身体を休ませながら掃除をすると言う保守の時期に成ります。此は、家の中でも同じ事が言えます。黴が生え無い様に湿気が来無い様に色々工夫をすると思いますし、梅雨が開ければ家中を開けて新しい空気を取り入れて湿気を飛ばしたりして保守を致します。然し、冷房の中に生活し、季節感が無く食欲が増して居る人はエネルギーを蓄えて仕舞う事に成ります。要するに太ると言う事ですが、自分の身体を維持する為に痩せた人因りも余分にエネルギーを使う訳です。常に過剰にエネルギーを溜め、又、過剰にエネルギーを消費すると言う事に成ります。年間を通じて保守をする時期が有りませんから疲労が溜まって行く事に成ります。結果は老化が促進される訳です。
本来は、秋冬に蓄えたエネルギーを、此の時期はビタミンCに因って溶かし、身を軽くする時期なのです。此の時期に成ればカロリーは少無く、身体を冷やす働きが有り、又、脂肪を溶かし、掃除をするビタミンCが多い果物が出回るのは自然の恵みで有り、其の様に生活するのは極自然なのです。
梅雨時期と言うのは、夏に成る前に衣替えが上手く行か無い人の為に、調整する期間でも有ります。又、植物(特に果物)も瑞々しさを此の時期に手に入れるのかも知れませんね。
6月6日
気管支喘息
アレルギー
免疫機能の低下(自然治癒能力の低下)が齎すアレルギー病は近年どんどん増え続けて居る。原因は誤った食生活で有る。其の背景には環境汚染(土壌、水、大気)や精神的圧迫(ストレス)が有る。
特にアトピー性皮膚炎を含む皮膚病、鼻炎、気管支喘息は増加の一途で有る。私達の心体は、食物に因って作られて居る。誤った食生活は、歪んだ心体を作り、歪んだ社会を作る結果で有ろう。
アレルギーとは、心体の拒絶反応の事で有り、食物や環境に対して拒絶をして居ると言う事で有る。時代と共に変化して来た食文化は、多くの歪みを生んで仕舞ったと言う事で有る。伝統的な食文化は段々と消滅しつつ有る。然し、此の拒絶した心身を持った人達は伝統的な食習慣に当て填めた生活に変えると心身共健康に成る。ならば、現代の良かれと思って居る生活は虚証の世界なのだろうか。伝統とは「沢山の中から、本物を選び、又は、本物を作り伝える」と書くのだが、現代に伝統が失われつつ有るのは、崩壊に向かって居ると言う事で有ろうか?
気管
気管とは、喉頭隆起から始まり肺迄の空気が流れる管を言う。鼻や口から吸い込まれた空気は喉を通り、気管→気管支→小気管支→細小気管支を経て肺胞に達し、此処でガス交換(肺胞内の酸素と血液中の炭酸ガスとの交換)が行われて居る。此の空気の通る道を気道と言う。
気道を樹木に例えると、気管は幹に相当する。気道は直径が約1.5〜2.0p有って、長さは約10p。肺門から左右の気管支に分かれ、更に、大枝から小枝へと分岐して、最後は葉に相当する肺胞に終わって居る。気管の前壁は、C字型の軟骨の輪で取り巻かれて居るので、首を曲げたり、前から押されたり、又、側を通る食道に物が入ったりしても、押し潰され無い。然し、食道に物が詰まると、息苦しく成ると言う経験は誰でも持って居る通りで有る。肺に入る空気が数分間でも中断すると、死に至る。其れを予防する為に気管は16〜20個の軟骨に因って硬く守られて居る。
風邪等の感染症が気管支迄及んだのが気管支炎。其の輪状の筋肉が痙攣性収縮して気道が細く通りが悪く成ったのが喘息の発作で有る。そして、気管支の筋肉の弛み、働きが弱り、正常に痰を吐き出す事が出来無く成ったのが、気管支拡張症で有る。
気管や気管支の内面を覆って居る粘膜からは、絶えず粘液が分泌されて居る。其れは、蠅取り紙の様な働きをして気道に入って来た埃や黴菌をくっ付け、肺胞に入ら無い様にして居る。一方、粘膜には無数の絨毛が生えて居り、其のベルトコンベヤー式の運動に因って、埃や黴菌をキャッチした粘液は、外へ外へと送り出されて行く。其れが痰で有る。吐き出される事も有るが、時々飲み込まれる。病的な痰には膿や血が混じって居る。
喘息発作は精神的な動揺に因って誘発されたり、増強されたりする。又、精神的な作用だけに因っても起きる場合が有る。然し、気管支喘息の90%以上はアレルギー性で有ると考えられて居る。
食物エネルギーに関連有る疾患や症状は、喘息、湿疹、蕁麻疹ばかりでは無く、車酔いやネフローゼ症候群に至る迄、多種多様で有る。こう言う症状や疾患の原因と成る食物を摂取し続ける限り治ら無いと言う物で有る。乳児に有っては、母乳を通して母の食事が子供の身体に入るので、母親の食生活も十分注意が必要で有る。稀では有るが、生まれた時、既に母親の食物が原因で、食物アレルギーに掛かって居る子供が居る。
現代医学では、喘息は気管支喘息の他に、心臓病の患者に見られる心臓性喘息、腎臓病患者に見られる尿毒症性喘息等に分類され、何れも呼吸困難を来す点は同じで有る。此の内、気管支喘息は空気の道で有る気管支を太くしたり、細くしたりする筋肉の痙攣に因って起きる物で有って、此は気管支が必要以上に細く成り、空気の流通が障害され呼吸が苦しく成る病気で有る。一度発作が起きると短くて数分間、長ければ数日間持続する。痙攣の他に、気管支粘膜が浮腫状に腫れ上がる事も有る。両方が加わると空気の流れは更に悪く成り、胸部が締め付けられる様な自覚症状を訴える。気管支は空気の通る管で有るから、身体の側で酸素を因り多く要求した場合、機能的、機構的に太く成る様に出来て居るのだが、其の時、寧ろ細く成って仕舞うとか、太く成ら無いと言うのが気管支喘息で有る。
此の際、気管支を太くする薬にイソプロテノールと言うのが有る。此の薬剤は気管支を拡張させ心臓の拍動を強くするアドレナリンと言うホルモンの兄弟分で有って、喘息発作に対して速効的な効果を持って居る。だが、此も所詮薬で有る。従って副作用も強い。又、喘息の原因からして解る通り根本的治療薬では無い。
喘息の最も手っ取り早い治療法はアレルゲンを断ち、或いは避ける事で、食物エネルギーに関して言うと絶食して、体内を浄化する事が最善最短の方法で有る。そして、根治させるには玄米菜食が最高の治療薬で有る。特にマンガンを含んだ食品(豆類・木の実・蕎麦等)が良い。但し、人に因っては大豆がアレルゲンと成る場合も有る。大豆アレルギーの場合の引き金は、添加物入りの豆腐とか豆乳の可能性が有る。更に、喘息患者は根強い精神的不安感を持って居るので、精神療法も必要で有り、特に子供は親の愛情が事の他重要で有る。そして、乳児のアレルギー疾患の予防には母乳が必要で有る。
喘息
気管支喘息は、発作の有る事、発作が止まれば全く元気に成ってしまう事が特徴で有る。しかし、其の発作が非常に苦しい場合が有る。意識を失って危険な状態に陥ったり、咳の為に肋骨を折ったり、脊椎にズレを起こしたり・・・・・・。極軽い物から死に結び付く程の重症な物迄有る。
喘息は、アレルギー体質の子供に多く、体質は陰性で在る。
食事療法、全身骨格調整を主に治療をし、家壁蝨やハウスダスト等のアレルギーの誘発因子を排除し、生活環境を綺麗にする事も大事で有る。
身体の警告として、
@アレルギー疾患が有る。
A肺炎に成った事が有る。
B風邪を引き易い。
C春と秋、又、夜に咳が出る。
喘息
喘息は一種のアレルギーで有る。アレルギーで有れば、其の原因と成る特殊の物質「アレルゲン」が有る訳だが、喘息の場合、アレルゲンのはっきりしない事が有る。喘息は、通常二種類に区別される。一つはアレルギー疾患で有る気管支喘息で、もう一つは心臓の働きが不十分に成って来た時に起こる心臓性喘息で有る。しかし、気管支喘息の方が多い。
普段から発作を起こさ無い様に、
1.人工栄養児は母乳児に比べて7倍も湿疹を起こし易いと言われて居り、アレルギー体質にも成り易い。母乳が有るのに人工栄養に切り替える様な事をしない事。
2.アレルゲンに成り易い塵埃、花粉、犬・猫等のペット、羽毛、卵、乳製品等は避ける事。
3.風邪を引か無い様に普段から気を付ける。
4.寒さに当たったり、心身の過労に陥ったりする事を避ける。過食、アスピリン、ペニシリン等の薬剤の使用を避ける。
5.正食を心掛け、喘息を起こし易い食品を避ける。
喘息の漢方治療には、発作の時に使う物と、体質改善の根治療法に使う物とが有る。
発作の時に使う漢方薬
1.麦門冬湯=痰が粘稠(ネンチュウ)で切れ難い様な咳で、込み上げる様な強い咳で、顔が赤く成る様な場合。
2.小青竜湯=薄く水っぽい痰が沢山出る様な場合、涙や嚔、鼻水(薄い)が出る様な場合。
3.麻杏甘石湯(マキョウカンセキトウ)=痙攣性の咳が出て苦しく、口が渇き、額に汗を掻く様な発作の有る場合で、小児喘息に良く用いる。老人には注意して用いる。
体質改善に用いる漢方薬
1.柴朴湯=最も良く用いられる物で、特に気分が塞ぎがちで、喉に異物感が有る様な場合。アレルギー体質、腺病質で疲れ易く、抵抗力が乏しく風邪を引いたりすると長引く様な子供。
2.防風通聖散=逆上せ、赤ら顔・太鼓腹のでっぷりした人で風邪を引くと直ぐ喘息を起こす様な人。
3.荊芥連ぎょう湯=痩せ形で、皮膚の色が浅黒かったり、蒼かったりし、腹が緊張して腹直筋が張って二本棒の様に成るが、触ったりすると、酷くくすぐったくて、腹に触れ無い様な人には良く効く。
4.小柴胡湯=アレルギー体質、腺病質で疲れ易く、抵抗力が乏しく風邪を引いたりすると長引く様な子供。
5.紫胡清肝湯=痩せ形の子供で、皮膚の色が浅黒かったり、蒼かったりし、腹が緊張して腹直筋が張って二本棒の様に成るが、触ったりすると、酷くくすぐったくて、腹に触れ無い様な子供には良く効く。
6.小建中湯=概して痩せた虚弱な子供で、色が蒼白く、腹壁が薄く、緊張して二本棒が立って居る様な感じの子供には良く効く。又、神経質で虚弱な体質の子供の夜尿症等にも効く。
自然薬
1.大根の搾り汁に水飴か蜂蜜を適当に加えて飲ませると、咳の激しい時に効果が有る。
2.蓬の葉を春、又は、夏の土用前後に採って置き陰干しにする。此を3gを三合(約0.5L)の水で半量位に煮詰めた物を、一日量として御茶替わりに毎日飲むと効果が有る。
3.紫蘇の葉を陰干しにする。此を3gを三合(約0.5L)の水で半量位に煮詰めた物を、一日量として御茶替わりに毎日飲むと効果が有る。
喘息
喘息の主症状は「咳き込み発作」で有る。咳き込みを起こさせる直接的原因は、器官が知覚亢進状態に成る事からで、其の知覚的亢進を起こす因子の代表は痰で有る。咳が出るのも、元はと言えば、此の痰を外へ追い出そうとする為で有る。だから咳を無闇に止めて仕舞う事は、痰を喉に詰まらせる事に成って危険で有る。とは言え激しい咳き込みは、其の自然の防衛作用を大袈裟にした物で有って、体力を酷く消耗して仕舞う。其処で、先ずは極力、痰を除いて咳を軽くし、呼吸を楽にする事が大事で有る。気管の働きを減退させ無いで、痰の排出をスムーズにするのには、去痰効果の有る薬草を利用するのが望ましい。昔から、去痰剤として盛んに使われて来たのは、桔梗、及び、釣鐘人参で有る。何れもキキョウ科の植物で、根を用いる。
元々痰が出来るのは、気管粘膜に炎症が起こったり、其の前段階に成って居て、分泌が異常に多く成る為だ。だから、呼吸困難や咳き込みの発作を根本的に解消させる為には、気管粘膜を健全にし無くては成ら無い。
炎症は、体細胞の抵抗力の弱って居る所に、血液中の毒素が働き掛ける為だ。血液中に毒素が入って居ると言う事は、血液が酸毒化されて居ると言う事で、体細胞の抵抗力が弱って居るのも、元を正せば、此の酸毒化した血液に養われて居る事が原因で有る。従って、炎症の起こり難い身体にする為には、急速に血液浄化を図らなければ成ら無い。
喘息の咳き込みを起こさせる因子は、痰以外にも色々有る。第1に精神的ストレス。強いストレスが加わって、気管の知覚亢進が起き易く成る。だが、面白い事に、戦場では発作を起こさ無い。極度の緊張状態では呼吸筋の反射が抑制される。結局、一方で精神的ストレスが掛かり、他方で如何程か甘える事が許されて居ると言う不安定な状況の元で、喘息発作は現れる。第2に気象条件の影響。気圧が下がり、加えて温暖・寒冷前線が通過する時等の、気象条件が不安定な時に起こり易い。第3にホルモンの分泌も関係して居る。喘息と言う病気の性格を知る上で興味深い事は、副腎の発育の悪い人は喘息に成り易く、副腎が殆ど働か無く成るアジソン病では喘息は起こら無い。副腎は身体の防衛力の根源的存在で有る。喘息に成る事は好ましい事では無いが、喘息発作を起こす程の抵抗力は持って居るのだから、正しい治療さえすれば以外と簡単に治って仕舞う物で有る。
血液が汚れて居ると、其れだけ痰が出易く成る。だが、炎症は起こり難く、気管の知覚亢進が起こり難い人では、痰は出ても喘息には成り難い。詰まり、喘息に成り易い人と、成り難い人が有る。喘息に成り易いのは、滲出性体質の人で有る。所謂アレルギー体質で有る。滲出性体質とは、気道の粘膜に滲出液(分泌液)を出し易く、鼻粘膜、咽喉、気管等に炎症を起こし易く、又、喘息も起こし易い体質で有る。
アレルギー反応のメカニズムは、体外から、人体を構成する蛋白質とは違う(異種蛋白質)が侵入すると、大食細胞と言う名の白血球が其れを食べて仕舞う。此の行動の中で、大食細胞は餌食と成った異種蛋白の性質を掴み、其れをリンパ球に通報する。情報を受けたリンパ球は、異種蛋白質を取り押さえる形に変身し、同時に仲間を増やす。一般に抗体と呼ばれて居る。
抗体には5つのタイプが有り、取り分けE型が出来ると大変な事に成る。E型グロブリンと呼ばれる蛋白質は、普段は粘膜や皮膚の側の肥満細胞にへばり付いて居る。其処にアレルギーの元に成る卵や花粉蛋白質等が遣って来ると、E型グロブリンは、其れの攻撃をし無いで、肥満細胞を攻撃する。其れに因って肥満細胞からヒスタミン等が突き出される。此等は、筋肉を収縮して咳を起こさせたり、細胞を水膨れにして痒みを起こさせたり・・・・・・と言った、所謂アレルギー症状を発生させる。アレルギー体質とは、体外からの侵入物質を拒絶する抗原抗体反応の強い滲出性体質、及び、胸腺リンパ体質を言う。滲出性体質は、皮膚が弱く、炎症を起こすと分泌物が滲出し易く、湿疹と成り易い。同時に粘膜も強く、風邪、気管支炎、鼻炎、咽喉炎等に掛かり易い体質で有る。胸腺リンパ体質は、胸腺リンパ腺、扁桃等が異常に大きい強弱体質で、胃腸が弱く、神経過敏な事で有る。
此の様な体質が増えて来て居るのは、白米、肉食、乳製品等の不自然な食生活が行われて居るからで有る。植物性の炭水化物(粗蛋白や類脂肪等を含む)で作られた体細胞は、強い生命力を持って居る為に、体外からの異物に対しても寛大な態度を見せる。即ち、体細胞は異物を同化したり、解毒中和したり、速やかに排泄する事が出来る。所が、肉食性の体細胞は、其の様な同化能力が非常に弱い。其の為、自らを防衛する為に、体外からの侵入物質に対して、精一杯の抵抗、反発を試みる。其の戦いの様がアレルギー反応で有る。
体細胞は少しずつ新しい細胞に因って置き換えられて居る。其の新しい細胞の原料は食物で有る。食物の質が変わり、其れに因って血液の質が変われば、必然的に体細胞の質も変わって来る。だから、質の良い食物を摂ら無ければ成ら無い。質の良い食物とは、本来の人間の食性に適合した穀菜食で有る。此の自然な食物に因って、生理機能全般が正常化される。即ち体質は改善される訳で、アレルギー体質も、必然的に解消される。先ず、植物性食品中心食に切り替えて、腸機能を調え無ければ成ら無い。人間は元々草食動物だから、肉・卵・乳製品を摂って居ると消化機能は著しく混乱させられる。次に体力を増強させる為に、完全な姿の主食を摂る。玄米菜食に切り替える事で有る。玄米は、内臓機能を健全にし、大いに基礎体力を増す。又、動物性アミノ酸が補給出来る発酵食品(味噌、納豆等)も積極的に摂りたい。
そして、血液中の毒素を速やかに分解・解毒する海藻を毎日摂る事。昆布、鹿尾菜、若布、海苔は何れも血液浄化力が優れて居て、炎症体質の改善には欠かせ無い食物で有る。
白砂糖、果物、水分の摂り過ぎは、体質を虚弱化させる。黒砂糖やじっくり加熱した根菜類を多く摂る事が大事で有る。
桔梗の根と甘草を各3gずつ混ぜて煎服する。牛蒡の擂り卸し汁を50t程飲むと痰が切れる。味噌汁に里芋を入れて毎日食べると痰も咳も止まる。黒豆を黒砂糖と一緒に煎じて飲むと咳止めに成る。児手柏(コノテガシワ)の種子(柏子仁)5gを煎服する。韮を擂り潰し、布巾で濾した汁を一日50t位ずつ飲む。咳に卓効。蓮根の節の部分を煎服。咳止めに効果が有る。蓬茶を煎服する。
副食には、蓮根、春菊、蕗、紫蘇、辣韮、味噌、胡麻を積極的に摂る。
金柑葉湯
【効用】
咳が出る風邪、百日咳、気管支喘息、気管支炎等。
【作り方】
金柑の葉を1p幅に切ってから琺瑯かステンレス鍋に入れ、刻んだ葉の4倍量の水を加えて加熱する。沸騰する迄は強火で、其の後は弱火にして、全体量の半分量に成る迄煎じる。
【用い方】
蜂蜜を加えて甘くして飲む。一日にカップ1杯半の金柑葉湯を3回に分けて服用する。
蜂蜜は好みで増減して構わ無いが、効果を加速する為に必ず加える事。
気管支炎・喘息
慢性の気管支炎
車前草とフキタンポポを同量混ぜ合わせた物、大匙3杯を500mlの水で煮立てて濾し、其れを2回に分けて、朝と就寝前に温めて飲む。更にニガハッカを大匙1杯を1カップの水で煮立て、午後に1回、又は、2回空腹時に飲む。
里芋
サトイモ科
別名=田芋。
薬効=喘息、痰切り、咳止め、気管支炎、神経痛、打ち身、捻挫、肩凝り、歯痛、虫垂炎、虫螫れ、火傷、霜焼け、凍傷、腫れ物(御出来等)の吸い出し、腫れ物。
採取時期=秋。
調製法=皮は天日乾燥、芋実は其の侭調理。
成分=里芋には、蛋白質、脂質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB・B・C。芋茎には、蛋白質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA、B、B、Cが有る。
ムチンと言う消化酵素を含み、体内に入ると解毒作用をするグルクロン酸と言う大切な栄養素に成る。
用法
喘息、痰切り、咳止め、気管支炎=里芋の味噌汁を飲む。
神経痛=天日乾燥した里芋の皮を煎じて飲む。
打ち身、捻挫、肩凝り、歯痛、虫垂炎=里芋を擂り卸し、少量の酢と生姜卸しを少し入れ総容量の1/3程の小麦粉を混ぜて練り、1cm以上の厚さに成る様に、キッチンタオル等に伸ばし直接患部に貼布する。匂いが強く成ったり、痛みが出て来たり、乾いたら、貼り替える。但し長く貼って居ても4時間立ったら貼り替える。皮膚が気触れる人は胡麻油か植物油を患部に塗ってから貼る。
虫螫れ=@里芋の卸し汁を付ける。
A茎を折ると其処から出て来るヌメリの有る液を塗る。
B葉柄を潰して汁を塗る。
火傷、霜焼け、凍傷、腫れ物(御出来等)の吸い出し=里芋を擂り卸して患部に貼る。
腫れ物=干した茎、葉を一暁酢に付け、日光で乾かしてから黒焼にした物を粉にして糊状に練り患部に付ける。酢か塩を手に付けてから扱うと痒み防止に成る。
桔梗
キキョウ科
花言葉=誠実。
別名=秋朝顔。
薬効=風邪、扁桃炎、咽喉痛、気管支炎、喘息、鼻詰まり、声嗄れ、肺結核、漆気触れ。
薬用部分=葉、茎、根。
採取時期=夏〜秋。
調製法=根の皮を取って天日乾燥、葉・茎は生。
成分=サポニン、イヌリン、フィトステロール、プラチコディニン。
用法
風邪、扁桃炎、咽喉痛、気管支炎、喘息、鼻詰まり、声嗄れ=根3gを煎じて内服し、其の煎液で嗽をする。
肺結核、気管支炎=根2g、桑の皮6g、枸杞葉4g、甘草2gを水600tで半量に煎じ、一日三回食間に内服する。但し、胃弱の人は服用し無い方が良い。
漆気触れ=生の茎、葉の汁を搾って塗る。
料理
若葉は5〜6月頃迄食べられ、成長した茎でも先端の柔らかい部分は食べられる。御浸し、胡麻和え、天麩羅、煮浸し、酢味噌和え、辛子味噌和え、花の三杯酢等にして食べる。若葉の油炒め、煮物も美味しい物で有る。
喘息の咳
薄紅葵とラベンダー、ヨーロッパボダイジュを同量混ぜ合わせた物大匙2杯を250mlの水で軽く煮立てて濾す。発作が起きると感じたら、又は、発作が起きたら此を直ぐに飲む。
喘息はアレルギーから来るので、原因を調べ、食事療法に因って体質を変え無くては根本的な治療には成ら無い。
喘息
1.炒った小豆を砕き粉末にし、此に砂糖を加える。熱湯を注ぎ入れ、麦焦がしの様にして食べると効果が大きい。
2.黒大豆を煮て、かなり柔らかく成った処で、蕗の根を良く洗って刻んだのを入れ、煮含める。其処へ白砂糖と塩で味付けをして仕上げる。此を擂鉢に入れて擂り、生姜の卸し汁を加える。
3.生姜の搾り汁を背骨の両側(両肩甲骨の間)の筋に、縦に上から下へと擦り込んでマッサージすると、激しい咳で苦しんで居る時に不思議に治る。
4.玉葱の外皮の茶色の部分を炒って乾燥させ、此を粉末にした物を白湯で飲むと非常に効果が有る。
5.喘息の発作が起こって呼吸が絶えそうな時でも、韮の搾り汁を飲めば効果大で有る。
6.大蒜を蒸した物を毎日食べて居ると自然に治る。又、喘息の咳が込み上げて苦しむ時は、大蒜の搾り汁を盃一杯飲むと楽に成る。
7.生の蕗の薹を火で炙り、醤油を付けて食べる。
8.糸瓜の実全体を黒焼きにして、其れを粉末にし、白湯で服用する事を続けると著効が有る。
9.痰咳喘息と言うのは、痰が有って、喘息同様にゼイゼイ言って苦しむので有るが、生の自然薯を擂り潰した物を大振りの湯飲み茶碗半分位と、砂糖黍の汁を同量混ぜ、此を煮て熱いうちに飲むと、たちどころに効験が有る。
10.初夏に成ると、蓬の新芽も青葉に成り、茎も逞しく伸びて来るが、此の頃の蓬を茎ごと刈り取って来て、葉も茎も煎じて飲むと、大変効果が有る。沢山刈り取って来て陰干しにして置き、此を煎じた物を用居るのも良い。
11.蓮根の節を卸し、粕も除か無い侭のを盃一杯に、陳生姜の卸し汁一匙と、更に節で無い部分の蓮根を皮ごと卸した物約一割位を入れ、其れに砂糖少々を加え、最後に熱湯を注いで掻き混ぜた物を、一息に飲み干すと良い。
12.咳や呼吸が苦しい時は、焼いて殻から出した銀杏を、5〜6粒位食べると効が有る。
13.梨を突き潰して、鶏卵(全卵)を混ぜ、薄く引いたフライパンで焼いて食べると著効が有る。
14.数の子(乾燥した物)一合に甘草を少々混ぜて黒焼きにした物を、一回に小匙一杯ずつ、一日に4〜5回服用し、此を一週間位続けると治る。
15.昆布の黒焼きと蓮根の粉を3対7の割合に混ぜた物を、一日3回小匙一杯飲む。
16.喘息発作の予兆を感じたら直ぐに、アーモンド粉末を蜂蜜で溶いて飲む。
17.気管支喘息には、爪哇薯スープを飲む。
18.児喘息には、爪哇薯スープを飲む。
19.小児喘息には、韮の葉と根の中間の白く膨らんで居る部分を卸し、削り節、醤油で薄味に整え、朝晩、食事時に食べると咳が出無く成る。
20.大根を1cm角位に細断して容器に入れ、蜂蜜を掛けて置くと2〜3日で大根が萎み、透明な上澄みが出来る。大根は取り除き、新しい大根を2〜3回入れ替える。其の上澄みを飲む。
21.爪哇薯スープを飲む。
22.蓮根を擂り卸して絞った汁を、一回に一杯ずつ一日3回服用する。
23.生姜の煎じ汁に塩を少々加えて、背骨の両側(両肩甲骨の間)の筋に、温湿布する。
24.発作を未然に防ぐには、生姜、自然薯、蕗の根を刻み、黒砂糖を加えて煎じて服用する。
25.車前草の夏、花穂の出た頃全草を陰干しにして、車前草茶を作って飲む。
26.花梨の果実を輪切りにして乾燥し、適当に刻んで煎じて飲む。
27.花梨の果肉を皮の侭薄く刻み、一度茹で溢すと強い酸味も渋味も抜ける、適宜に砂糖を加えてドロドロに煮詰めて食べる。
28.花梨の果実を二つ割りにして芯を抜き、砂糖を詰めて焼く。
29.桔梗の根3gを煎じて内服し、其の煎液で嗽をする。
30.キャベツの葉をアイロンでしんなりさせて、喉と胸に何枚が当てる。一日に2回位交換する。
31.桑の根皮(根を3日程水に漬けたのち表皮を剥ぎ、コルク層を除いて内皮を取る。白色で甘みの有る物が良品とされて居る)を刻んで煎じて飲む。
32.コンフリーの生葉の青汁を杯に1杯飲む。
33.コンフリーの葉を乾燥させた物を御茶の様にして飲む。
34.コンフリーの生葉を天麩羅、油炒め、御浸し、胡麻和え等、色々に調理して食べる。
35.桜の樹脂を熱湯で溶かし、蜂蜜を少し加えて飲む。
36.里芋の味噌汁を食べると、痰・咳も自然に切れる。又、老人の気管支カタルや肺気腫にも効くので、常食すると良い。
37.紫蘇の葉を刻んで乾燥させた紫蘇茶を常用する。熊笹、車前草等四季折々の野草等を加えるのも良い。
38.玉葱の外皮を煎じて飲む。
39.茅(チガヤ)の根を煎じて飲む。
40.梨の果実を皮の侭輪切りにし、煎じて飲む。
41.潰した南天の果実5〜10gを水500ccで半量に煎じ、蜂蜜、又は、黒砂糖を加えて、一日3回に分けて服用する。
42.陰干しにした蕗の薹を火で炙り、其の煙を吸う。
43.葡萄の果汁を絞り、其れに蜂蜜を適宜加えて飲む。
44.糸瓜水を温めて飲む。
45.糸瓜水を煮詰め、蜂蜜を加えて飲む。
46.糸瓜の果実を妙めて食べる。
47.糸瓜の生の果実を輪切りにして煮詰めた汁を飲を飲む。
48.包の木の樹皮に蜜柑の果皮と紫蘇の葉を当分に加えて煎じて飲む。
49.松葉茶を作って飲む。
50.松葉水を飲む。
51.松葉エキスを飲む。
52.八手の乾燥した葉を煎じ、食間に飲む。
53.殿様蛙の姿煮を食べる。
54.殿様蛙の干物の煎汁を飲む。
55.蚯蚓(ミミズ)の生か干物を煎じて飲む。
56.蓮根の卸し汁に梅酢を混ぜて、熱湯で割る。発作は止まり、暫く続けると根治する。
57.蒲公英の全草を、花が咳く前に堀り取って、天日で乾燥させて置き、必要な時、小さく刻んで1日7〜8gずつを水一合で煎じて飲む。
「身体の浄化と回復」「腎臓のビームライトバーコード」と同時に使用されると効果的です。
気管支喘息のビームライトバーコード(1999.10.25.UP)
気管支拡張のビームライトバーコード
(2002.3.16.UP)
<ビームライトバーコードに関しての注意事項は3月17日を再度御読み下さい。>
6月5日
膀胱
小便を一時的に溜めて置く袋を膀胱と言う。最初トイレに行きたいと感じるのは150ml位溜まった時で有って、300〜400ml位に成ると著しく膀胱が張って来たなと感じる。そして、最高700〜800ml位迄意識的に溜める事が可能の様で有る。然も一般に睡眠中は膀胱壁の筋が特に弛むので多量の尿を入れる事が出来る。此に反し、膀胱壁が敏感に成ったり、精神的に興奮したりして居る時には小量でも充満感を覚える。膀胱炎や膀胱結石が在ったり、不安感に襲われたりした時に、排尿回数が多く成るのは此の為で有る。
膀胱は、粘膜と筋肉及び漿膜の三層で出来て居るが、全く空に成ると上下から球を押し潰した形に縮まる。此の時壁の厚さは1.5pにも成る。其れが尿で一杯に成ると、3o程に薄く成り、透けて見える様に成る。こう成ると、瞬間的に強い力が加われば破れる事も有り得る。膨らんだ膀胱は小腸等を強く圧迫し、腹部への血行を阻害する。其の様な時、急に放尿すると腸に掛かって居た圧力が一度に減って腹部に血がドッと流れ込む。此に呼応して脳から血がサッと引くので意識を失う事も有る。
腎臓で出来た尿は左右2本の尿管に因って膀胱に運ばれるが、膀胱に溜まった尿は尿道と言う管を通して外に棄てられる。尿道は膀胱壁を貫く時背後から斜めに入るので、尿が沢山溜まって壁が薄く成ると、其処が圧迫されて自然に閉じ、尿が腎臓の方へ逆流しない様に出来て居る。尿は平均5秒毎に尿管の口から膀胱内に吐き出されて居るが、此の状態を尿道から膀胱鏡を入れて見る事が出来る。又、其の口から左右別々に純粋な尿を集めて、尿管や腎臓病の診断に役立てる事が出来る。
膀胱の出口を内尿道口と言う。此処には尿が零れ無い様に、袋の出口を輪ゴムで縛った様な輪状筋が2組在る。内側を内括約筋、外側を外括約筋と言う。前者は意志で開けたり閉めたり出来無い不随意筋で有るが、後者は意志の儘に動かす事の出来る随意筋で有る。膀胱に有る程度尿が溜まり膨らむと、其の信号が神経を介して脊髄に有る排尿中枢(膀胱中枢)に送られる。又、大脳にも伝えられるので尿意を催すので有る。
膀胱炎は細菌感染に因って起き、尿は濁り、排尿痛を伴う。女性は尿道が短いので罹り易い。腎炎を併発する事も有る。其れは、不潔な風呂で感染する事も有る。
膀胱結石は腎結石が落ちて来た物が多く、此は女子因りも男子に多い。排尿時の激しい痛みと出血及び尿意促迫(何回も小便に行きたく成る)が特有で有る。
膀胱炎
膀胱炎で困る事は、小康状態を挟んで再発を繰り返す事で、痛みが苦痛で在る事は勿論だが、頻繁に起こる尿意と、尿意が起こったが最後、寸時も我慢出来無い為に、心身共に疲労困憊に陥り易い。
膀胱炎は女性に起こり易い。そして、膀胱炎に成った女性は、心身の衰弱を起こして表情も暗く成るから、美容上のマイナスも少無く無い。特に、現代医学に因る化学療法を繰り返して受けて居たりする場合は、見る影も無い有様に成って仕舞う。
膀胱炎の再発を繰り返して居る人は、抗生物質、其の他の強い化学薬剤が処方される。其れで、本命で有る膀胱もスッキリと治ら無い上に、先ず、胃腸が荒廃させられ、次いでは、身体はガタガタに成って仕舞う。膀胱炎は、泌尿器科を訪れる患者の中で最も多い病気だが、現代医学の薬物療法では治せ無い病気の典型的な物。詰まり、膀胱炎は、膀胱に大腸菌やブドウ球菌の繁殖が起こる病気と単純明快な割り切りが成されて居る。大腸菌やブドウ球菌は極在り来たりの黴菌だから、何の躊躇も無く現代医学手持ちの薬剤が気前良く投与される。だが、どっこい病気は治ら無いで、薬剤投与と症状悪化の鼬ごっこが始まる。最近膀胱炎患者が増えて来て居るのも、其の様な背景が有る。
膀胱炎は清潔度と関係が有ると言うのが通説で有る。膀胱内には外から細菌が侵入し易い。だから、尿道口を汚染から守る事が大切で有る。勿論、其の様な事が切っ掛けで膀胱炎に成る事も少無く無い。だが、其の程度は治療らしい治療をし無くても治って仕舞う。問題は容易に治ら無い場合で有る。血液性状が異常化して居り、同時に膀胱組織の抵抗力が低下して居る時で有る。此の抵抗力低下を起こす原因は、色々有るが、何れの場合も、本質的には血液性状が混乱し、其れが組織の病変を起こす。結局、血液の汚れが、膀胱炎の元凶なので有る。尿道付近の清潔度因りも、全身を巡って居る血液の清潔度と密接な関係が有る。血液が汚れると、組織に炎症が起こり易く成る。血液中の毒素や老廃産物が組織に取り付いて、腫脹、充血、出血等を引き起こす。血液は全身を巡って居るから、全身のどの組織にも炎症を起こす可能性は有るが、真っ先に炎症が起こるのは特に抵抗力の弱って居る部位で有る。
膀胱の抵抗力を弱める最大の要素は冷えで有る。女性に膀胱炎が多いのも、身体を冷やす食品を多食して居る為で有る。例えば、果物、生野菜サラダ、ジュース、及び、白砂糖がたっぷり入ったアイスクリームやケーキを沢山摂る。更に、薄味好みで、塩分不足に成って居る事も身体の冷えを助長して居る。加えて肉を食べると、腸の中で腐る(発酵する)為に腸が冷え、低体温に成る。男性では膀胱炎は比較的少無いけれど、発症する場合は可成り重症に成り易い。此の理由も、本質的には同じで有る。
生物の雄は、雌に比べて体蛋白質の合成力が弱い。だから、身体が陽性に保たれて居て、蛋白質の体外放出が少無い様に成って居るから膀胱炎は起こり難い。然し、食事傾向が女性的に成ったり、酒を過飲すると、身体が陰性化し冷え易く成り膀胱炎に成り易い。本来起こり難い病気と成るだけに、重症と成り易い。
例えば、果物ジュースをたっぷり摂る事は、肉食を多食して居る人には有益で有る。身体の加熱を防ぐと同時に血液中の老廃産物や毒素の排泄を促す効果的な方法で有る。マンゴーや、パパイアと言った熱帯果物で酵素成分を多く含む物程効果は大きい。然し、動物性食品は殆ど摂らず、白米や白砂糖食品を偏食して居る人には逆効果で有る。寧ろ果物の多食は身体を一層冷やして、代謝の混乱を起こし、血液性状の異常化を助長する。冷えが大敵の膀胱炎は、却って悪化して仕舞う結果と成る。
膀胱炎を予防する決め手は、血液を汚さ無い事と身体を冷やさ無い事で有る。血液を汚さ無い為には、肉、乳製品、卵、精白食品(白米、白パン、白砂糖、精製塩等)を止めて、玄米菜食に切り替える事で有る。
病気は悪化させるか、根治させるか2つの道しか無いから、先ず、病気の根本原因を知って、根治させて仕舞わ無ければ成ら無い。
化学薬剤は止める。多くは抗生物質等の薬剤が使用されて居て、逆効果で有る。塩分をしっかり摂る様に心掛ける。靫草の花穂、ウワウルシ、さるとりいばらの根、灯心草、藺草等の乾燥品20gを一日量として煎服する。焼き塩を作り、布袋に入れて、臍の上に置いて温める。火傷をし無い様にタオルを置いて置く事。塩が冷えたら其の都度炒り治す。2組用意し、1回15分位を一日2回行う。車前草の種子を煎じて飲む。嫁菜の青汁を作り、20t位ずつ一日2回飲む。頻尿、多尿を治すが、尿の出無い時は逆に出を良くする。全草を15g煎じて飲んでも良い。
副食として、胡麻、大根卸、味噌、春菊、独活、人参を積極的に摂る。
1.玉蜀黍の実二合に、水を一升加えて煎じ、半量に成る程煮詰まって来たら火から降ろし、此の煎じ汁を湯飲み茶碗に一杯ずつ、毎日3〜4回服用する。
2.玉蜀黍の頭部の赤茶色に成った髭を煎じて飲む。
3.玉蜀黍の頭部の赤茶色に成った髭を黒焼きにして、粉末にして飲む。
4.玉蜀黍の頭部の赤茶色に成った髭に、はぶ草、車前草等を加えて御茶代わりに飲む。
5.陰干しにした青木の葉茎10gを400tの水で半量に成る迄煎じ出して飲む。
6.靫草(ウツボグサ)の花穂、葉、茎を煎じて飲む。車前草、どくだみを加えるとより効果的で有る。
7.柿の果実の皮を剥き、種を除いて刻み、黒胡麻を果実1個に対して1撮みの割合で加え、煎じて服用する。
8.きささげの莢ごと刻んで煎じ、3回に分けて食間に飲む。
9.杉菜茶を作って御茶代わりに飲む。
10.芹を濃く煎じて服用する。
11.茅(チガヤ)の根を煎じて飲む。
12.ちしゃを食べていれば膀胱の病無しと言われる程で、膀胱炎等とかく膀胱の具合が悪い人は常食していれば効が有る。
13.どくだみの陰干しした葉を煎じて飲む。
現代医学では、抗生物質を有効に使う為に、尿中に出て来る細菌の薬に対する感受性を調べて、此に適する抗生物質を使う。しかし、注意しなければ成ら無いのは慢性膀胱炎で有る。慢性膀胱炎は結核に因る事が有るので、此の点は漢方治療を受けるにしても十分検査確認をする必要が有る。
男性の場合ならば、前立腺肥大、尿道狭窄等の尿道の流通が悪く成って居る基本条件が有ったりして、其の為に慢性の膀胱炎を起こして居る事が有る。例えば、膀胱に結石が有るとしたら、膀胱の機能が十分に働かず尿が溜まりがちで有ると言う条件で有ったりする。
漢方では、冷えが元に成って下腹部の働きが衰えて居る時、下焦が虚して居ると言うが、尿が近く、残尿感等が有って、体全体の体力が衰えて居る老人の場合には八味地黄丸が良い場合が有る。
女性の冷え性で、冷えると尿が近く成ると言った場合には、当帰芍薬散が使われる場合が有る。
尿が近い、濁る、血尿が有る、残尿感が有ると言う場合に清心蓮子飲を、症状の激しい時に猪苓湯を用いたりする場合も有る。
膀胱カタル
1.石榴(ザクロ)の果皮を乾燥させ、此を刻んだ物を一日量3g煎じて3回に分服する。
2.どくだみの全草の陰干しを煎じて飲む。
膀胱の病気
1.ちしゃを食べて居れば膀胱の病無しと言われる程で、膀胱炎等、とかく膀胱の具合が悪い人は常食して居れば効が有る。
2.海胆を常食して居ると、何時しか自然に治って来る。海胆が体を温め、腎機能を活発にする為で有る。
3.どくだみの全草の陰干しを煎じて飲む。
4.ギャバロン茶を一日3回飲む。
膀胱炎、腎盂腎炎
足腰が異様に冷え、膀胱炎と診断され、更に三ヶ月後、腎盂腎炎を併発した。下腹部の不快感・腰痛・全身の神経痛が有り、昼夜間とも小水の回数が多く、寝汗を良くかき安眠出来ない。其の後、良く成ったり、悪く成ったりしながらも少しずつ体力が出て来て、現在は普通に家事をして居る。
小水の回数は、日中大体6回位。夜間は4回は有る。一回に出る小水の量が少無い。夜中にたっぷり出ると、日中は気分が軽くて良い。
小水を一回にたっぷり出す為に小豆南瓜を御椀に半分位の量を毎食、当分の間摂る。 小水がたっぷり出る時は、薄い色だが普通は濃い色をして居る。冷えが酷い。小水の色が濃いのは、陽性で有る。其して、膀胱が締まって居る為に小水の量も一度に沢山出無い。其の分、体内に水分が停滞する為に体は冷える。
主食は、当分小豆入り玄米御飯。蕎麦は暫くやめ、煮込み饂飩やほうとうにする。ほうとうは、地粉を温湯で練って、濡れ布巾を掛けて1時間以上寝かせて置く。其うすると、自然発酵してぐっと膨らむ。野菜を煮込んだ汁の中に、其れを適当に千切って入れる。 小水の出が悪いから葱や玉葱、大根を入れる。油揚げも良い。体が締まっていて、幾ら陽性な症状だと言っても、小水の回数が多くて、体が冷えるのは、陰性な原因も多少成りとも有る。
味付けは、美味しいと思う位の醤油味にする。小水の出が悪いので、あまり濃くし無い。 既往症は、約8年前の出産の前後1年位、腎臓病を患った。尿に蛋白が降りて居た。其れから、6年前に腎盂腎炎。野菜・果物・酢の物・香辛料が大好きで良く食べた。肉・魚類が嫌いで、引き肉を少し食べる程度で有った。陰性な物が好きだと言う事は、芯に陽性が有ると言う事で有る。目も細いし、蛋白がかなり蓄積されて居る。又、白爪が大きい。白爪が有った方が健康だと言われて居るが、少し位有るのが良くて、余り大きいのは、必要以上に蛋白質を摂ったという事で、良くは無い。
蛋白質の多い牛乳を良く飲んだ事と、味増汁の出しに煮干しを使い、毎日2匹ずつ食べて居た。大人に成ってからは、鰹節を使った。其う言う物が、知ら無い内に体に蓄積されてしまう。毎白少しづつ摂ると言うのは目立た無いけれど、自覚症状が出る頃には大変な病気に成って居る。きちっと治す為には、動物性の物は雑魚一匹でも摂ったら駄目で有る。
味噌汁の出しは昆布だけで取る。具は、若布・玉葱・葱・大根・白菜・とろろ昆布等の海草類・麩・南瓜位。金平の様な物を沢山摂って体を締める必要は無い。兎に角、陽性な物が体に溜まって居るから、蛋白質は動物性の物に限らず、植物性の物、特にマメ科の物等を摂り過ぎても駄目。又、胡麻の摂り過ぎも、蛋白を蓄積する。胡麻はカルシウムが多いから歯は奇麗だが、体を締めている。黒胡麻8に塩2の物を少量摂れば良い。兎に角、主食は玄米を中心にして、飽きたら時々煮込み饂飩やほうとうを摂り、塩気は余り強くし無い。
二度目の腎盂腎炎を起こした時から、今迄ずっと目が痒かった。此は発疹です。其う言う時は、第一大根湯を飲む。一回に二合位。小水がどくどく出てしまう迄、飲めるだけ飲む。其れでも出無ければ、其の後に第二大根湯を飲む。
膀胱炎の場合も同じで有る。膀胱が腫れて熱を持って居れば、小水は出無く成る。急性の膀胱炎なら、大根湯を飲むだけで治ってしまう。其して、食事には大根料理を摂る。其れで、炎症は取れる。生の侭では体が冷えてしまうので、ふろふきや味噌煮にしたりして摂る。千切り大根も良い。其して、南瓜は体を温めて小水を良く出す。当分の間、主な御菜は大根と南瓜。
小豆南瓜は塩気を強くすると、益々締まって小水が出無く成る。
食養を始めて直ぐの人は、たいていが健康=陽性=塩気と思って、塩気を沢山摂ろうとする。本当の健康体と言うのは、陰と陽のバランスが取れた中庸の状態で有る。
食養を知る迄は、知ら無い侭に色々な物を食べて来て居る。親から受け継いだ体質も有る。間違った知識を信じて、片寄った食事をして来ている場合も有る。其して、大成り小成り陰と陽のバランスを崩して、体の調子がおかしく成っている。だから、まず片寄った体質を中庸にする為に、其其体質に合った食箋を有る一定期間摂る。大きく分けて、極陽性・陽性・陰性・極陰性の4つの体質が有り、陽性の人には、余り塩気は要ら無い。
食箋を続ける内に、体質も症状もどんどん変わって行くので、其の都度、其れに対応した食事にして行かねば成ら無い。自分の体質・症状・食箋を正確に判断するのは、人任せでは駄目で有る。初めは判ら無い事だらけかも知れ無いが、出来る限り自分で考える様努力し無ければ、指導を受けて病気は治っても、又直ぐ逆戻りしてしまう。単に病気を治すだけが、食養の目的では無い。
玄米を食べる前は四六時中右の耳がピクピクしていたが、今は夜寝る時だけ。腎臓に障害が有ると、耳にも其の兆候が出る。右腎は締まり過ぎて腫れて居るから、右耳の内耳か中耳辺りが同じ様に腫れて居る。油の害で冒されて居る。少量なら椎茸を摂っても構わ無い。出しを昆布と干椎茸で取り、其の後椎茸と油揚げと一緒に煮て御菜にする。其れから、あっさりした野菜も欲しかったら摂っても良い。生野菜も摂っても良いが、冷え症なら、暫くはさっと茹でて摂る様にする。林檎も焼き林檎なら良い。冷え無く成ったら、生でも良い。
目が細い人は体の芯に陽性の物が蓄積して居るから当分の間は、かなり陰性な野菜とか芋類を摂っても構わ無い。ただ、一方で上手に塩気も摂ら無ければ、体力が無く成ってしまう。鉄火味噌はいら無い。葱味増とか柚味噌の様な、少し臭いの有る物を味噌の中に入れた物が良い。
体が冷える人は、砂糖物や果物をもの凄く沢山食べた結果で有る。腎臓の悪い人は、血液循環が悪いから、体が冷える事が多い。其の上、砂糖物や果物を沢山摂ったから、尚更で有る。其して、陽性で締まって居れば、大根湯を飲めば血管が拡がって血の巡りが良く成って、暖かく成る。後、干葉湯で腰湯をするのが一番良く効く。干葉が無ければ、蓬の葉の陰干しした物を代用しても良い。陽性の人は塩を入れ無くても良い。一週間位続ければ、腰の周辺の血液循環が良く成る。
小水の出が悪い時は、人は見て分から無いと言うが、自分では迚も怠くて、火照る様な気がして、冷やすと気持ちが良い。陰性なら、浮腫むと同時に体が冷たくて仕方が無い。火照るのは陽性の毒が出ているからで有る。毒血が鬱血してしまって、体の中を循環して居る血液が少無いから、体が冷える。其して、手の所だけが厚ぼったい感じがする。
足が何時も冷たいのは、体内に余分な水分が有るから、飲み物はヤンノーに塩気を薄くして摂る。三年番茶や焙じ番茶なら少し位は良いが、ヤンノーの方が効く。
鳩麦茶は、手足が火照るのなら、暫くの間は飲んでも良い。
一日の量は、味増汁や麺類を食べる時のつゆ等を除いて、ヤンノーとか御茶で一日二合位にしたら良い。
大根湯を飲む時の水分の問題だが、大根湯は解毒の為に飲むので、其れを飲む必要の有る場合は、水分の摂り過ぎを気にし無くても良い。但し水分を其んなに要求し無ければ、他の飲み物の量を抑えれば良い。
陽性の毒を消す為に陰性な物を摂る場合でも、適度な塩気は必要で有る。鹿尾菜や金平は時々は摂っても良い。
鹿尾菜は体を締める作用が有るから、其れを摂る場合は、必ず豆を一緒に入れて料理する。鹿尾菜以外の海草を摂る時も同じ。甘味を付けたい時は、油揚げ等を入れても良い。蒟蒻を入れても良い、此は腸の掃除をする。金平は毎日摂るとすれば5〜6本位。鹿尾菜類なら一週間に一度位。兎に角其んなに沢山摂る必要は無い。
高野豆腐は少量なら毎日摂っても良い。普通の豆腐なら、味噌汁の中に少量入れる位なら構わ無い。後は、野菜炒めや煮物に混ぜて摂る。
体を締め無いで、しかも冷やさ無いで温める様な食事を摂ら無ければ成ら無い場合は、切干し大根等の様に一度干した物が良い。他の野菜と抱き合わせて料理したら良い。
きちんとした食事は一日二回が良い。100回以上良く噛んで、腹八分目ぐ食べるのが理想的で有る。腹が空く様なら、間食に粉を使った軽い物を少し食べても良い。野菜を入れた御好み焼き等は良い。
蛋白質過剰で締まって居る場合は、臭いの有る野菜を摂って良い。当分の間、好きな野菜を摂って良い。緑の陰性な物も良い。ただ、あくまでも、体内に蓄積した蛋白を溶かすのは、玄米に因る良質の濃い血に因ってで有る。ツンと臭いの有る野菜や陰性なあっさりした野菜は、其れを補助する為に摂ると言う事で有る。
塩気ばかりを集中して摂るのが良いとは限ら無い。病気の間は、片寄った状態を平常に戻す為に食箋をきっちりと守り、食物の範囲も制限し無ければ成ら無いが、体が中庸に成ったら、食養の原則を守って、自分の体調に合わせた料理を楽しんで良い。食養とは、行け無い尽くしの不自由な物では無くて、真の健康と幸福を創る自由で楽しい生活法其の物で有る。食養と言う物をどの様に捕え、実行するかは総て自分自身に係って居る。早く病気を治して遣りたい事をどんどん遣れば良い。
男性に比べて女性が圧倒的に膀胱炎に成り易い、解剖学的に肛門と尿道が女性の場合男性因りも近いので、肛門周辺の大腸菌が尿道に侵入して尿路を上がって行き、膀胱炎に成ったり、悪化すると更に上部の腎盂腎炎に成る。此うした黴菌から身体を守って居るのが血液の中の白血球で有る。女性の場合、臍因り下が冷えて居る人が殆どで、血行が悪いので、白血球の循環数も少無く、侵入した黴菌を抹殺する事が出来無いと言う面も有る。因って、膀胱炎や腎盂炎に成った場合、「水分を沢山摂って尿量を多くし、黴菌を洗い流せ」と現代医学は言うが、水分は身体を冷やし、膀胱や腎臓辺りの血流を悪くする傾向も有るので、闇雲に水分を摂れば良いと言う物でも無い。
<治療>
@水分を摂る時は、身体を温めながら利尿を促す様に、生姜湯、茹で小豆、紅茶に蜂蜜、ジンジャー茶、緑茶に梅干し等と言う様な工夫をして飲む。
A膀胱炎を繰り返す人は、腹筋運動、ランニング等をして腸を動かす事。
B半身浴や大根干葉で下半身を温める。蓬生姜風呂、塩風呂、大蒜風呂も良い。
C生姜湿布を入浴後、毎日下腹部に施す。
Dフライパンで自然塩を焼き、布袋に入れて、臍から下腹部を温める。焼き塩は冷め難いが、冷めたら再び塩は炒った方が良い。
E日頃、人参、牛蒡、蓮根、山芋等の根菜類を常用する事。
F余程の冷え症で無い限り、人参、林檎、胡瓜、パセリと緑黄野菜を加えた野菜ジュースを毎日飲む。
胡瓜は利尿作用が有り、パセリは尿路の浄化作用をしてくれる。
「身体の浄化と回復」「腎臓のビームライトバーコード」と同時に使用されると効果的です。
膀胱のビームライトバーコード(1999.9.26.UP)
膀胱癌のビームライトバーコード(1999.10.25.UP)
膀胱炎のビームライトバーコード(1999.6.5.UP)
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6月4日
脳梗塞
最近は、脳梗塞とか脳溢血、蜘蛛膜下出血等と言う言葉を良く聞く。毒血が、詰まるか、血管を破って出血するかの違いだが、何れも血液が毒血変わった結果で有り、血管が動脈硬化を起こして居る事には変わりは無い。
脳梗塞は、頭蓋部の血管の細く成った部分(必ずしも先端では無い)に血液の固まりが詰まって仕舞った状態で有る。サラサラと流れる血液に成れば良いのだから、浄血作用の有る葉っぱ類を多く食べれば良い。又、御茶も血液を綺麗にする、蓬茶、どくだみ茶等を飲む。椎茸と昆布を前夜からコップの中の水の中に入れて置いた物の抽出液を朝の起き掛けに飲み、患部には聖士會館オイル、又は、椿油か胡桃油と同等量の生姜汁を混ぜ合わせて塗り、里芋パスタと同量の蓬の葉の刻んだ物と練り合わせたパスタを貼る。時間等は里芋パスタの場合と全く同じで有る。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
脳梗塞のビームライトバーコード(1999.10.4.UP)
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6月3日
背中の痛み
背中とは背部の真ん中で有る。其処に有る臓器は、胃、肝臓、腎臓、脾臓、膵臓、副腎で有る。食生活の乱れやストレス、極度の緊張に因って生体のバランスが崩れ、胃にストレスが溜り背部に痛みが出る事が有る。又、急性膵炎や腎臓機能の低下に因っても起こる。
此の様な時は、断食と同時に里芋パスタを貼り、断食後には小豆粥→小豆韮粥→普通食と言う様にする。普通食に戻った時には、始めの副食には爪哇薯、キャベツ等を入れる。兎に角キャベツ等の繊維質の多い葉っぱは効果が有る。
応急処置
胃がキリキリ痛む時や、水落が何と無く重苦しい時、背中の肩甲骨が痛い時はキャベツの湿布をする。キャベツの葉2枚(外側の緑色が濃い葉)を俎板の上に置き、肉叩きで汁が出る位に叩く。其れを痛い所に、腹側と背中側から患部を挟む様に貼る。其れをタオルで押さえ、其の上から晒しを巻く。一晩すると痛みも取れ、内臓もスッキリする。
此は、キャベツに含まれて居る硫黄分が皮膚を通して浸透し、内臓の炎症を抑えるからで有る。
「身体の浄化と回復」「自律神経失調症」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
背中の張り痛みのビームライトバーコード(2000.7.14.UP)
「身体の浄化と回復」「自律神経失調症」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
精神安定のビームライトバーコード(1999.6.3.UP)
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6月1日
大腸
快食・快便・快眠は健康の基礎で有る。普通、大便がスムーズに出無い事を便秘と言う。便秘の人は、便が出無いばかりで無く、腹が張り、痛み、凭れ、吐き気を催し、げっぷや胸焼け等が屡々有る。そして、腰痛、頭痛、肩凝り、目眩、時には、全身の怠さや痺れ迄訴える。身体の体力の中心で有る腸が滞って居るのは全身病で有る。
だが、一口に言っても重い物から軽い物迄様々で有る。又、毎朝きちんと排便が有っても便秘と言わねば成ら無い物迄有る。兎に角健康とは、快便と言える物で無ければ成ら無い。即ち毎日排便しても兎の糞の様にコロコロして居ては駄目で、宿便が多くては健康を損無い兼ね無い。何故なら、糞便の30〜80%が細菌で一杯で有り、内容物(食物の粕)の通りが速い十二指腸には癌が少無く、他の小腸にも少無い事、そして、胃や大腸と言う食物の停滞時間の長い部分に癌が多い事等からすると、便秘の人は癌患者の予備軍だと言っても言い過ぎでは無い。
食物繊維が健康の為に絶対必要で有る。繊維食は最良の治療薬で有る。特に、肉食中心の人は憩室症(動物性蛋白質と精製した炭水化物と白砂糖が原因で、腸の壁にポケットが出来る病気)から潰瘍と成り、癌に成る。又、其処に溜まった便は古く成り腐敗し、其れが吸収されて、不定愁訴の原因と成る。ポリープも多い。
食物は、口を通り胃・小腸と通過する間に解体されドロドロに成って栄養は吸収される。此処で吸収され無かった残り粕は、食後7〜8時間すると大腸を通る間に水が吸い取られて硬さを増し、普段は下行結腸からS状結腸に掛けて溜まって居る。所が結腸に強い蠕動運動が起きると、内容物が直腸に送り込まれ、便意を催し、排便と成る。此の結腸に見られる強い蠕動運動は、胃大腸反射の為に起きる。即ち、胃に食物が入ると神経を介して反射的に行われるので有る。
大腸とは、虫垂、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸の総称で有って、其の長さは全体で110p位で有る。此が異常に長くても便秘の原因に成る。然し、本来人間とは草食動物で有るから、動物性蛋白質を止めて穀菜食に切り替えれば簡単に快便に成って仕舞う。長年酷い便秘に苦しんで居る人は、其の動きの悪い部分は腸の炎症が外側迄波及し、腸と腸、或いは、腸と腸壁等が癒着して居る。酷い下痢症の人も同じ様な症状に成って居る。現代医学に因って、悪い所を手術に因って切り取り、便秘が解消される時代に成ったとは言え、私は、自然な方法で自然に便秘を根治させた方が最良の方法だと思うが、手術に因って便秘を解消させると言う安易な考え方は、人生設計もインスタントで、安易な生涯を送って仕舞う。
其の予防に取って一番最良な食事とは、玄米菜食で有る。海藻、黒胡麻、豆類と季節の根菜を摂る。そして、腹直筋肉と背部筋肉を動かす全身運動をする。又、腸の切開をする前に一度試みて欲しいのは、断食療法。そして、酵素と野菜ジュースを使った療法を行う。私達は、毎日3回規則正しく食事をしなければ成ら無いと言う様な生活習慣だが、時には、食物の無い生活を送り、腸を、其れに因って臓器を休ませる事も必要で有るのでは無いかと考える。
腸の運動は胃と同様、自律神経の強い影響を受けて居る。急な事が起き、其れに対処しなければ成ら無く成ると、心臓の拍動は盛んに成るのとは反対に、腸の運動は止まって仕舞う。此の時は交感神経が首位に立って居る。逆に副交感神経が刺激されると、腸の運動が活発に成る。腹が減って腹がグウーと鳴るのは此の時で有る。又、下痢とは、副交感神経の作用が強く発揮された時で有る。「癪に障る」際は、胃腸が穏やかで無い状態に成って居るが、此は、胃腸の働きが精神状態に因って強く左右される事の証拠で有って、医学的には蠕動不穏と言う。異常に感情が高ぶった場合に、蠕動波が著しく増加し、深く成る。波立つ腹の様子は、腹壁を通して、見、且つ、触れる事が出来る。此の状態は古来「腹が立つ」と言う言葉で表現されて居る。そして、此の時、疝痛と腹鳴を伴う事が多い。
「腹が立つ」と言う言葉因りも、因り強烈な場合の表現は「腸が煮えくり返る」と言う物で有ろう。胃が強く絞り上げられ、小腸が切れ切れと成って、胃や小腸の運動や緊張が酷く高まって居る。
中国の晋の時代、恒温と言う武将が舟で旅をした時、家来が猿の子を捕らえた。母猿は悲しんで岸を追う事百余里、遂に舟に飛び移る事が出来たが、其の儘息が絶えて仕舞った。腹を裂いて見ると腸がずたずたに断ち切れて居たと言う話から、悲哀極まった事を「断腸」と呼ぶ様に成った。「断腸の思い」とは正に腸が切れる様な事で有ろう。此の母猿は胃から小腸、大腸に至る迄、悲哀の余り潰瘍だらけで、ずたずたに切れて居たのでは無かろうか?又、「腑を絞る様な思い」と言うのは、大腸の痙攣に因る物で有ろう。此方の方は、腹痛と便秘を訴える。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎等は何れも精神的なストレスが原因で起きるので有る。
大腸(結腸)
回腸を通過して盲腸に入った物質は水っぽく成って居る。此の連結点に有る回盲弁が逆流を防いで居る。
大腸では、水以外は殆ど何も吸収され無い。
結腸は、主に脱水する器官で有る。流動状態で結腸に入った物質は、水分を吸収されるに従って、半個体状に成る。内容物が大腸を1周りするには、12〜14時間掛かる。
無菌状態の胃とは対照的に、大腸では細菌で一杯で有る。細菌の居る状態が正常です。便の大部分は、細菌と、消化不可能な物質(主に食物繊維、其の他、血液からの排泄物や腸壁から剥がれ落ちた物等)から成り立って居る。
大腸癌(結腸癌・直腸癌を含む)
食事の洋風化に因って動物性蛋白質の過剰摂取に因って起こる。大腸癌の中でも最も多いのは直腸癌で続いてS状結腸で上行結腸や横行結腸は多く無い。
自覚症状は、下血や出血が48%、便通異常が24%、腹部異常(腹が張る等)が14%、無症状が6%と成って居る。
身体の警告として、
@肉、卵、乳製品が好きで有る。
A脂っぽい物が好きで有る。
B高蛋白高カロリーの食事に加えて運動不足で有る。
C以前大腸ポリープが在ると言われた事が有る。
D便秘気味で有る。
E便通異常が在り、貧血気味で有る。
F腹部に膨満感が有る。
G血便が在る。
H痔を患って居る。
I肩が凝る。
食物繊維を摂る
食物繊維は、蛋白質、脂肪、糖、ビタミン、ミネラルに次ぐ「第六の栄養素」と迄言われて居る。糖尿病、痛風、脂肪肝、高脂血症、癌・・・・・・等の栄養過剰病で苦しんで居る現代文明人は、今や「消化の悪い物」「栄養の無い物」を如何に上手に食べるかが、健康を保つ決め手と成って居る。
食物繊維とは、米や麦に含まれるセルロース、林檎や蜜柑の皮に存在するペクチン、蒟蒻のグルコマンナン、海藻の中のカラゲナン等、人間の腸内では分解も吸収もされ無い多糖類の事で、次の様な効能が有る。
@高脂血症の予防・治療
腸内のコレステロール、中性脂肪の血液の吸収を妨げ、大便と共に排泄してくれる。
因って、結局は動脈硬化、脳梗塞の予防に成る。
A糖尿病の予防・治療
余分な糖分を摂り過ぎた場合、糖分が血液へ吸収されるのを防ぎ、高血糖症を予防・
治療してくれる。
B解毒作用
農薬、化学肥料等の有害物質を大便と共に排泄する。
C大腸癌の予防。
D脱腸、憩室炎、虫垂炎の予防
食物繊維の少無い精白食品ばかり食べると便秘がちに成る為、腸内の圧力が上昇して
脱腸や憩室炎を起こす。便が長時間腸内に溜まって居ると、細菌が繁殖し虫垂炎を始め
腸内の感染症が起こり易く成る。
E其の他の病気との関わり
痔核、下肢の静脈瘤、潰瘍性大腸炎、クローン病、胆石、胆嚢炎、肥満、虫歯、十二
指腸潰瘍等。
食物繊維は、野菜に多く含まれて居ると一般には考えられて居るが、一番多く含んで居るのは海藻(鹿尾菜、若布、昆布)で、次が大豆や小豆、胡麻類、玄米や玄麦で、次に野菜が来る。だから、毎日海藻と豆類を食べる様に心掛けると良い。
現の証拠
フウロソウ科の多年生草本。服用後直ちに薬効が現れるの意。
別名=ミコシグサ、タチマチグサ。
生薬名=牛扁。
薬効=下痢、食中たり、腹痛、赤痢、大腸炎、胃病、腸病、風邪、頭痛、膀胱炎、淋病、帯下、子宮内膜炎、強壮剤。
薬用部分=茎、葉。
採取時期=夏。
調製法=乾燥、煎じる。
成分=葉にタンニン20%を含む其の主成分はゲラニイン、他に、コハク酸、没食子酸、ケルセチンを含有する。
用法
下痢、食中たり、腹痛、赤痢、大腸炎=一日量20gを0.7Lで半量に煎じ、一日3回温めて飲む。
胃病、腸病、風邪、頭痛、膀胱炎、淋病、帯下、子宮内膜炎、強壮剤=御茶代わりに飲む。
生活
原野に自生。茎は節が有り、枝多く、半ば地上に這う。長さ30〜80p。茎・葉共に細毛が有る。葉は掌状に分裂、葉面に暗紫の斑点が有る。夏、五弁で白色・淡紅色の小花を開き、花後、さく果を結ぶ。茎・葉は下痢止・健胃に有効。
大腸ポリープ
腸壁が膨らむポリープは、水気が下腹部に溜まって、其の圧力に因って弱い所が膨れた状態で有る。腸で発酵する動物性蛋白質、精白食品、果物、ジュース、酸化した油物等を止めて、玄米の主食に鳩麦と身体を温める雑穀を日替わりで3割程混ぜる。海草類と豆類、繊維質の多い副食を摂る。
御茶は、ローズヒップティー、杉菜茶、鳩麦茶を濃い目に煎じて飲む。
良く運動して汗を流すと特に良い。
大腸(結腸)
回腸を通過して盲腸に入った物質は水っぽく成って居る。此の連結点に有る回盲弁が逆流を防いで居る。
大腸では、水以外は殆ど何も吸収され無い。
結腸は、主に脱水する器官で有る。流動状態で結腸に入った物質は、水分を吸収されるに従って、半個体状に成る。内容物が大腸を1周りするには、12〜14時間掛かる。
無菌状態の胃とは対照的に、大腸では細菌で一杯で有る。細菌の居る状態が正常です。便の大部分は、細菌と、消化不可能な物質(主に食物繊維、其の他、血液からの排泄物や腸壁から剥がれ落ちた物等)から成り立って居る。
小腸と違い径が太い分だけ流れが遅い。主に内容物が発酵して居る。其の分悪い物(癌)が出来ると蔓延し易いのかも知れ無い。矢張りスムーズに流れなければ自然では無い。動物性蛋白質は繊維質が無いのでこびり付き易いが、植物性蛋白質は繊維を含んで居るので腸壁を綺麗にする。
「身体の浄化と回復」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
大腸のビームライトバーコード(1999.6.28.UP)
回盲弁のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
虫垂のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
盲腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
盲腸炎・虫垂炎のビームライトバーコード(1999.9.29.UP)
上行結腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
横行結腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
下行結腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP))
S状結腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
直腸のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
肛門のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
結腸癌のビームライトバーコード(1999.6.1.UP)
大腸ポリープのビームライトバーコード(1999.10.25.UP)
大腸癌のビームライトバーコード(2000.7.14.UP)
直腸癌のビームライトバーコード(2000.7.14.UP)
<ビームライトバーコードに関しての注意事項は3月17日を再度御読み下さい。>