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 12月31日(日)
 蕪 アブラナ科(春の七草)の越年草
 大蕪・小蕪・長蕪。そして、色は、白・紅・紫・黄・褐色等が多い。大根と共に重要な野菜に数えられて居る。日本最古の野菜の一つ。春の七草の中では、すずな(菘・鈴菜)と呼ばれる。旬は品種に因り差が有るが、春に多く出回る。油菜に似た黄色い花を咲かせる。「かぶら」共言い、古くは「くきたち」、「青菜」と称した。球状の根と葉、茎共食用に成る。
 原産はアジアから地中海に掛けてと言われ、日本には中国から伝えられた。他品種が有り、京都の聖護院蕪は、名物の千枚漬けに成る。一般的には3〜4月が旬の覆下蕪が最も美味い。産地は千葉、埼玉等大都市周辺。
 糠漬け、浅漬けにする他、味噌汁、シチューに用いる。葉、茎も漬け物等の色取りと成る。葉が生き生きとし、球状の根部の形が良い物を選ぶ。髭根は少無く、直根が真っ直ぐ伸びて居る物が良い。球根に張りが無く、傷の在る蕪は古いか虫食いで有る。保存するには、紙で包んで涼しい場所に置く。葉、茎の部分を切り落として置くと、根部が比較的長持ちする。
 蕪の栽培歴は4,000年を数えて居り、大変歴史の古い野菜です。
 日本へは、アフガニスタンから中国を経て伝播した様ですが、其の時期は定かでは無い。唯、日本では、古くはクキタチ、スズナ、アオナと呼ばれ、春の七草として親しまれて居た。中国では、一般に大頭菜、一名、蕪菁、蔓菁等と呼ばれ、特に変わった名称では諸葛菜と言う呼び名も有る。此は、中国の三国時代、天才軍師の諸葛孔明が軍を止める所で、兵士たちに蕪菁を栽培させ、軍糧に当てたと言う事に由来して居る。
 現在の日本では、蕪はカブラ、又は、カブラナと呼ばれて親しまれて居る。本来、蕪は中国から日本に伝わった物ですが、中国では大根の栽培の方が盛んで、蕪の栽培に関しては、中国の「おかぶ」を取って、寧ろ日本の方が盛んな様です。
 蕪は、成分上では根因りも寧ろ葉に成分価値の有る栄養素が多く含まれて居る。
 両者ともエネルギーは殆ど変わら無いにも関わらず、特にビタミンC・A効力・B1・B2、鉄分、カルシウム等の含有量が、葉の方に多く見られる。又、葉には、炭水化物の消化酵素で有るジアスターゼも豊富に含まれて居る。
 蕪は、普通根を食べる事が多い物ですが、斯うして葉と根の成分を比較して見ると、如何に葉の栄養素を無駄にして居るかが解ります。もっと葉の利用を積極的に考えるべきでしょう。
 食滞を消除して、気の上逆を治め、咳や渇きを止め、腹部の冷痛を取り、常食すると身を軽くし、気を益する効用が有る。又、体内に有る余分な水分を取り除き、特に腹部に溜まったガスを抜く作用は注目されて居ます。蕪の解毒作用は、外用した時に良く発揮され、蕪の根を擂って患部に塗ると、急性乳腺炎や陰嚢の腫れ、霜焼け、皹(ひび)、皹(あかぎれ)、毒虫刺され等に有効です。更に、乾燥させた蕪の花は肝機能を高め、目の疲れを取る効果が有る。
 【花言葉】慈しみ。
 【別名】カブラ、キナ、菘、蕪青、頭(カブ)、九英菘、諸葛菜。
 【生薬名】蔓菁根(マンセイコン)、蕪。
 【薬効】眼精疲労、初期の白内障、黄疸、肝炎、腹痛、声嗄れ、腫れ物、雀斑、霜焼け、鼻血、二日酔い、整腸、心身を爽快にする、痩せすぎ、咳止め、口の渇き止め、腹の冷え、小児の禿、糸屑が目に入った時、利尿、染み、皺、若白髪、長寿、視力増強。
 【薬用部分】種子、根、花。
 【採取時期】夏〜秋。
 【調製法】種子は乾燥、根は生食、蒸して乾燥、花は陰干し乾燥後粉末。
 【成分】根にはビタミンA・C、カルシウムの他、毛髪や皮膚にとって不可欠なミネラル、亜鉛が豊富に含まれて居る。因に亜鉛不足は糖尿病や高血圧症患者に多く診られる。根にはビタミンB1・B2が豊富に含まれて居る。根と葉には少量の含硫物質が有るので葉の繊維と合わせて解熱作用を促進する。
 蛋白質、脂質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA・B1・B2・C。
 【長所】
 @根は、灰汁が少無く、生の儘塩揉み程度で食べられ、葉と共に漬け物や煮物に、葉は油炒めにと大根に次いで用途が広い。
 A葉には、ビタミンCやカロチンが非常に多く、ビタミンCは菠薐草因りも多い。又、ビタミンB群も多い。
 ビタミンCは、間葉性細胞の機能を高めると共に、癌発生の誘導物質を押さえる働きが有る。カロチンは促進物質に対して抑制的に働く。
 硫黄化合物(メチルメルカプタン)・イソチオシアネート・インドールと言う、癌予防が期待される物質も多量に含まれて居る。
 B葉には、ミネラルも多い。特に、鉄分、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅等で有る。食物繊維も多い。
 C大根と同様、澱粉分解酵素(ジアスターゼ)が含まれて居り、消化を助ける。従って食べ過ぎや胸焼けに効果が有る。
 D本草綱目には、「五臓を利し、身を軽くし、気を益す。長く此を食すべし。常に食すれば中を通じ、人をして肥健ならしめ、食を消し、気を下し、咳を治し、消渇を止め、心腹の冷痛、及び、風傷、乳傷、寒熱、吐乳を去る」と有る。
 E咳には、葉と根を煮て食べると良く、下痢には、蕪のジュースに蜂蜜を混ぜて煮沸して飲むと良い。葉と根の煎じ液は黄疸、二日酔いに効く。
 F種子の粉末は視力増進に良い。
 【短所】
 @キャベツと共に、甲状腺機能抑制物質が含まれて居り、食べ過ぎると甲状腺が腫れて来る。
 甲状腺機能低下が幼少児期に現れると、クレチン病(心身の発育が遅れる疾患)と成り、大人では粘液水腫(皮下と粘液に水分が溜まり、掠れ声で会話がゆっくりに成る疾患)と成る。
 A根部にはカロチンが皆無で有る。ビタミンやミネラルも葉因りも少無く、寧ろ、葉の方を利用したい。
 【用法】
 眼精疲労、初期の白内障、黄疸、利尿=蕪の種子油を小匙一杯、一日三回食間に内服。
 肝炎=蕪を蒸して乾燥させ粉末にして飲む。又、葉の煎じ汁を飲む。
 腹痛、声嗄れ=卸し汁を杯に半分ずつ一日二回内服する。
 腫れ物=摺り卸し塩少々を混ぜ患部に貼る。
 雀斑=種子を摺り潰して風呂上がりの肌に付ける。
 霜焼け=根を摺り卸した物を患部に厚く塗る。
 鼻血=蕪を突き潰して其の汁を飲む。
 二日酔い=蕪を葉と一緒に水を加えて煮て其の汁を飲む。又、干した蕪3〜5個を蒸しては乾燥させる作業を2〜3回繰り返した後に粉末にし、7〜8gを水で飲む。
 整腸、心身を爽快にする、痩せすぎ、咳止め、口の渇き止め、腹の冷え=常食する。
 小児の禿=葉を焼いて椿油で練って貼る。
 糸屑が目に入った時=根を揉んで漉した汁を2〜3滴点眼する。
 染み、皺=蕪の種子油を顔に付ける。
 若白髪=蕪の種子油を頭に塗る。
 長寿、視力増強=花を3月3日に採って陰干しにし、粉末にして飲む。
 【生活】
 餅を切る時=横に蕪を置き、蕪と餅を交互に切れば、包丁に付かず、上手く切れる。

 蕪の搾り汁
 【薬効】腹痛、整腸、食欲増進。
 蕪には、胃腸を温め、腹痛を和らげる薬効が有る。
 【作り方】
 蕪1個を良く水洗いし、皮ごと卸し器で擂り卸し、キッチンタオル等に包んで搾る。此の搾り汁を盃2〜3杯飲む。
 暫くすると痛みが和らいで来る。腸の働きも促され、食欲の回復にも効果が有る。

 蕪の柚香漬け
 【材料】(4人分)
 蕪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200g
 蕪の葉・・・・・・・・・・・・・・・100g
 塩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小匙1/2杯
 柚・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1個
 醤油・・・・・・・・・・・・・・・・・小匙1杯
 【作り方】
 1.蕪は2o位の薄切りにする。葉はさっと茹でて水に取り、2p長さに切って、水気を絞る。
 2.ボールに蕪と葉を入れて塩を振り、重石をしてしんなりする迄置く。
 3.しっかり絞って、柚の輪切り、醤油とで和える。

  蕪・冬瓜スープ
 【薬効】利尿、浮腫に因る肥満、整腸。
 蕪の成分には、消化酵素、ビタミンC、アミノ酸が含まれて居る。
 冬瓜には、ビタミンCを含んで居る。利尿を促す効果が有り、浮腫に因る肥満に効果が有る。又、御腹を温めて調子を整える。成分が熱に弱いので、早く火が通る様に薄く切る。
 【作り方】
 蕪1個、冬瓜100gは皮を剥き、薄い短冊切りにする。昆布5pを水400tに暫く浸け、火に掛け、蕪、冬瓜を加え煮て透明感が出て来たら塩、胡椒で味を調える。此の塩分も利尿作用をもたらす。

 蕪・人参ジュース
 【薬効】健胃、消化促進。
 蕪は、根因りも葉の方の成分アミラーゼ、ジアスターゼは、消化を促進させ、胃をすっきりとさせてくれる。胃が重たい時には葉も加える。
 【作り方】
 葉付きの物1〜2個にセロリ、人参各1/2本をジューサーに掛ける。檸檬の搾り汁を加えると飲み易く成る。朝晩の食後に飲む。

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 蕪のビームライトバーコード(2000.12.31.UP)

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 12月30日(土)
 青梗菜 アブラナ科。
 旬は冬。冬の貴重な青物の野菜。歯応えの良さが命なので加熱し過ぎ無い事。青梗菜は中国野菜の中でも冬場の貴重な青物として、御浸し、汁物、中国料理等に利用されて居る。此が中国から渡来したのは戦後間も無くの頃で有る。一年を通して作られるが、種蒔きから収穫迄夏場で約40日、冬場で約60日を要する。癖が無く、白菜の様な歯触り、色合いも綺麗で中国野菜と言う因り、普通の野菜と言った感じで使う人が多い。柔らかく、さっぱりして居るので、老人や病人の食事にも利用されて居る。
 最も大衆向きな中国野菜で、白菜、蕪等と同じ仲間です。原産地の中国では、華中から華南に掛けての地域を中心に栽培されて居る。暑さ、寒さに強くて作り易く、生育期間が短くて連作も可能な為、日本でも各地で栽培が盛んで、一年中出回って居る。葉色が濃緑色、葉柄の部分も淡緑色をして居る事から青梗菜(チンゴンツァイ)の名が有る。
 栄養成分はビタミンC、カロチンが豊富で、カリウム、カルシウム、鉄分を含んで居る事も特徴です。豊富なビタミン類が体調を整え、皮膚や粘膜の衰えを阻止して、身体の老化を予防する効用も有り、食物繊維も含まれる為、コレステロールを低下させ、便秘の改善にも効果が期待出来る。又、最近ではアブラナ科の野菜(小松菜等)には制癌効果も有るのでは無いかと言われて居る。
 青梗菜は灰汁や癖が少無く、柔らかいので、炒め物、スープ炒め煮、其の他、茹でたり、餡掛にしても美味しく戴ける。又、茹でる時は油を入れた湯で茹でると、熱湯の温度が上がって手早く茹でられ、一層色鮮やかに仕上がる。
 茎に張りが有り、葉が瑞々しい緑色の物を選んで、調理の際には余り小さく切らず、大きさに因って二つ割り、若しくは四つ割りにして、野菜本来の旨味を味わう。
 【栄養素・効用】
 中国野菜で有る青梗菜はβカロチン(ビタミンA)、ビタミンB1・B2・Cの他、カルシウムや食物繊維が多く、虚弱体質の改善、精神安定作用、便秘の解消等に役立ち、悪玉コレステロールや発癌物質を取り除き、動脈硬化の予防や癌の予防に役立ちます。又、熱を下げ、嘔等の不快症状を取る働きも有るので、二日酔いや胸の嘔を抑えてくれる。止血作用も有り、御出来や面皰、乳腺炎等にも効果を発揮する。
 【食べ合わせ】
 酒毒除去作用が強い白菜は、強烈な二日酔いに最も適した食品です。又、軽い二日酔いには大根の様なジアスターゼやアミラーゼ等の消化酵素の多い食品でも十分です。二日酔いが度重なる場合には、精油成分を多く含む三つ葉も良い。
 【食べ方】
 身体を冷やす働きが強いので、冷え症等の人は生食は避ける。茹でると鮮やかな緑色に成りますが、其の際、植物油を数滴落とすと更に緑が濃く成りますし、カロチンの吸収を助けてくれる。然し、過熱し過ぎるとビタミン類や有効成分が壊れる可能性が有りますので、強火で手早く調理するのが骨です。
 【性質】
 青梗菜は中国野菜の代表的存在ですが、現在日本で栽培されて居る物は中国系の物では無く、主に南方系の品種で1,960年頃から栽培される様に成った。南方系の青梗菜は中国系に比べて灰汁が少無く、葉・茎共柔らかく、歯切れも良い。

 青梗菜のクイックスープ
 
【材料】(2人分)
  青梗菜1株、オリーブ油小匙1杯、檸檬汁少々。
  i.とまとジュース1カップ、昆布椎茸出し1カップ、塩少々、胡椒少々。
 【作り方】
  @ざく切りの青梗菜をオリーブ油で炒め、i.を加えて煮、火を止める直前に檸檬汁を加える。

 キャベツ・白菜・青梗菜スープ
 【
薬効】胃潰瘍、十二指腸潰瘍、健胃、整腸、便秘、食欲増進、疲労回復。
 キャベツの成分には、ビタミンC、ミネラル、アミノ酸が含まれて居る。此のアミノ酸の一種で有る成分ビタミンUには、胃や十二指腸潰瘍を防ぐ働きが有る。其の他の成分に因り胃が活躍する事で、食欲が促され、結果として疲労等も回復して来る。
 「北京キャベツ」と言われる白菜は、ビタミンC、カルシウム、鉄分等のミネラル、食物繊維を含み、食欲増進、整腸、便秘と言った薬効が有る。煮込む事で沢山食べられ、其れだけ効果も多く得られる。
 青梗菜も白菜と同じ仲間で、胃腸を整える作用が有るので食欲が出て来る。
 【作り方】
 キャベツ1枚、白菜1枚、青梗菜半本はざく切りにする。水400tに天日干し椎茸を入れて戻し、火に掛け、白菜、青梗菜、キャベツの順で入れて煮て、塩、胡椒で味を整える。最後に御湯溶き本葛粉でとろみを付ける。


 青梗菜の酢浸し
 【材料】(4人分)
 青梗菜・・・・・・・・・・・・200g
 生椎茸・・・・・・・・・・・・8枚(100g)
 -調味液-
  醤油・・・・・・・・・・・・・大1杯1強
  出し・・・・・・・・・・・・・大匙2杯
  柚子の果汁・・・・・・・大匙1杯
  塩・・・・・・・・・・・・・・・少々
  柚子(飾り用)・・・・・・適宜
 【作り方】
 1.青梗菜は葉と軸に分け、軸は四つに割る。塩少々を加えた湯で、1分位茹でる。
 2.椎茸は石突きを除いて、網焼きにしてから、削ぎ切りにする。
 3.調味液を合わせ、其の1/3量で、青梗菜を和え、下味を付けて軽く絞り、器に盛った青梗菜と椎茸に残りの調味液を掛け、柚子を添える。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 青梗菜のビームライトバーコード(2000.12.30.UP)

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 12月29日(金)
 ブロッコリー アブラナ科の越年草でキャベツの変種
 ブロッコリーの名は、ラテン語の萌芽から来て居ます。花蕾・花茎を食べるキャベツの仲間の原型で、カリフラワーは此から発達した物とされて居ます。和名をミドリハナヤサイとも呼ばれ、明治の初期に日本に伝来しました。
 早生から晩生迄交配種が一般的で、品種としては「シャスター」「ハイツ」「グリーンフェイス」「エンデバー」等が有ります。
 ビタミン類が多く、特にビタミンCやカロチンが豊富で有る。同じキャベツの変種で有るカリフラワー因り遙かに豊富です。ビタミンAの量は菠薐草に次ぎ、ビタミンCは檸檬の3.5倍も含まれます。其の一方でビタミンCを壊す酵素が含まれて居り、刻んだりすると其の作用が働く。然し、此の酵素は熱に弱いので、大きな房に分け、短時間で少し固めに茹で上げると良い。茹でた後、炒め物や揚げ物、シチュー等に使う時も、加熱し過ぎ無い事。可食部100g中にビタミンB1が0.12mg、ビタミンCはパセリに次いで豊富で160mg、又、癌の予防に効果が有るとされるカロチンが720μg、食物繊維が4.8gと其其たっぷり含まれて居る。又、ミネラルとしては、鉄分、カルシウム等が多く含まれ、大変栄養価に優れた野菜と言える。カルシウムは牛乳と同程度含まれ、精力増強に役立つ亜鉛や、貧血や冷え症に効果の有る鉄分も多く含まれて居ます。又、活性酸素を分解する力の強いサルフォラフェインが、ビタミンA・Cとの相乗効果に因って、癌、成人病、高血圧に効果を発揮し、老化防止にも大いに役立ちます。
 【食べ合わせ】
 ブロッコリーは、茹でると鮮やかな緑色に成り、淡泊な味がサラダ、浸し物、煮物、炒め物等に向き、和、洋、中華と幅広い料理に利用出来る。1食で摂取する量も80〜100gと多く、緑黄色野菜として、成人病予防にも役立つと、消費量も急増して居る。
 選ぶ時は、切り口が瑞々しく、手に持った時に重量感の有る物、又、花蕾は、球形で固く締まって特に中央が盛り上がり、良く揃って居る物を選ぶと良い。
 周年物だが旬は11〜3月。ブロッコリーはラテン語の萌芽(ブロッコ)から来て居る。南米の野生キャベツの1つで、特にイタリアで好んで食べられた。日本には明治に成って入って来たと言うが、実際に栽培が普及したのは1960年頃からで有る。 
 産地別の旬は静岡が10〜4月、千葉が2〜5月、夏は気候の涼しい長野で7〜11月に掛けて採れる。選び方はこんもりと中央部が盛り上がり、固めで濃い緑色(紫掛かった緑色でも良い)をし、花が咲いて居無い物、切り口に鬆が入って無く、瑞々しい物が良い。常温で保管したり、時間を置くと黄色く変色して来るので成る可く早く使う事が肝心で有る。
 【別名】緑花揶菜、芽花揶菜。
 【薬効】肉害を消す作用、糖尿病予防、動脈硬化予防、便秘解消作用、浄血作用、紫外線に因る肌荒れ防止、貧血防止、骨粗鬆症防止、癌防止。
 【薬用部分】茎。
 【採取時期】春。
 【調製法】生食、調理。
 【成分】ビタミンA(カロチン)・C、無機質のカリウム・燐、クロロフィルを多く含む。ビタミンB1・B2、ナイアシン、カルシウム。
 キャベツの一変種。カリフラワーの原型で、花蕾(カライ)が緑色で側枝にも生ずる物が在り、此を食用とする。
 普通は蕾を食べるのだが、茎をナイフで外皮を削り、芯部をセロリの様に生でバリバリ食べると瑞々しくて美味しい。
 【長所】
 @カリフラワーやブロッコリーは、キャベツと共にビタミンCが豊富で有る。此のビタミンCは茹でても減りが少無い。
 ビタミンCは、全ての間葉系細胞(結合組織・骨組織・筋組織・血管・血液)の機能を正常に保つ為に必要で、軽度でも食欲不振・関節痛・歯の弛み・皮下出血・浮腫・貧血等が起こる。高度に欠乏すると壊血病に成る。
 ビタミンCには、ビタミンEやセレンと同様、初期段階の発ガン誘発物質(仕掛け物質)に対抗する力も有る。
 A癌予防効果の期待出来る物が多く含まれて居る。カロチン・イソチオシアネート・インドール・ステロール・フェノール等で有る(唯、カリフラワーは其の力は弱い)。又、ビタミンKも多い。
 Bミネラルが多い。特にブロッコリーにはカリウムも鉄も多い。そして、ナトリウムが少無いので、高血圧に良い。
 C食物繊維も多く、ダイエット食としても好適で有る。
 【短所】
 @どの野菜もそうだが、特に花蕾の部分は劣化が早く、栄養価が非常に落ち易い。
 Aカリフラワーやブロッコリーにはチオ-オキサゾリジンと言う物質が含まれて居て、沃素の吸収を押さえる。
 海草類には沃素が多いので、海草類を良く食べる人は良いが、海藻を余り食べ無い人は、カリフラワーやブロッコリーを食べるのを控えた方が良い。特に甲状腺ホルモンで有るサイロキシン(沃素の化合物)を必要とする冬には食べ無い方が良いで有ろう。
 【生活】
 玉蜀黍の粉を練り、薄く伸ばして両面を焼き、生の茎の芯部を挟んで食べる。

 ブロッコリの塩昆布和え
 
【材料】(4人分)
 ブロッコリー・・・・・・・・・・・・・・・・350g
 塩昆布・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20g
 生姜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15g
 【作り方】
 1.ブロッコリは小房に分けて塩茹でする。水に取ってあら熱を取り、笊に上げて水気
 を切る。
 2.ボールにブロッコリ、塩昆布と生姜の千切りを入れて和える。

 里芋・ブロッコリー・木耳・榎茸スープ
 【薬効】健胃、整腸、便秘、消化吸収促進、血液浄化。
 里芋の成分は、蛋白質、ビタミンC、カリウム、食物繊維等です。食物繊維は整腸作用が有り、便秘に薬効が有る。又、粘りに含まれる成分は消化吸収に働くので薬効も早く作用する。エネルギーを見ると低く、ダイエット用としても効用が有る。
 カロチン、ビタミンC、カリウム、カルシウム等が含まれて居るブロッコリーは、食物繊維も多いので、胃腸を整えて、便秘に薬効が有る。
 木耳、榎茸には、ミネラル、カルシウム、膠質等が含まれ、血液を浄化し、腸の動きを整えます。
 【作り方】
 里芋1〜2個は皮を剥き、半分に切り、ブロッコリーは小房を1個、木耳5gは水で戻して細切り、榎茸半束は石突きを除く。昆布5pを二つ水1Lに暫く浸け、火に掛け、里芋を入れて煮、柔らかく成ったら残りの材料を加え、塩、胡椒で味を調える。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 ブロッコリーのビームライトバーコード(2000.12.29.UP)

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 12月28日(木)
 レタス(萵苣) キク科の一年生、又は、二年生葉菜
 旬は夏だが一年中出回って居る。サラダや香味の素材として親しまれて居るレタスは、地中海沿岸、中央アジア、中国の原産で、古代ギリシャ、ローマでは栽培して生で食べて居た。日本では1,000年頃から下の葉を掻き取って食べる 掻き萵苣が有った。現在、一般的に食べて居るレタスは球萵苣と言われる物で、江戸時代に欧米から伝わった。球萵苣には半結球型、結球型が有り、前者をサラダ菜共呼んで居る。
 レタスは秋取り、晩秋から冬、冷涼地の物が有る。一年中出回って居るが、春から秋に掛けてが多く、旬は高冷地物が出て来る7〜8月。東京では冬から春に掛けては愛知、静岡、和歌山、香川等の暖かい所を中心に東京近県産、夏は長野、群馬、東北の物が中心に店先に並ぶ。冬から春は出荷量が少無い為価格は高い。
 良い物を見分ける骨は、淡黄色で葉に艶が有り、ソフトで締まって居る物。同じ大きさだったら重量感の有る方を選ぶ。保存はラップに包んで5℃前後で冷蔵し、鮮度を保つ為に切り口に水を含ませた綿を当てて置くと良い。
 レタスの呼び名は英名(Lettuce)に由来する。和名の萵苣は、其の茎葉を切ると白い乳が出て来る事から、乳草に由来して居るとされ、学名の‘Lacutucasativa’のLacも乳を意味して居る。
 種類は多く、キャベツ状に結球する結球レタスや、緩く結球するサラダ菜、リーフレタス(サニー系、グリーン系)、プリーツレタス等、品種改良に因り、多くのタイプのレタスが出回って居る。
 栄養成分では、ミネラル類のカルシウムや鉄分を豊富に含んで居る。ビタミンA・B1・B2・Cの含有量は少無いが、生で食べられるので、調理に因るビタミンの損失が無い。
 生食の場合は歯応えが肝心ですから、冷水に浸してピンとさせた後、水気を切る事が大切です。冷水に浸すと、組織に水分が浸透して、パリッと歯切れが良く成ります。又、金気を嫌うので、包丁を使わずに手で千切る様にする。此は、切り口が褐色に変化するのを防ぎ、生野菜の香りを大切にする為です。
 レタスは彩り良く、爽やかな味わいで、手軽に生で食べる事が多いのですが、茹でたり炒めたりしても美味しく戴ける野菜です。
 【花言葉】冷淡、冷酷。
 【別名】萵苣(チシャ)、チサ、千金菜、白苣。
 【薬効】体力増進、不眠症、精神安定、口内炎、舌炎、歯茎の痛み、咳の痛み、扁桃炎、乳汁増量。
 レタスの日本名で有る「萵苣(ちさ)」は乳を意味して居る。フランス名の「ラティ」の語源はギリシャ語の「ラク」で、矢張り乳を意味して居る。レタスの茎や葉を切ると白い液が出る事から付けられた名前なのだろうが、レタスの葉を味噌汁の具にして食べると、実際に乳の出が良く成ると言われる。乳が出る野菜が実際に乳を出す?
 【薬用部分】葉。
 【採取時期】初夏〜秋。
 【調製法】生食。
 【成分】マグネシウム、鉄、リン、珪素、ビタミンAが含まれて居る。
 蛋白質、脂質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA・B1・B2・C。
 レタスにはビタミンA・C・E等のビタミン類の他、カルシウム、カリウム、鉄分等のミネラルも多く、葉緑素や食物繊維も豊富です。野菜には珍しい豊富なビタミンEは老化防止、高血圧、動脈硬化等に効果を発揮する。カルシウムは神経の昂りを抑えイライラを取り、不眠症を解消してくれます。食物繊維は便秘に効果が有り、鉄分は冷え症や貧血を改善し、葉緑素は風邪、口内炎、肌荒れに効果的です。カロリーが低いので肥満防止にも役立ちます。
 【食べ合わせ】
 神経を安静にさせるカルシウムや、ビタミンDの多い長葱や、天日干し椎茸が食べ合わせに効果的です。又、心身の疲労を取る大蒜や韮も、食べ合わせ対象と成る。取り分け、大蒜のスコルジニンと言う成分は、レタスに含まれる諸成分と相性が合う。
 【食べ方】
 レタスは水に長く浸けて置くと栄養分が溶け出して仕舞う。葉は手早く洗って調理する。レタスの重要成分で有るビタミンEは熱に強いので、韮や大蒜、天日干し椎茸等を加えて、炒め物に使ったり煮込んでスープにしても大丈夫です。生食すると身体を冷やす性質が有るが、加熱すれば其の心配は無い。
 【用法】
 体力増進、不眠症、精神安定=@生食。A青汁を作って飲む。
 口内炎、舌炎、歯茎の痛み、咳の痛み=@生葉を土鍋に入れて蒸し焼きにする。真黒に焼けたら擂り鉢で粉末にし、其れを飲む。
 A根、茎、葉を生の儘黒焼きにした粉末を患部に付ける。
 扁桃炎=根、茎、葉を生の儘黒焼きにした粉末を患部に吹き付ける。
 乳汁増量=葉を味噌汁の中に入れて食べる。
 料理
 レタスは金属を嫌うので、包丁で切ると、切り口が茶色に変わり苦味が出るので手で千切る。
 【生活】
 レタスは萵苣の一種で有る。一口に萵苣と言っても、「タチチシャ(コス・レタス)、「カキチシャ(アスパラガス・レタス)」、「玉萵苣(ヘッド・レタス)、サラダ菜、「チリメンチシャ(カールド・レタス)」と、色々な種類が在る。我が国でも、戦前と戦後で変遷が有り、戦前では、「萵苣」と言えばサラダ菜や在来の「カキチシャ」が主だが、戦後は「玉萵苣(玉レタス)」が萵苣を代表する様に成り、「萵苣」と言う言葉が忘れられて来た。
 萵苣はキク科の植物で、蒲公英、蕗、春菊、向日葵等と同類で有る。一般にヨーロッパ原産の多年生草本と言われて居るが、「カキチシャ」に付いては、中国原産と記載した物も有る。
 「チシャ」に相当するのは、白苣(ハクキョ)で、萵苣(カキョ)の名は慣用されて居る物で有る。
 中国でも当時から、既に生野菜として生食して居た。「白苣、苦苣、萵苣は煮て食べては行け無い、何れも生で食べる方が良いとされて居る。生野菜が良いからと言って、食べ過ぎると老人や胃腸の弱い人は却って体を冷やしてしまう。
 本草綱目では、白苣の性質を「苦寒無毒」として居り、「病人や冷え性の人が食べると腹を冷やす。産後は食べては行け無い。腹を冷やして腸が痛む。酪(ヨーグルト?)と一緒に食べると虫が湧く。」と戒めて居る。しかし、其の効能を「筋骨を補い、五臓の働きを良くし、胸の気の塞がりを開き、経脈を通じ、歯を白くし、耳や目を聡くし、眠りを少無くする。熱毒や酒毒を解き、小便が近く成り水を欲しがる状態を治し、腸の働きを良くする。」と記して居る。
 【レタスを綺麗に洗う方法】
 包丁で芯を丸く刳り抜き、其処に水を流し入れながら洗う。両手でレタスを抱えて振り洗いするのが骨です。此の様にして洗えば、内側迄綺麗に洗えるし、葉も破れたりしません。丸ごと洗うのが料理上手です。

 レタス粥
 
【材料】(2人分)
  レタス1/4個、長葱10p、塩鮭1切れ、玄米御飯茶碗11/2杯、生姜汁小匙1杯。
  i.昆布椎茸出し5カップ。
 【作り方】
  @玄米御飯と微塵切りの長葱、i.を鍋に入れて強火に掛け、沸騰したら火を弱めて30分程煮る。
  A鮭は焼いて身を解し、レタスは手で千切る。
  B炊けたらAと生姜汁を加え、一煮立ちさせる。

 高麗人参入りレタス粥
 【薬効】血液循環促進、新陳代謝促進、皮膚の弾力を強める、血液浄化、便秘、鎮静、不眠。
 野菜の人参とは違って、高麗人参は生薬で、朝鮮半島、中国東北部を原産とするウコギ科の多年草オタネニンジンの根を用いた物です。
 主成分には、サポニン配糖体、精油、ビタミンB群が有り、血液循環を良くし、皮膚の新陳代謝を促し、皮膚の弾力を強くする薬効が有る。
 中華仕立ての粥にする事は、新陳代謝を因り活発にしてダイエット効果が期待出来る。
 しゃきっとした歯触りの有るレタスには、カロチン、ビタミンC・E、食物繊維が含まれて居る。食物繊維は量的には多く無いが、便通を整えてくれる。又、ビタミンEは血液を浄化させ、鎮静にも効果が有り、不眠を解消してくれる。
 【作り方】
 @高麗人参5gは、ひたひたの日本酒に浸し、其の儘器ごと20〜30分程蒸し器で蒸す。
 A蒸し上がったら薄切りにする。
 Bレタス1〜2枚は細切りにする。
 C水700tに、10p四方の昆布、塩小匙1杯、醤油大匙1杯を入れ、沸騰してから10分位とろ火で煮る。
 DCに玄米御飯半膳を加え、Aを加えて、弱火で炊き上げる。
 E炊き上がったら、Bと@の蒸し汁を加え、火を止め5分蒸らす。
 F蒸らし終えたら、葱油を大匙一杯加える。

 レタスの黒焼き
 【薬効】口内炎。
 レタスにはビタミンA・B1・C・E、カルシウム、鉄分等が含まれて居る。保温、浄血、鎮静等の作用が有るが、口内炎の症状には此等の成分がバランス良く働いてくれる。
 【作り方】
 レタスの葉先や根元の何れでもアルミホイルに包み、黒く成る迄焼き、炎症部分に直接付ける。

 レタスの煎じ液
 【薬効】便秘、口内炎、不眠。 レタスの薬効には、便秘、口内炎、不眠等が有りますが、ビタミンA・C・E、ミネラル、葉緑素も含まれ健康野菜として価値が有る。
 煎じ液は、御腹が張って便秘気味の時に。
 【作り方】
 レタスの葉250〜300gを水600tに入れ、弱火で半量に成る迄煎じ、此を空腹時に一日3回に分けて飲む。
 水に溶けた繊維が働いて腸を弛め便秘解消へ近付けてくれる。

 レタス・人参・林檎ジュース
 【薬効】鎮静作用、不眠症。
 レタスはミネラルバランス良く含んで居る為、鎮静作用が有り、眠れ無い時に効果が有る。
 【作り方】
 レタスは丸く、重さが有り、切り口が白く、押して凹む位の物が新鮮です。1/2個は1枚づつ、葉を良く洗い、小さく千切る。人参1/2本はざく切りにして、林檎1/2個と合わせてジューサーに掛ける。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 レタスのビームライトバーコード(2000.12.28.UP)

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 サニーレタスのビームライトバーコード(2000.12.28.UP)

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 リーフ−レタスのビームライトバーコード(2001.3.17.UP)

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 <ビームライトバーコードに関しての注意事項は1999年3月17日を再度御読み下さい。>

 12月27日(水)
 白菜 アブラナ科の越年草
 白菜は中国北部が原産地です。明治に入って間も無く、日本に導入されましたが、種をとるのが難しく、普及したのは、日清・日露戦争で中国へ行った兵士達が白菜の優秀性を認識した結果で有り、明治の末に成ってからです。
 白菜は中国では北京因り北に分布して居る北方系、東に分布して居る山東系、南に分布して居る南方系の三つに大別されて居る。日本の市場に一般に多く出回って居るのは山東系の結球型で、葉の先端がしっかり重成った包被型です。山東系の白菜には、此の包被型以外に、抱合型と呼ばれる物が有る。此は葉先が開き気味で有るのが特徴で、主として漬物用に、秋から冬に掛けて出回る。
 料理の用途としては、繊維が柔らかく、癖が無いので、煮物、蒸し物、鍋物等にと、利用範囲の広い野菜です。
 白菜は品種が多く、産地も北海道から九州迄有るので、一年中出回って居る。最近は結球の中心が美しい黄色の黄芯系の品種に人気が有る。主品種は結球形で有るが、結球し無い型(山東白球や花芯白菜)も有る。結球し無い物の1つに広島菜が有る。広島菜は緑が濃く、葉が柔らかい。
 旬は冬。寒く成る程甘味が増す。適用範囲は広い。半分に切って売って居る物は鮮度が落ち易い。
 石狩鍋、ちり鍋、水炊き、牡蠣の土手鍋等鍋物には欠かせ無いのが白菜で有る。白菜は鍋物の他に漬け物、中国料理の材料に屡々用いられる。色々な料理に利用される野菜の為、古くから有る野菜かと思うが、意外にも中国から渡来したのは明治の始め。北海道から九州迄全国的に栽培される様に成ったのは大正の末期からで有る。
 白菜は本来、夏の野菜だが、一年中作られる。小振りな春物は茨城、千葉が産地、夏物は長野、群馬の高冷地、秋物や、大振りで葉も厚く柔らかい冬物は愛知、茨城、群馬、兵庫産が美味い。寒く成る程白菜の甘味は増して、11月から2月の旬の時期、白菜のビタミンCの含有量は温州蜜柑に匹敵する。
 求める時は、巻きがしっかりして葉先が広がって居らず、葉の緑が濃い物が良い。保存は、夏はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に、冬は2〜3枚重ねて新聞紙に包んで、冷暗所に立てる様にして置くと3〜4週間は持つ。
 【薬効】
 整腸、体内水分の調整。
 【長所】
 @癖が無い所が良く、鍋物・漬け物・煮物と多方面に利用される。勿論生でも食べられる。貯蔵がし易い。
 A食物線維が豊富で有るが、其の線維は比較的軟らかく、大量に食べても胃に支える事無く、便秘にも良い。
 B灰汁の少無い野菜で有る為、アレルギー体質の人に良い。
 C唾液の分泌を促すので、糖分(澱粉)の消化を助ける。
 DビタミンCやカリウムが多い。但し、煮炊きすると溶けだしてしまうので、汁を飲んで於くと良い。
 E癌を抑制する効果が有る。此はビタミンCやカロチン以外の効果で有る。
 F体内の水分を排出する(利尿作用)効果が有り、漬け物にすると、其の効果は更に高まる。
 【短所】
 @ビタミンCの他に、ビタミン類やミネラルは少無い。
 A硝酸塩が可成り含まれて居る。此は胃癌の原因に成る物質で有る。

 白菜の甘酢漬けの作り方
 【薬効】胃病、食欲増進、疲労回復。
 白菜の成分には、アミノ酸、ビタミンC、カリウム等が含まれて居る。中国では豆腐、大根と並んで「養生三宝」等と呼ばれて居る。
 甘酢漬けは、白菜の持つビタミンCと甘酢の効果で食欲を引き出し、胃だけで無く体が疲れて居る時にも良い。
 【作り方】
 白菜と其の5%量位の玉葱を軽く茹でて、酢、唐辛子、塩、生姜、醤油を混ぜた甘酢に4時間程漬け込む。胃が冷え易い人は沢山食べ無い事。

 キャベツ・白菜・青梗菜
 
【薬効】胃潰瘍、十二指腸潰瘍、健胃、整腸、便秘、食欲増進、疲労回復。
 キャベツの成分には、ビタミンC、ミネラル、アミノ酸が含まれて居る。此のアミノ酸の一種で有る成分ビタミンUには、胃や十二指腸潰瘍を防ぐ働きが有る。其の他の成分に因り胃が活躍する事で、食欲が促され、結果として疲労等も回復して来る。
 「北京キャベツ」と言われる白菜は、ビタミンC、カルシウム、鉄分等のミネラル、食物繊維を含み、食欲増進、整腸、便秘と言った薬効が有る。煮込む事で沢山食べられ、其れだけ効果も多く得られる。
 青梗菜も白菜と同じ仲間で、胃腸を整える作用が有るので食欲が出て来る。
 【作り方】
 キャベツ1枚、白菜1枚、青梗菜半本はざく切りにする。水400tに天日干し椎茸を入れて戻し、火に掛け、白菜、青梗菜、キャベツの順で入れて煮て、塩、胡椒で味を整える。最後に御湯溶き本葛粉でとろみを付ける。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 白菜のビームライトバーコード(2000.12.27.UP)

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 12月26日(火)
 菠薐草 アカザ科
 旬は冬。ビタミンA・C、カルシウム等を含み緑黄色野菜の王様。ホウレンは原産地ペルシャ(イラン)の事。ポパイの力の源。アメリカでは菠薐草の缶詰も多く、其の宣伝漫画の主人公がポパイ。日本には江戸時代に唐船因り長崎に伝えられた。12〜2月が旬で有る。一年草、又は、二年草で、雌雄異株で有り、若葉と茎を食用とする。根と茎は赤味を帯びて居る。
 【花言葉】健康。
 【生薬名】菠薐(ハリヨウ)。
 【薬効】胃腸病、胃潰瘍、リューマチ、痛風、貧血症、美肌、便秘。
 【薬用部分】全草。
 【採取時期】随時。
 【調製法】生。
 【成分】鉄分、ビタミンA・Cが含まれて居る。鉄分は、体内に入って血を造る効果が有り貧血症の人には補血壮剤と成る。
 蛋白質、脂質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA・B1・B2・C(夏物ではD)。
 【長所】
 @緑黄野菜とは、カロチン(プロビタミンA)が食べる部分100g中に600mcg以上含まれると言う事が基準とされて居る。菠薐草は100gでほぼ一日量を満たす事に成る。ビタミンB群もビタミンCも非常に豊富で有る。
 Aクロロフィル(葉緑素)やフェノール、ステロールと言う癌予防物質が含まれて居る。
 B白血球を死滅させる腫瘍壊死因子(TNF)の働きを10倍活性化する物質が含まれて居る。此の働きは、大根、キャベツ、ピーマン、茄子等にも存在する。
 野菜汁を飲むと良い。生野菜汁で無くても、野菜汁は棄てずに飲んで於く事。従って、料理する場合に工夫を凝らす必要が有る。そして、成る可く灰汁は棄て無い事。灰汁の中にこそ良い物が含まれて居る。牛蒡も同じ。
 C葉酸(ビタミンB??)も存在する。葉酸は骨髄での血球の再生に必要なビタミンで有る。葉酸はビタミンM共言うが、最初は菠薐草の葉から抽出されたので、此の名が有る。
 Dミネラル(カルシウム・鉄・マンガン・亜鉛・銅・沃素等)をバランス良く含んで居る。鉄が3.7rと特に豊富で、野菜ではパセリ(9.3r)。蓬(4.3r)に次ぐ物で、此の含有量は獣肉・魚肉を上回る。
 鉄の一日必要量は10〜12rで有り、不足すると鉄欠乏症に成る。貧血と言えば、レバーと菠薐草と昔から言われる通りで有る。
 根の赤い部分にはマンガンが含まれて居る。マンガンは骨や肝臓で働くが、特に骨の生成(リン酸カルシウムの合成)に関与する。欠乏すると発育低下・生殖機能の低下を来たし、生まれる子供は弱く、死亡率は高い。骨粗鬆症の予防に良い。
 亜鉛も銅も多い。亜鉛が不足すると、精子の生産が減少し、男性ではインポテンツに成り、女性では不妊症に成る。又、味覚異常に成る。亜鉛は糖尿病の予防にも力を発揮する。更に、近年アレルギー性皮膚炎が増加して来たが、亜鉛の不足が絡んで居るかも知れ無い。何千年も前から皮膚病には亜鉛の入った薬が用いられて来た。
 E3.3gの蛋白質も含まれて居て、其の蛋白質の組成は動物性蛋白質に近い物で有る。
 F食物繊維も多い。
 Gキャベツや玉葱と共に、白血球の生体防御機構を強める物質が含まれて居る。
 H「本草綱目」には「長い間の病気で便秘したり、痔瘻を患って居る人は、常に菠薐草を食べると良い。自然に便通が付く」と有る。
 I中医学では、「通腸・補血・活血・煩渇を止め、中気を調え、消化を助ける」として居る。
 J常食すると、貧血・腎疾患・消化不良・便秘・皮膚の過敏症・面皰・痛風・リューマチ・関節炎等に良い。
 【短所】
 @灰汁が強く、胃内でニトロソアミンと言う発癌物質に変身する硝酸塩が多い。
 A腎臓結石の原因と成る蓚酸を多量に含んで居る。毎日40〜50gの菠薐草を食べてもどうと言う事は無いが、多量に食べると結石が出来易い。此は、蓚酸はカルシウムと良く結合するので、カルシウムの吸収を悪くする事が考えられる。又、カルシウムと結合する血中カルシウムが低下する心配が有る。
 Bヒスタミンやプリン体が多く存在するので、此の面から考えるとアレルギー症状が増強される。従ってアレルギー体質の人では、発作を起こす場合が有る。
 C「本草綱目」には「毒素が在り、多食すると足が弱り腰痛に成る」と有る。
 D大豆の鉄分と比べ吸収し難い。
 此等の事を避ける為に、菠薐草は塩茹でにすると良いと言われるが、茹で過ぎるとビタミンが壊れ、ミネラルが溶け出してしまう。程々にする事。
 【用法】
 胃腸病、胃潰瘍=消化液の分泌を促す物質が含まれて居る為、胃の消化促進、胃潰瘍に効く。又、補血剤、ビタミンの補給としても用いられる。
 リューマチ、痛風=人体に有害な尿酸を分離排泄する。
 貧血症=葉豊素が血液造りに効果が有る。
 美肌=ビタミンAを豊富に含んで居るので皮膚の抵抗力を強化する。肌荒れや面皰を無くし、綺麗な肌にする。
 便秘=菠薐草に含まれて居る繊維が腸の蠕動を盛んにする。
 痛風、リュウマチ=料理して良く食べる。
 【生活】
 「本草綱目」では、「微毒が有り、多食すると脚が弱く成り、腰痛を発する」と期されて居るが、「内臓を強化し胃腸の熱を取り、酒毒に対しては解毒作用を示し、血脈を通じ、渇きを止める」等の効果が有るとして居る。又、人体の尿酸を分離排泄させる作用が有り、痛風やリュウマチに効果が有る。
 茹でると蓚酸が抜けるので、生で長期に渡り大量に食べ無い限り腎臓結石の心配は無い。寧ろ根元の赤い部分に、造血成分で有るマンガンが多く含まれて居る事を強調したい。
 近年、葉に色を付けたり、鮮度を保つ為に農薬を使ったりするので、塩茹でにして水に晒す方法を取りたい。
 青汁葉、喘息が出る事が有り、皮膚病やアレルギー疾患の有る人を含めて、生食を避けた方が良い。又、体を冷やす性質が有るので、胃腸が弱い人は多食しない事。其の様な人は、熱を通した物を食べる様にする。
 菠薐草はアジア南部辺りの原産で、「頗陵国(ハリヨウコク)の種」で此が「頗陵」と訛って菠薐草の名前が出来たとされて居る。又、波斯草(はしそう)の名前が在る様に、ペルシャが原産で、東は中国を経て我が国へ、西はアラビアを経て欧州に伝わったとも言われる。
 現在栽培されて居る物には、東洋種(角種子)と西洋種(丸種子)に大別される。細長く尖った葉が日本種、丸味が有って色の濃い葉が西洋種で有る。

 菠薐草の食べ方
 【薬効】貧血。
 菠薐草には鉄分が多く含まれて居る。其の他にも、良質の蛋白質、ビタミンA・B1・B2・Cが有る。貧血気味の人には鉄分の多い方が良いのだが、菠薐草は加熱すると吸収され難く、食べ方を工夫する。加熱、炒めると量を多く食べられるので良いのだが其の時には必ず鉄製の鍋やフライパンを使う事です。そして、他の緑黄野菜と共に摂る事も大切です。気を付けるのは、食後の緑茶、コーヒー、紅茶を飲ま無い事です。

 菠薐草と鹿尾菜粥
 【薬効】補血、便秘、唾液・胃液の分泌促進、消化促進、疲労回復、虚弱体質、鉄分補給、痼りの軟化作用、消炎、抗凝固、血圧降下、整腸。
 菠薐草には、ビタミンA・B1・B2・C、カルシウム、鉄分、蛋白質、繊維質等が含まれて居る。ビタミンAとCは、粘膜を丈夫に、鉄分は補血効果、繊維は便秘に効果が有る。又、唾液、胃液の分泌を促し、消化機能を高めるので、疲れ易い人、虚弱体質の人に勧める。
 鹿尾菜の成分は、水分、蛋白質、脂質、糖質、鉄分、繊維、灰分等です。鉄分不足を補う海藻としてで無く、固い痼りを柔らかくする作用、消炎作用、抗凝固作用、血圧降下作用等の薬効が有る。又、繊維質に因る整腸作用に因り便秘を解消してくれる。
 【作り方】
 @鹿尾菜10gは、水で戻して食べ易く切って置く。
 A菠薐草数本は、トッピングとして使う。塩を一摘み入れた湯で茹でて、水分を絞って細かく切って置く。
 B玄米50gを水洗いし、水500tに1時間程浸して置き、@を加えて強火に掛けて煮立て、後弱火にして炊き上がる直前にAの菠薐草を加え、塩、醤油で味を調えて火を止め、3分程蒸らす。

 菠薐草・小松菜・春菊スープ
 【薬効】補血、貧血、血液循環促進、粘膜強化、風邪、整腸、便秘、高血圧症、食欲増進。
 菠薐草には、ビタミン、ミネラルが豊富です。特徴的なのは、カロチン、ビタミンC、鉄分です。此等は血液を補い、貧血に効く薬効が有る。粘膜を強化して、風邪にも効果をもたらす。更に、食物繊維が腸を整え、便秘に効果が有る。
 小松菜にはビタミンC、カロチン、カルシウム、鉄分、食物繊維が豊富です。菠薐草と同じ様に、貧血症、血液の循環を良くする薬効が有ります。
 春菊には、カロチン、ビタミンC、鉄分、カルシウム、カリウムを多く含んで居るので、貧血や高血圧予防に薬効が有り、又、精油成分に因る食欲増進作用が有る。
 菠薐草、小松菜、春菊を其其2本ずつ水で洗い、3p長さに切る。天日干し椎茸1枚を細切りにし、水400tに入れて戻し、火に掛ける。煮立ったら野菜を入れ、少し煮て、最後に醤油で味を整える。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 菠薐草のビームライトバーコード(2000.12.26.UP)

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 12月25(月)
 爪哇薯 ナス科
 旬は夏。丸く大型の男爵、長紡錘形のメー‐クイン(May Queen=メー‐デーの「五月の女王」に因む)が代表的な種類。馬鈴薯、阿蘭陀芋、甲州薯共言う。南米が原産地。日本へは戦国時代にジャワのジャガタラから伝えられ、爪哇薯と一般的に言われる様に成った。明治末期に川田男爵が欧米から輸入した爪哇薯を改良し、生産高1位の北海道名産の芋「男爵」に仕立てた。此が爪哇薯の代表格で有り、他に農林1号(男爵の改良品種)、メー-クインが市場に出回って居る。
 和洋中の全ての料理に欠かせ無い重要な野菜で有る。茹でて良し、焼いて良し、煮て良しで、ホクホクに茹だった爪哇薯にバターを付けて食べるのが美味で有る。ビタミンCが多く、低カロリー食品でも有る。初夏から盛夏に掛けてが旬で有る。フライドポテトにもする。
 皮が薄く、見栄の良い、中位の大きさの物が美味い。芽を中心に、皮の一部にもソラニンと言う有毒物質が含まれて居り、体調の悪い時に食べると、中毒を起こす。芽は丁寧に抉り取り、皮を剥いて食べる。
 【花言葉】慈善、慈愛心。
 【別名】ジャガタライモ、オタスケイモ。
 【生薬名】馬鈴薯。
 【薬効】シクシクする胃痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、アレルギー疾患、高血圧症、腎臓病、脚気、小児喘息、気管支喘息、下痢、肩凝り、便秘、虫下し、火傷、切り傷、飛び火、打ち身、扁桃炎、歯痛、湿疹、乳児の栄養不良、下痢症。
 芽や皮の緑色の部分にはソラニンと言う毒素が含まれて居る為、食べると軽い腹痛や下痢を起こす事が有る。太陽に当たり過ぎた物や発芽時期の物には注意が必要で有る。此の様に食べると毒に成る物は、外用薬として、例えば、里芋パスタに混ぜて炎症を起こして居る患部に湿布すると湿布の薬効を高める働きをする。又、爪哇薯の有効成分は皮に近い所に多く含まれて居る。出来るだけ皮を剥かずに料理するか、茹でてから皮を剥く様に心掛ける。
 【薬用部分】薯。
 【採取時期】6〜9月。
 【調製法】生、加工。
 【成分】澱粉質が20%含まれて居る。蛋白質の主な物はグロブリンの一種、チュペリンです。此の他にカリウム、リン、鉄、カルシウム、ソラニン、トリプトファン、ビタミンA・B1・B2・K、チロシナーゼ、脂質、糖質、繊維等が合まれて居る。
 主成分は炭水化物ですが、ビタミンB1・C、カリウム、鉄分、食物繊維、各種アミノ酸等が豊富にバランス良く含まれて居る。特に爪哇薯のビタミンCは熱に比較的強く、結合組織の元に成るコラーゲンの合成を促し、粘膜を強化したり、修復する働きを持って居るので、胃・十二指腸潰瘍等には欠かせ無い成分です。又、カリウムは塩分に含まれるナトリウムを分解させる作用が有る事から、高血圧の予防や貧血の予防に役立つ。
 【長所】
 @非常に多様な食べ方が出来る。其の儘で茹でて良く、焼いて良く、煮て良く、揚げ物にサラダにポテトチップス等々、そして、生でも食べられる。但し、掘り立てが一番美味しい。生は酵素が壊されずに有る為に、其の作用に因り消化が良い。
 AビタミンB群も有り、特にナイアシン(ビタミンB6)が薩摩芋因りも多い。ビタミンCは熱すると減少はするが、爪哇薯の澱粉はビタミンCを包んで保護して居るので、葉野菜程は減少せず、食べる量からしても可成り期待出来る。中程度の物2個(200g)で一日の必要量の半分が賄える。
 B爪哇薯には鉄分も有り、亜鉛や銅も有る。然し、ミネラルの内、何と言っても多いのは、食べる量から見てカリウムで有る(100g中に450r)。
 カリウムの多い食品は、高血圧の予防に有効で有る。米食、パン食の人、特に高血圧症で降圧利尿剤を飲んで居る人は、カリウム不足に成り易いので、果物や野菜の他に、芋類を食べると良い。
 アレルギー性皮膚炎や喘息等に爪哇薯が利用される。其の場合はカロリーの事も考え、爪哇薯の煮汁を濾したスープを用いると良い。又、癌細胞の増殖を抑える物質も含まれて居る。
 【短所】
 @爪哇薯の大きな欠点はソラニンと言う有害物質が含まれて居る事で有る(0.005〜0.01%)。勿論、此の濃度だと中毒は起こさ無いが、貯蔵中に漸次増加する。特に芽の部分に0.3〜0.5%に達する場合が有る。太陽光線に当たると皮の下が緑色掛かり、此処でも増える。
 人間は、0.2〜0.4%の物を食べると中毒を起こす。其の中毒症状は、食べた量にも因るが、腹痛、嘔吐、目眩、眠気、発生や視力障害、更に意識障害に陥る事が有る。此を予防するには調理の前に芽を取り除き、緑色の部分を十分厚く剥き、棄てる事で有る。又、光に当て無い様に暗所に貯蔵する事が先決で有る。中毒は給食等の様に大量調理する場で起き易い。
 A蛋白質のアミノ酸は、米等に比べて劣ると共に、カロチン(プロビタミンA)が皆無で、ビタミンB?も非常に少無い。
 Bカルシウムが少無い。其れに対し、燐が多い。
 C油揚げ製品で有るポテトチップス等は、製造から日が経つと(特に日の当たる所に置いて置くと)、油が酸化して、不快な匂いを放ち、味が変わる。此は、直接的には悪心、嘔吐、下痢等の原因と成り、間接的には老化や動脈硬化、癌の原因と成る。
 【食べ合わせ】
 胃・十二指腸潰瘍の予防には、ビタミンCや食物繊維の多い物を食べ合わせるのが基本ですが、ビタミンAやビタミンU、クエン酸等の有機酸、消化酵素の多い南瓜、空豆、梅肉等との組み合わせも、潰瘍の予防と胃腸の正常な働きに役立つ。
 【用法】
 シクシクする胃痛=爪哇薯の卸し汁を飲む。皮には胃を健康にするソラニンが有るので、良く洗ってから摺り卸す。発芽部分は有毒なので取る。1日に1個分、3回に分けて飲む。
 胃潰瘍、十二指潰瘍、アレルギー疾患、気管支喘息=新爪哇薯20〜30個を摺り卸す。其れを布で絞り、汁を土鍋に入れてとろ火に掛け、掻き回しながら水分を十分蒸発させると、段段煮結まって黒焦げに成り底に残る。此を粉末にして小さなスプーン1杯を水で食前に服用。
 アレルギー、高血圧症、腎臓病、脚気、小児喘息、気管支喘息、下痢、湿疹、乳児の栄養不良=爪哇薯スープを飲む。
 便秘、虫下し=芽を除き、皮ごと摺り卸して汁を絞り、小杯一杯を朝食前に飲む。
 肩凝り、火傷、切り傷、飛び火=爪哇薯の卸し汁を患部に繰り返し貼る。
 打ち身、扁桃炎、歯痛=爪哇薯の皮を剥いて摺り卸し、酢を少し加えて、小麦粉を3割程度混ぜて練理、2p厚位で貼る。又、慢性疾患で、患部に熱を持って居無い場合は、陳生姜を総容量の1割程度加えて貼ると因り効果が有る。乾いたら取り替えるか、乾く前でも異臭がしたり、痛みが出て来たり、4時間経ったら取り替える。
 【料理】
 新爪哇薯は湯に入れて茹で、陳爪哇薯は水から茹でると柔らかく美味しく仕上がる。
 爪哇薯は芽や青く成った部分にソラニンと言う毒素を含んで居るので、食べると軽い下痢や腹痛を起こす事が有るので芽や青く成った部分は完全に取り除く。
 【知識】
 一般的に爪哇薯は「馬鈴薯」の字を当てるが此は間違いで有る。此の事は「日本植物図鑑」でも指摘されており、実際は、1949年に刊行された中国の「植物名実図」の「陽芋」が爪哇薯に相当する。正式にはジャガタライモと言うが、ジャワから伝えられたので、此の名前が出た。
 原産地はアンデス。インカ帝国を征服したスペインの兵隊が、ヨーロッパに此を持ち帰ったのが1550年。ジャワからオランダ人に因り長崎に伝えられたのが1598年、ちょうど豊臣秀吉が没し、世は徳川の時代に移ろうとする頃で有る。アメリカへ爪哇薯が伝えられたのは1621年。中国へは1500年代に伝えられて居たのでは無いかと考えられて居る。
 我が国で盛んに栽培される様に成ったのは、明治7年、アメリカから良質の芋が輸入されてからと言われて居る。

 爪哇薯と空豆の豆乳煮
 【材料】(2人分)
  爪哇薯2個、空豆12粒、玉葱30g、大蒜1/2掛け。サラダ油大匙1杯、小麦粉
 小匙2杯。
  i.豆乳1カップ、塩小匙1/3杯、胡椒少々。
 【作り方】
  @爪哇薯は、厚さ3〜4oの輪切りにして塩少々を塗す。
   空豆は、茹でて薄皮を剥き、粗く潰す。
   A鍋に油を熱し、微塵切りにした玉葱と大蒜を炒め、爪哇薯を加えて透き通る迄、更
  に炒める。
  BAに小麦粉を振り入れて炒め、i.を加えて煮る。柔らかく成ったら、空豆を加え
  て一煮立ちさせる。

 爪哇薯・玉葱スープ
 【薬効】胃潰瘍、十二指腸潰瘍、コレステロールの抑制、高血圧症。
 「貧乏人のパン」と呼ばれる爪哇薯は、ビタミンB1・C、カリウム、食物繊維が含まれて居る。爪哇薯に含まれるビタミンCは熱にも破壊され無いから、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に薬効が有る。
 玉葱には硫化アリル、ビタミンB1、カルシウムが有る。胃腸を整える働きを持ち、コレステロールを抑え、高血圧症にも効果が有る。
 【作り方】
 昆布5pを水400tに暫く浸け、火に掛ける。爪哇薯1個、玉葱1/4個は皮を剥き擂り卸す。昆布を煮立つ前に取り出し、卸した野菜を加え、煮えたら、塩、胡椒で味を調える。

 爪哇薯スープ
 【薬効】体力回復、喘息、湿疹等のアレルギー疾患、乳児の栄養不良、下痢症。
 【作り方】
 皮付きの爪哇薯と玉葱を土鍋かホーロー引きの鍋で水から煮詰める。

 新爪哇薯スープ
 【薬効】耐寒冷、強壮、アレルギー体質の改善、高血圧の安定作用、腎臓・心臓の過重負担が軽減される。余分な脂肪や水分が抜けて体が締まる。
 【作り方】
 新爪哇薯を5個程を擦り合わせて洗い、薄く切って小鍋で煮る。ほんの少し塩を振り、爪哇薯がとろけ掛かる頃に熱い処を飲む。毎回玉葱やキャベツと言った様に日替わりに、少しずつ季節の野菜を加えて抗体が出来無い様にする。
 【用法】
 一日1杯、毎日続ける。花粉症や喘息、ストレス性の胃腸炎に貴重な補助食と成る。きちんと毎日続けると、目に見えて効果がはっきり出て来る。
 スープの他に生汁や黒焼き療法が有り、胃潰瘍から癌迄応用範囲は広い。

 爪哇薯・玉葱・人参スープ
 【薬効】アレルギー体質の改善、難症の皮膚病、高血圧の正常化作用、腎臓機能促進作用、胃弱体質の改善、喘息、強精強壮効果、血糖値の正常化作用、精神安定作用、不眠症の改善。
 【作り方】
 爪哇薯・玉葱・人参を150gずつ、薄く切って小鍋で煮る。ほんの少し塩を振り、爪哇薯・玉葱・人参がとろけ掛かる頃に熱い処を飲む。毎回玉葱やキャベツと言った様に日替わりに、少しずつ季節の野菜を加えて抗体が出来無い様にする。
 【用法】
 一日1杯、毎日続けると、目に見えて効果がはっきり出て来る。

 爪哇薯エキス
 【薬効】高血圧。
 爪哇薯の成分は、澱粉、蛋白質、脂質、繊維、ビタミンB1・C、カリウム等です。特にビタミンCは、加熱しても破壊され無い性質が有る。高血圧には含まれて居るカリウムの成分が有効で有る。カリウムには塩分で有るナトリウムを抑える作用が有るからだ。塩分の取り過ぎが判って居る人に薦めるエキスです。
 【作り方】
 爪哇薯1〜2個を良く洗い、皮付きの儘輪切りにする。其れに水1Lを加えて煮立て、1時間以上弱火で煮込み、煮汁を漉す。
 此を朝と晩、湯飲みで1杯位ずつ飲む。但し、腎臓病の人は避ける。

 爪哇薯と莢豌豆中華粥
 【薬効】胃・十二指腸潰瘍、整腸、胃の疲れを取る、高血圧、便秘、貧血。
 爪哇薯に含まれる成分は、ビタミンB1・C、カリウム、鉄分、アミノ酸、繊維です。薬効には、胃・十二指腸潰瘍、高血圧、便秘、貧血等が有る。ビタミンCは加熱しても余り損なわれず、1個で一日のビタミンCの必要量の1/3が得られる。カリウムも割合に多く含まれて居るので、食塩を多く取る人の高血圧予防に効果的です。
 中国医学では消化器系に働き、胃の疲れを取り、食欲を増す効用が有るとされて居る。
 【作り方】
 @爪哇薯50gは皮を剥き、擂り卸す。
 A莢豌豆5個をさっと茹でて、細切りにする。
 B水700tに、10p四方の昆布、塩小匙1杯、醤油大匙1杯を入れ、沸騰してから10分位とろ火で煮る。
 CBに玄米御飯半膳を加え、@を加えて、弱火で炊き上げる。
 D炊き上がる直前に胡麻油、粉山椒を少々振り入れ、蒸らす。
 E炊き上がったら、葱油を大匙一杯加える。

 卸し爪哇薯
 【薬効】
 便秘、胃・十二指腸潰瘍、高血圧、火傷、湿疹にと、利用範囲の広い爪哇薯のカリウム、食物繊維が頑固な便秘に効果が有ります。
 【作り方】
 出来れば無農薬の新鮮な爪哇薯を良く洗い、皮を剥いて擂り卸す。キッチンタオルで漉した汁を小匙1杯、朝晩の空腹時に飲む。

 爪哇薯の黒焼き
 【薬効】
 胃潰瘍の特効薬で有る。其の他、十二指腸潰瘍、アレルギーに効果が有る。
 【作り方】
 新爪哇薯20〜30個を良く洗ってから、芽を取って皮ごと擂り卸した爪哇薯を、木綿の袋に入れて漉し、其の汁を土鍋に入れて、倍量の水を加え、弱火でゆっくり煮詰める。水分がすっかり無く成って黒く成って来たら火を止め、冷めてカラカラに成った物をこそげ取り、此を擂り潰して粉末にする。一日3回小匙1杯食前に飲む。

 爪哇薯パスタ
 【薬効】
 消炎、毒の吸い出し。
 爪哇薯の皮ごと擂り潰して酢で練り、繋ぎに小麦粉を加え、其の総容量の1割の陳生姜を加えて、患部に貼る。4時間したら、若しくは、臭いがして来たり、乾いたら貼り替える。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 爪哇薯(男爵)のビームライトバーコード(2000.12.25.UP)

      wpeC.jpg (2709 バイト)

 <ビームライトバーコードに関しての注意事項は1999年3月17日を再度御読み下さい。>

 12月21日(木)
 ドライアイ
 涙の量が減少して目の表面が乾燥し、其処に在る細胞が障害を受けて目の疲れが生じる病気です。此迄日本では「涙液分泌減少症」とか「乾性角膜炎」等の病名が付けられ、涙が完全に出無く成る重い症状だけが病名として認められて居た。其れが今では可成り幅広い範囲の症状を指す様に成り、ドライアイと言う。
 涙の分泌量が減ると起きるドライアイだが、其の原因は未だ解明されて居無いが、発生し易い状況は、@乾燥した室内AストレスBパソコン、テレビゲームC車の運転D細かい作業E大気汚染F紫外線G徹夜等で、複雑化した社会環境に因って引き起こされる現代病と言える。
 涙腺や唾液腺の分泌障害症状を主な症状とする外分泌線の慢性炎症性疾患で有る。詰まり、全身の粘液が乾燥する病気です。ドライアイの患者の約10%はシェーグレン症候群です。
 ドライアイは失明する率は少無いが、辛くて目が開けられ無い事が有ったり、非常に欲求不満を感じる病気です。
 目の表面が乾燥するドライアイなので、対症療法として失われた潤いを与えれば良い。
 目はデリケートな器官で有り、脳の一部で有る。基本的には脳も同じ状態に成って居る訳で有る。
 【身体の警告として】
 @目が疲れ易い。
 A目脂が出る。
 B目がゴロゴロする。
 C目が重たい感じがする。
 D目が乾いた感じがする。
 E何と無く目に不快感が有る。
 F目が痛い。
 G理由も無く涙が出る。
 H物が霞んで見える。
 I目が痒い。
 J今迄以上に光を見ると眩しい。
 K何時も目が赤い。
 【骨格から診ると】
 @奥歯の噛み合わせが悪く(奥歯が噛み合わ無い)顎関節変異、其れに因り頸椎板が圧迫されて頭部に血行不良を起こして居る。
 A仙腸関節変位に因って脊柱板(頸椎板)が圧迫されて頭部に血行不良を起こして居る。
 B頸部を中心に外的力が加わり頸椎板が圧迫されて頭部に血行不良を起こして居る。
 ドライアイと言う症状を診ると@ABの変位は頭蓋骨も狂わせて居る。
 【治療】
 朝食前には椎茸昆布玉葱エキスを飲み、玄米に日替わりで1〜2割の雑穀を混ぜて、副食には海藻類と豆類、根類を食べる。
 頸部と耳、腹部に椿油を塗って良くマッサージをして犬歩きを行う。
 腹部と肝臓に生姜湿布を行い、肝臓には里芋パスタを施す。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 ドライアイのビームライトバーコード(2000.12.29.UP)

      wpeC.jpg (2685 バイト)

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 12月20日(水)
 かぼす ミカン科
wpeD.jpg (19329 バイト)  かぼす果汁は、コレステロール低下作用が強い。
 柚子、酸橘、温州蜜柑に比べて、1.蟻酸、2.リンゴ酸、3.クエン酸、4.アスコルビン酸(ビタミンC)が「多い、ビタミンCは檸檬と同じ位です。各種の酸は、健康維持に必要な体質を弱アルカリ性に保ち治癒力を増進し、多量に含まれたビタミンCと共に代謝を促します。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 かぼすのビームライトバーコード(2000.12.20.UP)

      wpeE.jpg (2702 バイト)

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 12月15日(金)
 銀杏 イチョウ科の落葉高木
 鴨脚樹(イチョウ)は中国原産とされるが自生地は不明。高さ約30mに達し、葉は扇形で葉柄を具え、秋、黄変する。気根を下垂する事も有る。雌雄異株。春、新葉と共に黄緑色の単性花を生じ、雄花は穂状、雌花に二胚珠。秋、黄色の種子を結び、内に白色硬質の核が有る。此を「銀杏」と言い、食用。材は緻密で美しく加工し易い。銀杏は化石植物の代表的な物で、生命力が強い。発芽率100%と言うのも、此の樹の生命力の1つで有る。樹齢1,000年に達する物も有る。
 イチョウ科の銀杏の種。旬は晩秋。中国から伝わった。欧米には無い木で、今は日本と中国でしか見られ無い。銀杏の木には男木と女木が有り、銀杏は女木から穫れる。銀杏の肉質から発する悪臭は強く、嫌う人も多いが、土中に埋めて置くと外皮や肉質が自然に腐って取れ、白くて固い殻を付けた銀杏だけが残る。蛋白質が豊富に含まれ、脂肪、糖質、ビタミンCも含まれて居る。御出来や皮膚病、虫歯には、生を潰して患部に貼ると良い。漢方では咳を鎮め、痰を除くのに良いとされ、食欲を促し、強壮剤としても用いる。
 産地で有名なのは愛知、埼玉だが、神社の多い所で収穫される。秋に穫れ、11月頃に市場に出回る。粒が大きくて、良く乾燥した物、中身が詰まって居る物が良品。炒るか、殻の一ヶ所に穴を開けてオーブンで焼いて皮を剥き、塩焼きにしたり、茶碗蒸し、鍋物に入れる。市販品を買う場合は、白い殻に包まれた儘の物が多い。殻が黒ずんで居る物は古く成った証拠なので、避けた方が良い。
 【花言葉】長寿。
 【別名】銀杏(ギンナン)。
 【生薬名】公孫樹(コウソンジュ)。
 【薬効】疲労回復、胸部疾患、夜尿症、咳止め、痰切り、母乳不足、霜焼け、疣取り、魚の目、虫刺され、脳機能障害(眩暈、耳鳴り、頭痛、記憶力減退、不安を伴う情緒不安定等の徴候が有る脳機能障害、多発梗塞性痴呆症、アルツハイマー型痴呆)、末梢動脈の血行障害(足の動脈硬化が原因で正常な歩行が困難と成り、一定の距離を歩くと足が痛く成り歩け無く成ってしまう間欠性跛行)、聴力障害(頸椎の損傷、又は、老化に因り内耳への血行不良に因る聴力障害、眩暈、ふらつき)。
 【薬用部分】果実、葉、木の瘤。
 【採取時期】9〜10月。
 【調製法】天日乾燥。
 【成分】銀杏の葉のエキスの有効成分は、葉のみに存在するテルペンラクトンと総称されるギンコリドとフラボノイド(葉の黄色の色素で、二重フラボノイドと言う特殊な物を始め様様な種類が含まれて居る。
 葉のエキスに含まれるギンコリドは、放出された血小板活性化因子が結合する因り以前に、細胞の受容体にくっ付いて、血小板活性化因子の情報が伝わら無い様に作用する。其の為炎症、アレルギー、血栓症、喘息、腎炎等を抑える働きが有る。
 銀杏の葉のみに存在するギンコリドには、A・B・C・J等の種類が有る。そして特に強力に血小板活性化因子を抑えるのはBで有る。
 尚、エキスには活性酸素を除去する作用が有る。
 実には、ヒスチズン、ヒチジン、糖類、微量の青酸配糖体が含まれて居る。
 【長所】
 @炒っても生でも食べられる。主成分は糖質・脂質・蛋白質で有るが、其の蛋白質が良質の為、強精強壮の効果が大きい。
 AビタミンB群・C・D・E、そして、カロチン(プロビタミンA)も多い。又、ミネラル(亜鉛・銅・鉄・カリウム・燐)も多い。特に、カリウムはナトリウムの数百倍在るので、高血圧の予防に成る。
 Bギンコール・ビロボール・レシチン・アスパラギン酸等、生命力の素と考えられる物が多く含まれて居る。銀杏をサラダオイルに半年間漬けて置き、一日に1〜5粒食べると強精剤として卓効が有る。
 C肺や気管支の疾患に良い。銀杏5〜6粒を水で煮て黒砂糖を加え毎日食べると咳を鎮める。
 D毎日食べるだけで頻尿が治る。又、冷え症の女性の膀胱神経症・老齢者の夜間の頻尿等にも効果が有る。一日に20〜30個食べると効果大。
 E生には強力な蛋白質分解酵素が有るので、潰して腫れ物や皮膚病(面皰等)に其の汁を塗ると良く、虫歯の痛み止めにも良い。
 【短所】
 @全体食品として非常に優秀な食品の1つで、其の短所を探す事は難しいが、微量の配糖体が在る為、1度に多く食べると、嘔吐、消化不良、呼吸困難等の中毒症状を起こす。呼吸困難は一度に150粒以上で成る。
 A「本朝食鑑」に、子供が多食すると、発驚し疳を誘発すると書かれて居る。疳とは、自家中毒等で起こる子供の引き付けの事。小児ならば一度に5〜6粒、大人でも30個以上食べ無い方が良いと言う。
 B熟果は外皮が腐って悪臭を放つ。此に触れると、被れて蕁麻疹の出る者が居る。
 【用法】
 疲労回復、胸部疾患、夜尿症、咳止め、痰切り=@銀杏の油漬けを一日に3〜5個位、良く噛んで食べる。
 A銀杏を焼いて食べる。
 B銀杏を煮て、其の汁と共に食べる。
 夜尿症には、寝る3〜4時間前に食べさせる。
 食べ過ぎると、胃腸を壊すので注意が必要で有る。
 母乳不足=銀杏の木の根元に出来る瘤を取り、細断し、煎じて飲む。
 霜焼け=葉一掴みを濃く煎じて温湿布する。
 疣取り、魚の目=黒焼きにした葉を粉末にして飯粒と練り合わせ、患部に貼る。
 虫刺され=生の実を砕いて、傷口に付ける。
 目眩=目眩がして倒れた時は、生の銀杏2個の殻を取って擂り潰し、此に水を加えて掻き回した物を、空腹時に飲むと著効が有る。余程重い場合でも、5〜6回飲むと治ってしまうと言われて居る。
 脳機能障害(眩暈、耳鳴り、頭痛、記憶力減退、不安を伴う情緒不安定等の徴候が有る脳機能障害、多発梗塞性痴呆症、アルツハイマー型痴呆)、末梢動脈の血行障害(足の動脈硬化が原因で正常な歩行が困難と成り、一定の距離を歩くと足が痛く成り歩け無く成ってしまう間欠性跛行)、聴力障害(頸椎の損傷、又は、老化に因り内耳への血行不良に因る聴力障害、眩暈、ふらつき)=@銀杏の油漬けを一日に3〜5個位、良く噛んで食べる。
 A銀杏を焼いて食べる。
 B銀杏を煮て、其の汁と共に食べる。
 利尿=銀杏の実を一日10粒程生で半月続けて食べると、尿が良く出る様に成る。尿路感染症の患者には特に向いている。軽症成らば、銀杏の毒消し作用も手伝って、自然な尿道洗浄の結果排尿時の痛みが去り治ってしまう。
 ※焼き銀杏は、尿が詰まって、尿閉気味の人は死の苦しみを味わうので、必ず生で食べる事。
 【生活】
 葉を本の間に挟んで置くと、紙魚等に因る虫害を防ぐ。

 銀杏の油漬け
 【効用】
 銀杏は強壮、強精の妙薬として広く利用されて来た。身体が温まり、胸部疾患にも効き、喘息にも有効で有る。然し、有毒アルカロイドのシキミンが含まれて居るので、摂り過ぎは厳禁で有る。少量なら非常に有効に働いても、量が多過ぎると有害に働いて仕舞う。
 【作り方】
 良く乾燥した殻付きの銀杏400gをフライパンに入れて弱火で炒める。但し、炒め過ぎ無い事。
 殻を剥いて中の銀杏の実を取り出す。渋皮は剥か無い事。
 広口の密封式のガラス瓶に銀杏を入れ、上からサラダ油1カップを注ぐ。風味良く仕上げたい時には胡麻油を使用すると良い。
 其の儘冷暗所に保存する。2〜3ヶ月経ったら食べ始める。
 【用い方】
 一日に5〜6個位が適量で有る。此以上は摂ら無い様に注意する。子供に与える時には1〜2個に留める。

 銀杏の海豚オイル漬け
 銀杏の殻を除いて、生の実を海豚から抽出した油に漬ける。約1か月後から1日3個常食する。焦って早く食べ始めたり、沢山食べると下痢を起こす。極微量だが、青酸配糖体が含まれて居る為。又、鼻血が出るのはリン成分の為。
 海豚オイルが手に入ら無い場合には、代わりに胡麻油を使用する。作り方や食べ方は同じ。

 銀杏入り椎茸汁
 【効用】
 椎茸汁は高血圧、便秘、風邪等に良く効くが、此に銀杏を加えると年を取った人の尿失禁に効果が有る。
 【作り方】
 寝る前に、天日干し椎茸2〜4枚(大きな物なら2枚)をサッと洗って400tの水の中に浸けて置く。
 朝、銀杏の皮を剥き、鍋に椎茸の戻し汁と銀杏を入れて5〜7分煮る。此が一日分で有る。此以上の作り置きはし無い事。
 【用い方】
 一日に数回に分けて飲む。毎回温めて飲むと因り効果的で有る。
 一日置きに飲み、二週間位続けると尿失禁が改善される。

 車前子と銀杏粥
 【薬効】利尿、去痰、咳止め、風邪の予防、強壮、強精、夜尿症、喘息。
 車前子と言うのは、多年草の雑草で車前草の種子の事です。成分には、粘液質のオークビン、プランテノール酸等が含まれ、利尿、去痰、咳止め作用が有る。葱や生姜と一緒にすると、風邪の予防効果が得られる。選ぶ時には、黒褐色で艶が有り、水に沈む様な重い物が良い。
 銀杏は、澱粉、糖質、蛋白質、脂質、ビタミンA・C、カルシウム、カリウム、リン、鉄分等多くの成分が有り、昔から強壮、強精の薬として用いられて居る。薬効には、咳止め、夜尿症、喘息等の効用が有る。沢山食べると、青酸配糖体に因り嘔吐、消化不良、呼吸困難等が起こるので気を付ける。
 【作り方】
 @銀杏10〜20gを良く煎って殻を除く(水煮缶詰でも良い)。
 A車前子3gは、ひたひたの水に浸けて、其の儘器事15分程蒸す。
 B水700tに、10p四方の昆布、塩小匙1杯、醤油大匙1杯を入れ、沸騰してから10分位とろ火で煮る。
 CBに玄米御飯半膳を加え、@とAを加えて、中火で炊き上げる。
 D炊き上がる直前に生姜の千切りを散らす。
 E炊き上がったら、葱油を大匙一杯加える。

 胡桃・銀杏・棗・栗・生姜茶
 【薬効】安眠作用、嚔や軽い咳を止める作用、 中のトイレ通いを止める作用、補温作用、外出を極度に嫌う精神の閉鎖状況が治って来る、体表の寒冷刺激を緩和する作用、風邪の予防、美肌作用、増精液。
 【作り方】
 胡桃、銀杏、棗、栗、生姜を軽く一掴みずつ混ぜるが栗だけは外皮を剥か無いで丸事生で使う。胡桃と銀杏は渋皮付きの儘使う。生姜は陳の根塊。薬罐で30分も煮れば良い。
 熱い液を飲む。好みで蜂蜜や果糖等で甘くする。

 銀杏・胡桃・粉茶・蜂蜜
 【薬効】慢性の咳・痰を止める作用。
 【作り方】
 フライパンで銀杏、胡桃、粉茶を各同量炒める。火を止めて大型スプーンで潰し、蜂蜜で捏ねる。瓶に移し、時に応じて舐める。粉茶は古い物程良く新茶や焙じ茶は駄目で有る。安手の粉茶を焙るのが良い。蜂蜜は栃の花が良い。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 銀杏のビームライトバーコード(2000.12.15.UP)

      wpeC.jpg (2687 バイト)

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 12月14日(木)
 山の芋 ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年生蔓草
 周年出回るが、美味い時期は8月から。薯蕷に成る山芋は山の芋共言い、我が国特産で有る。日本各地の山野に自生する物を特に自然薯と呼ぶ。栽培して居る同種の芋は長芋と言い、此は中国が原産。自然薯は野趣性が強く味覚も良いが、殆ど出回ら無い。銀杏の葉の様な大和芋は埼玉周辺、捏ね芋は京都周辺が産地。塊根は長い円柱形。茎は細長く左巻きに他物に絡み付く。雌雄異株。葉は対生し長心臓形。夏、白色の小花を穂状に付け、花後、三稜翼を持つ果実を結び、又、別に「零余子」と言う珠芽を葉の付け根に生じ、此でも増える。塊根と零余子を食用。自然薯。山芋。□季・秋□。〈和名抄一七〉
 山の芋とは里芋に対して名付けられた。長芋、捏ね芋、大和芋、伊勢芋、銀杏芋等種類が多く。総称して薯蕷芋(トロロイモ)共言うが、多少名称が入り交じって居る様で有る。擂り卸すと「とろりと」成る所から「薯蕷芋」と名付けられた。
 夏バテで食欲が進ま無い時は、薯蕷芋が最高で有る。「麦飯に薯蕷汁」と言われる位、薯蕷と麦飯は取り分け相性が良い。薯蕷飯を沢山食べても、腹を壊し難いのは、山芋が澱粉を消化する酵素、アミラーゼを多量に含んで居るからで有る。
 山芋は、山鰻の異名を持つ程強壮効果が有る。健胃整腸に効くし、スタミナ源としても注目されて居る。中国産の長芋は粘り気が稍少無いが、精進料理等、用途が広い。鮪のぶつ切りに薯蕷を掛けた山掛け、澄まし汁に薯蕷を浮かべた物も中中行ける。食べ過ぎに注意したい。
 【別名】自然薯。
 【生薬名】山薬、山芋。
 【薬効】健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎、胃潰瘍、痰切り、肺結核、風邪、咳止め、腫れ物。
 【薬用部分】根。
 【採取時期】10月〜11月。
 【調製法】生食。
 【成分】蛋白質に少量のマンナンが結合したムチンと言う粘質物。サポニンの一種で有るアルギン。生理活性の強いコリン。澱粉質の糖化酵素で有るアミラーゼ等が含まれて居る。
 【長所】
 @擂り卸すと薯蕷芋と言われる様に、擂り卸すとねっとりして居り、一種特有の味が有る。そして、昔から薯蕷汁として御飯に掛けて食べる。薯蕷の本体はマンナンと言う蛋白質と糖分の化合物で、食べると精が付く。煮ても良い。蒲鉾や半片等の材料として用いられる。
 A何れの種類も糖質、蛋白質に富み、ジアスターゼ(澱粉分解酵素)を大根の3倍も含んで居るので、消化を助ける。然も、含有されて居る澱粉は熱処理され無くても吸収の良い唾液のプチアリンで、分解可能なアルファ澱粉で有る。
 B粘性質のムチンも含まれて居り、蛋白質の吸収を助けると共に、尿素分解酵素やサポニンも存在する。又、ドーパやドーパミンと言う交感神経系に作用する物質も含まれて居り、身体に興奮的に作用する。
 Cカロリーが比較的高い他に、ビタミンCやビタミンB群も存在する。然も、アルギニンと言う子供の成長に必要なアミノ酸が含まれて居る。
 Dムチンやアルギニンの他に、コリンやサポニンも含まれて居て、内蔵の機能を高め、精力の増強に働く。常食すれば、疲労回復は元因り、虚弱体質は改善され、病後の栄養補給にも非常に良い。
 E漢方では、長芋の事を山薬と言い、糖尿病や滋養強壮に効く「八味地黄丸」の成分と成って居る。遺精(失精)、頻尿にも効果が有る。長期に渡る下痢にも良い。現代中医学では、脾や胃の機能を助け、肺や胃の機能を助け、肺や腎臓にも有益に作用するとして居る。
 【短所】
 @食物繊維は皮の儘食べ無い限り期待出来無い。皮には灰汁が多いが、天麩羅にすると良い。但し、此の灰汁にも制癌作用が有る。皮を剥く時は、出来るだけ薄く剥く事。
 A慢性腎炎の人のカロリー源として勧める事は出来るが、カリウムの制限を必要と言う腎不全に陥った人には向か無い。
 B山の芋や、銀杏芋は粘土が高く、糖質が多いが、細長い棒状の長芋は水っぽく内容物が薄い。
 【用法】
 健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎、胃潰瘍=卸してとろろ汁にして食べる。消化作用が有るジアスターゼが大根より多く含まれており、食べ過ぎても胃に凭れ無い。
 下痢=腸が弱くて常に下痢をする人は、自然薯を薄切りにして行って粉末にし、此を御粥に入れて常食して居ると治って来る。
 痰切り、肺結核=灰の中へ埋めて蒸し焼きにした後、皮を剥いて食べる。
 痰=里芋の味噌汁を食べると、痰・咳も自然に切れる。又、老人の気管支カタルや肺気腫にも効くので、常食すると良い。
 風邪、咳止め=山の芋を卸して黒砂糖か蜂蜜を適量加え、熱湯を注いで直ぐに飲む。
 腫れ物=擂り卸した山の芋を其の儘患部に塗る。
 歯痛=自然薯を卸し唐辛子の粉を混ぜて、痛む部分の頬に貼ると卓効が有る。乾いて来たら、新しい物と貼り換える。
 魘(ウナ)される人に=寝ていて魘(ウナ)される癖の有る人は、煮た自然薯を常食していると効果が有る。
 咳=蕪を葉も一緒に煮びたしにして、副食物として常時食べて居ると、咳が自然に止まる。
 遺精=自然薯を薄切りにして干して粉末にした物を服用すると効が有る。
 寝汗=肺結核や病後衰弱の時等に出る物で有るが、山薬(自然薯)を粉末にして、此を生卵(有精卵)に練り混ぜて、毎日2〜3回食べて居ると、自然に治って来る。
 乳瘍=乳首を赤ちゃんに噛まれた時や乳瘍にも、自然薯を卸して小麦粉と練り混ぜた物を貼ると治る。
 魚の骨刺され=喉に魚の骨が刺さったら、生の自然薯の皮を剥き、口一杯に入れて噛んで飲み下すと、不思議に取れる。
 【料理】
 @山の芋を卸す時は、乾いた布巾を当てるとヌルヌルし無い。
 A皮を剥いた山の芋は、酢を少々垂らした水の中に入れて置くと変色し無い。
 B水団や御好み焼きを作る時に、小麦粉に擂り卸した山の芋を入れると柔らかく、美味しさも増す。

 零余子
 珠芽(しゅが)。特に山芋の珠芽を言う。
 山芋と言っても、希少な自然薯とは限ら無い。雑草的に蔓を茂らせる山芋の実で結構。枯れた葉の下に沢山付いている。自然に地に落ちて、新芽を出して繁殖する。全部食べてしまわ無いで、庭に埋めておけば毎年採集出来る。
 炒っても煮ても良いが酒の肴に向き健胃・強壮の働きをする。又、グルクロン酸の作用で肝臓の解毒に役立つ。
 生の実を潰して小麦粉と練って貼れば、腰痛や肩疑りが簡単に治る。被れ易い人は酢で練って貼れば良い。
 擂り潰した生汁は、胃の荒れ、胃潰瘍に効く。胃液分泌を正常にするパチロン効用が有るからだ。又、脳卒中の予防にも効く。
 深い刺で、吸い出しも出来ずに化膿した患部に、零余子を軽く潰して酢に浸ける。一晩貼ると熱が引いて刺は自然に排出する。一回では駄目、零余子が乾いたら貼り替える。

 山芋酒
 【効能】
 精力減退、糖尿病。
 【作り方】
 @山芋(自然薯)200gを乾燥させ、細かく刻む。
 A@を黒糖約150g、35°以上の焼酎1.8lと共に広口瓶に入れ、冷暗所で3ヶ月放置。
 【飲み方】
 寝しなに一日1回約30t飲む。

 自然薯パスタ
 日本脳炎・小児マヒ等、脳の病気で熱が高く、炎症性の有る場合に、非常に効果が有る。自然薯の皮を剥いて擂り卸し、里芋パスタの要領で、手拭いに伸ばし、背中から脊髄に沿って、横幅15cm、厚さ2cm位に貼る。脳や脊髄に関する各種の病気に、里芋因りももっと深い部分の毒素を吸い出す不思議な効力を持つ。
 皮膚が気触れる人は、皮膚に胡麻油か植物油を塗ってから貼る。4時間したら、若しくは、臭いがして来たり、乾いたら貼り替える。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 自然薯のビームライトバーコード(2000.12.14.UP)

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 大薯のビームライトバーコード(2000.12.14.UP)

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 <ビームライトバーコードに関しての注意事項は1999年3月17日を再度御読み下さい。>

 12月12日(火)
 木天蓼(マタタビ:落葉蔓性低木:花期6〜7月)
 旅から帰って木天蓼を摂ると、直ぐに旅に出られる(直ぐに疲労が回復する)事から「又旅→木天蓼」と呼ばれる様に成った。
 【中国名】木天蓼。
 【生薬名】木天蓼。
 【学名】Actinidia polygama。
 【科名】マタタビ科(Actiniaceae)。
 【薬効】冷え症・神経痛・リューマチ・腰痛。
 【分布・生育場所】
 日本全土の山地。
 【見分け方・特徴】
 若枝は蔓状に長く伸びて、緩く周囲の物に絡み付き、色は褐色をして居る。葉は互生して、2〜7pの長柄が有り、形は卵形から楕円形で、先は尖り、基の方は円形をして居る。大きさは長さ6〜12pで、葉質は薄く、葉縁は鋸歯状をして居る。開花する頃に成ると、特に枝先の葉は表面が、蝋の様な物質で覆われて居り、部分的に白く成る。其の為、遠くからも良く目立って見える。
 花は葉腋から梅の花に似た、白い五弁花が2〜3個垂れ下がって咲く。果実は長楕円形で、先は尖って、長さ2.5〜3p、8〜9月に黄緑色に熟す。表面は平滑で噛むと辛い。
 【採集と調整】
 木天蓼の蕾の頃に「木天蓼油虫」が花の子房に産卵すると、花後正常の形をした果実とは成らず、所謂虫瘤の様に成る。此を、木天蓼(もくてんりょう)と呼んで生薬とする。此の虫瘤は秋に採取して、熱湯又は短期間蒸してから、天日で充分乾燥させて保存する。
 【用い方】
 木天蓼10〜15gを、0.6lの水で煎じながら約半量迄煮詰めた物を濾して、一日3回服用する。木天蓼の茎葉根も同じ効き目が有るとされて居る。
 乾燥した物を一日量10〜15g煎じて同様に用いる。
 神経痛、疲労の回復=木天蓼(マタタビ)の果実の塩漬け、蜂蜜漬け、焼酎漬けを食べる。
 肩周囲炎(四十肩、五十肩)、ヒステリー、不感症、腰痛、膝の痛み、顔面神経痛、坐骨神経痛、肩凝り、下半身の冷え=木天蓼の葉、茎、実全部を風呂に入れる。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 木天蓼のビームライトバーコード(2000.12.12.UP)

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 12月11日(月)
 檸檬 ミカン科シトロン類の常緑低木。
 一年中採れる。ビタミンCの代名詞の様に言われる檸檬は酸味が強く、酸性食品と思われがちだが、梅干し同様アルカリ性食品で有る。原産地は印度だが、主生産地はアメリカ、イタリア、スペイン等。日本には明治初期に入って来たが、寒さに弱い為、栽培に適さず、静岡、広島、四国で少し生産される位。主にカリフォルニアから大量に輸入される。
 アラブ諸国で採れる檸檬には酸味の無い品種も有るが、色々な料理や飲物の風味向上には独特な酸味は欠かせ無い。又、成分のビタミンCやクエン酸が内臓の働きを活発にさせ、疲労回復やスタミナ増強にも役立つ。檸檬パックや檸檬風呂等美容、健康にも良い。
 新鮮な檸檬は、形も良く光沢が有り、皮が薄く滑らかで、手に持った時重く感じる。そう言う檸檬は果実も締まって居る。其れが選び方の骨でも有るが、輸入品には発癌性農薬が検出される等問題も有り、皮は良く洗った方が良い。
 【花言葉】熱意、誠実な愛。花=愛に忠実。果実=妙味。
 【薬効】
 檸檬は柑橘類の中でもビタミンCの含有量が最も多い部類に入る果実です。ビタミンCは風邪の予防や美肌作りとして知られて居るが、其の他に解毒作用も有り、肝臓の働きを助ける。又、細胞同士を繋ぐコラーゲンの生成にも欠かせ無い。コラーゲンがスムーズに作られて居ると、血管を丈夫にし、高血圧を防いだり、傷口の治りを速めたり、流産を予防する。疲労回復効果の強いクエン酸が多いのも檸檬の魅力の1つです。
 疲労回復、病後の回復、消化促進。
 【薬用部分】果実。
 【採取時期】秋。
 【調製法】生食。
 【成分】蛋白質、脂質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB1・B2・C。
 ビタミンはCが主流で、果汁には100g中45rの割合で含まれ、其の他、極少量のビタミンB1・B2、ニコチン酸を含んで居る。鉄分も含有し、カルシウムも割合に在る。
 【食べ合わせ】
 流産を防ぐには、粘液を保護するビタミンAや、里芋や蓮根に含まれるムチンや百合根に多いユリマンナン等の粘液成分を多く含む物との食べ合わせが優れて居る。又、流産防止の為には消炎・止血作用も必要で有る。タンニン等を多く含む葡萄やビタミンCの多い蓮根も適して居る。
 【食べ方】
 檸檬の酸味はクエン酸で様々な効果が期待出来るが、酸っぱいので一度に多く摂取する事は出来無い。其処で、調味料代わりに毎日使うと良い。ビタミンCは体内に入っても破壊される事は少無いのですが、切り口が空気に触れると簡単に壊れて仕舞うので、食べる直前に切る様にする。
 【用法】
 疲労回復、病後の回復、消化促進=檸檬酒を飲む。ビタミンCは何時迄も破壊されずに残り、疲労を除き、消化を良くする等の効能が有る。夏期のの清涼飲料水として適して居る。
 【食生活の知恵】
  檸檬を食べたり搾った後の残り粕は、美肌作りや漂白剤として使える。搾った後の檸檬の粕で身体を擦ると肌がスベスベに成り、脱色作用に因って黒い無駄毛が目立た無く成る。又、皮を卸し、乾燥させた粉で歯を磨けば漂白作用に因って段々歯が白く成って来る。

 檸檬酒の作り方
 
【薬効】疲労回復、病後の回復、消化促進。
 【作り方】
 アルコール度35度以上の焼酎1.8L(一升)に中位の檸檬10個を輪切りにして入れ、蜂蜜200gを入れる。三ヶ月以上すれば飲める。

 ハニー檸檬ジュース
 
【効用】
 疲労回復、病後の体力増強、美肌作りに効果が有る。
 【作り方】
 檸檬3個を良く水洗いし、皮を剥いて輪切りにする。広口のガラス瓶に蜂蜜300tと水300tを入れ、輪切りにした檸檬を加え良く混ぜ合わせる。
 蓋をしっかりとして冷暗所に保存する。
 1〜2日すると檸檬が上の方に浮かんで来る。清潔な匙で良く掻き混ぜ檸檬が下に沈む様にする。其の儘1週間位置いて置くと蜂蜜と檸檬とが良く馴染んで来る。後は冷蔵庫で保存し、1週間程で飲み切る。
 【用い方】
 水か氷水、湯で何倍かに薄めて一日に2〜3回飲む。
 一度に大量に作ると蜂蜜の酵母の働きで発酵が起こり、酒に成って仕舞い、味が変わるので下戸の人には不向きで有る。毎回1週間位で飲み切る量を作る。

 桃・葡萄・檸檬ジュース
 
【薬効】整腸、便秘、腎臓、肝臓、暑気中たり、解熱、腹痛、疲労回復。
 ペクチンが豊富に含まれて居るから腸の調子が悪く、便秘がちな人に向いて居る。
 【作り方】
 桃2個を良く洗い、皮を剥いて種を取る。葡萄1房は良く洗い、房から実の部分を外す。檸檬1/2個の搾り汁。蜂蜜少々をジューサーに掛ける。

 檸檬ジュース
 
【薬効】風邪。
 檸檬は風邪の必需果物で、含まれて居るビタミンCは、風邪の特効薬、予防薬として欠かせ無い。
 【作り方】
 檸檬は瑞々しく、皮に張りと艶が在って、重い物を選ぶ。2〜3個を水で洗い、皮を剥き、種を除いてジューサーで搾る。蜂蜜を大匙2〜3杯加える。予防は其の儘で。熱風邪の場合は、熱い御茶で割って飲む。

 とまと・檸檬ジュース
 【薬効】健胃、二日酔い、高血圧、腎臓、肝臓、疲労回復。
 含まれて居るビタミンB6と水分が、弱った胃の粘膜を保護し、二日酔いに因る胃の熱を冷やしてくれる。又、クエン酸、リンゴ酸は疲労回復を促す。
 【作り方】
 とまと2個をざく切りにし、檸檬汁は1/2個を搾り、ジューサーに掛ける。

 梨・檸檬・蜜柑ジュース
 
【薬効】腎臓、肝臓、アルコールの排出作用、二日酔い、浮腫、利尿。
 梨は、其の90%近くが水分で、他に糖分、リンゴ酸、クエン酸等が含まれて居るので、利尿作用が良く成り、体内のアルコールを排出してくれる。
 【作り方】
 梨は皮も使うので安心な物を選ぶ。梨1個、檸檬1個はかわ、種を除き、ざくに切る。
 蜜柑1個を数袋に分けて、此等を一緒にジューサーに掛ける。二日酔い、浮腫に効くジュースで有る。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 檸檬のビームライトバーコード(2000.12.11.UP)

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 12月9日(土)
 陳皮生姜湯
 【効能】
 食欲不振、風邪、気管支炎、扁桃炎。
 【作り方】
 蜜柑の果皮を陽乾させた物5gと生姜5gを其其刻み、黒砂糖と共に水1合に入れて、半分に成る迄煎じる。
 【飲み方】
 一日2〜3回飲む。

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 陳皮生姜湯のビームライトバーコード(2000.12. 9.UP)

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 12月8日(金)
 葱生姜湯
 【薬効】風邪、精子増産、強精強壮、糖尿病、婦人病、冷え性、神経痛・リューマチの痛み。
 葱生姜湯が発汗作用に優れて居る理由は、生姜に含まれて居るジンギベロールや、葱の白い部分に含まれて居る通称葱油と呼ばれる精油成分には新陳代謝を活発にして、発汗を促す働きが有る。
 生姜に含まれて居る亜鉛は精子の生産に不可欠な栄養素で有り、強精強壮効果が有る。生姜には此の亜鉛が100g中400rも含まれて居る。全食品中最上位に有る。又、亜鉛はインシュリンの分泌を促す作用が有り、糖尿病患者は朝晩飲むと良い。
 風邪を引いた時は、葱生姜湯を飲んで熱い風呂に入る。汗がたらたら出てすっきりする。翌朝には風邪の症状は無い。
 【作り方】
 生姜10gを擂り卸し、長葱の白い部分を3p程微塵切りにして、熱湯を湯呑み茶碗に半分注ぐ。
 一日2〜3回飲む。

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 葱生姜湯のビームライトバーコード(2000.12. 8.UP)

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 12月7日(木)
 紫蘇葉生姜湯
 【効能】
 胃炎、胃潰瘍、胃癌、欝病、精神・神経症。
 【作り方】
 青紫蘇の葉を火で炙り、葉がパリパリに成ったら手で揉んで、湯飲み茶碗に入れる。此に生姜卸しをガーゼで絞り、約10滴加え、熱湯を入れて湯飲み茶碗半分位にする。

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 紫蘇葉生姜湯のビームライトバーコード(2000.12. 7.UP)

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 12月6日(水)
 生姜湯
 【薬効】風邪、食欲増進、発汗、解熱、健胃、整腸、消炎、保温、二日酔い、肝炎。
 古くから食用として用いられた野菜で、辛み成分には、ジンゲロン、ショーガオール、芳香成分にはシネオール、ジンギベレン、ジンギベロールが含まれ、食欲増進、発汗、解熱、健胃、整腸、消炎、保温、肝炎等に薬効が有り、発汗を促す事に因って風邪熱や体内のアルコールを排泄させる働きをする。
 【作り方】
 生姜1かけ約10gを擂り卸し、熱湯を注ぎ熱い内に飲む。微熱因りも少し熱が高い時には、葛を加えた方が効果的です。
 葛粉大匙1杯を水で溶き、弱火に掛けてとろりと粘って来たら、卸し生姜と黒砂糖を加える。呼吸器系の弱い人は黒砂糖の代わりに蜂蜜を加える。

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 生姜湯のビームライトバーコード(2000.12. 6.UP)

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 12月3日(日)
 牛蒡 キク科牛蒡属の越年草(一年草、又は、二年草)
 牛蒡は、ユーラシア大陸北部の広い地域を原産地とする二年生草本です。牛蒡を野菜として栽培して食べるのは主に日本だけで、正に牛蒡は国産の味の代表と言える。
 牛蒡の成分には、セルロースやヘミセルロース、リグニン等の水に溶け無い食物繊維が多く含まれて居り、中でもリグニンが多いのが特徴です。
 此等の食物繊維は、消化吸収されずに水分を取り込んで、食べた物の嵩を増やし、腸の蠕動運動を活発にする為、便秘解消に効果が有る。同時に、腸に長い時間食物を溜め無いので、好ましく無い細菌の繁殖を防ぎます。又、コレステロールの減少も期待出来る。食物繊維の働きは其れだけで無く、各種ビタミンやミネラルと複合的に働いて体内の有害物質を抑制するので、野菜からの摂取は大変効果的で有る。
 其の他にも、牛蒡に含まれて居るモッコラクトーンが、癌を予防する事が解ったりと、牛蒡の薬効は注目されて居る。
 牛蒡独特の香りは、肉や魚の臭味を消し、煮物の味を引き立てる。牛蒡は灰汁が強いので、良く熱を通したり、梅干しを入れて調理する。
 ヨーロッパでは余り食べ無いと言われるが、白牛蒡(パスネー)はガルニ(付け合わせ)に使ったりする。アジアからヨーロッパに掛けてが原産だと言われる。日本では品種改良が加えられ、食べ物とした。滝野川牛蒡(東京産)、砂川牛蒡(東京産)、堀川牛蒡(京都産)等が有名で有る。古書には悪実、キタイス、ウマフブキ(ウマフフキ)等の名称で登場するが、食用としては軽んじられて居た事が伺われる。今では、地域に因って、ゴンボ等と呼ばれ、各種の鍋物、金平、煮染め等に欠かせ無い存在で有る。線維とマグネシウムを多く含み、腸を整えたり、成人病の予防にも効果が有る。最近ではダイエット食品としても重宝がられる様に成った。中国では薬用に使われて居る。
 秋蒔きと春蒔きとが有り、5〜6月に出回る秋蒔きの物は風味が良い。余り太い牛蒡は、中に鬆が入って居る場合も有るので避け、土付きの中太で、真っ直ぐ伸びた物を選ぶ、切った牛蒡は放置すると、黒く変色するので、直ぐ水や酢水に付けると良い。自生の山牛蒡を食べ過ぎると、根の硝酸が作用して腹痛を起こす場合が有る。
 【花言葉】人柄。
 【別名】ゴンボ・うまぶき。
 【生薬名】牛蒡子。
 【薬効】糖尿病、便秘、腫み、喉の痛み、腫れ物、食中毒、盲腸炎、虫垂炎、扁桃炎、舌炎、歯茎の腫れ、歯痛、痔、脱肛、関節炎、虫螫され、切り傷、蕁麻疹、火傷。
 【薬用部分】種子、葉、根。
 【採取時期】春と秋。
 【調製法】生食、種子は天日乾燥。
 【成分】根には約40%のイヌリンと少量のパルミチン酸、カリウム、カルシウム、ビタミンB1・B2、葉にはビタミンC、粘液質、精油、タンニン質、果実には配糖体アークチン、ゴボウステリン等が含まれて居る。
 食物繊維のセルロース、炭水化物の一種で有る多糖体のイヌリン、苦味配糖体のリグニン等の成分が多く含まれて居る。此等は、腸の働きを整え便秘を解消してくれるだけでは無く、コレステロールを除去し、動脈硬化の予防に大きく貢献し、高血圧や糖尿病にも効果が有る。又、リグニンには強い解毒作用が有り、発癌物質を無毒化する為、胃癌、大腸癌、子宮癌等の予防に役立つ。
 【長所】
 @食物繊維が多く、便秘の解消に良い。特に牛蒡の線維は、白米や肉等の20〜30倍水分を吸収し、便通を良くし、腸内の好気性菌の増殖を促し、ビタミンを腸内で合成するのに役立って居る。又、コレステロールや食塩を吸着し、排泄を促し、吸収が抑制される。其の他、老廃物も取り去る。
 A牛蒡には血糖値を低下させ、糖尿病予防作用が有る。此は食物繊維の存在に因って腸からの糖分の吸収が抑制される為で有ろう。
 B灰汁抜きしない牛蒡の煮物は、精力増強、強壮強精、強壮強健の作用が有り、妊娠食として良い。
 C牛蒡は比較的ミネラルが多く、特にカリウムがナトリウムの50倍も在り、高血圧の予防に良い。亜鉛や銅・セレン・鉄も在る。セレンは癌の予防に働く。
 D漢方では、牛蒡の種子(牛蒡子・大力子)は解熱・解毒・利尿に良いとされて居る。
 E本草綱目には、「五臓の悪気を去り、手足の弱気を治し、中風、脚気、瘍瘡(ヨウソウ・頭に出来る出来物)、痰、疝気(センキ・腸や腰部の痛む病気)、鬱を治す」と有る。
 F根や葉にタンニンが在るので消炎作用が有り、止血にも効く。牛蒡の生葉を揉んで切り傷に貼り付けると良い。ひょう疽には葉に塩を塗した物を貼ると、3〜4日で治る。
 G牛蒡入り野菜スープは胃弱に良く、煎じ汁は健胃剤に成る。牛蒡の卸し汁は胃痙攣に効果が有る。
 【短所】
 @灰汁は極めて強く、灰汁抜きして用いる事が多いが、ミネラルも抜け、香りや素朴な風味が無く成る。
 A食物繊維が多いので、過食すると胃腸を害する恐れが有る。
 B灰汁が強く、アレルギー疾患、腫れ物の患者は症状が進む場合が有る為、避けた方が良い。
 Cカロチンが無く、他のビタミンも非常に少無い。但し、牛蒡の線維は善玉腸内細菌の増殖を助け、ビタミンを合成して居る。
 【用法】
 糖尿病、便秘=牛蒡に含まれて居るイヌリンの果糖はブドウ糖を化生し無いので、糖尿病患者には良い野菜で有る。繊維性成分も多いので便秘に効果が有る。牛蒡料理を常食する。
 腫み、喉の痛み、腫れ物=種子を粉末にして、一日量8gを水400ccで煎じ、3回に分けて飲む。
 食中毒=葉の絞り汁は吐剤として効く。
 盲腸炎、虫垂炎=生根の卸し汁コップ1杯を飲む。症状が重く、其の後、症状が残る様ならば30分おき置きに盃1杯ずつ飲むと10時間位で大抵治る。又、炎症が有れば患部には豆腐パスターを貼る。
 扁桃炎、舌炎、歯茎の腫れ、歯痛=根か葉を煎じ、冷ましてから嗽をする。
 痔、脱肛=根、葉の濃い煎じ汁で座浴する。
 関節炎、腫れ物、歯痛、歯茎の腫れ=葉に塩を加えて良く揉み、泥状にして患部に貼る。又、種子を煎じて盃1〜2杯を飲む。
 虫螫され、切り傷、蕁麻疹=生根、又は、葉の汁を塗る。
 火傷=葉の煎じ汁で冷湿布する。
 喉の痛みや腫れ=牛蒡汁等を飲み、泥鰌と柳川鍋、牛蒡サラダ、胡麻酢醤油の叩き牛蒡等。
 牛蒡と大豆は中風発作の回復=中風の予防に鉄火味噌が良い。牛蒡と大豆を主材に味噌を油で熱して練る。胡麻、赤唐辛子を風味に添える。又、牛蒡餅にして食べる。
 牛蒡の笹掻きスライスを1本作り、スープを摂ると血の道が順調に成る。
 下り物=種子20gを一日量に煎服する。
 味噌汁に牛蒡を擦り込んで飲むと初期の風邪は治る。
 体表の腫れ物=牛蒡子を10粒囓って湯で飲めば口が開き、自然排膿の後に治る。
 蒟蒻と煮付けて常食すれば、草臥れた腎臓を回復し、絶対に腎臓病の大事に至ら無い。取り敢えず便秘と尿詰まりは解消する。腸内ガスの発散が出来る。
 【注意】
 牛蒡は腫れ物の化膿を促進する作用が有るので、傷が有る時は、食べ無い方が良いでしょう。
 【料理】
 牛蒡は酢を垂らした水に浸けて置くと黒くなら無い。又、米の研ぎ汁で茹でると白く奇麗に仕上がる。
 <食べ合わせ>
 ビタミンC・E、有機酸、食物繊維等を含む食品と合わせる。大蒜の様に毛細血管を拡張する硫化アリルや、干し椎茸の様にコレステロールの代謝排泄を促すフィトステリン成分、大豆の様に血中脂質の酸化を抑制するサポニン等を含む食品と合わせても効果的です。
 <食べ方>
 灰汁を抜かずに、胡麻油で炒めて金平牛蒡等にすると、灰汁を旨味に変える。灰汁を抜きたければ、アルミの他の鍋で梅干しと一緒に煮る。

 牛蒡と大豆の炊き込み御飯
 【材料】(2人分)
  牛蒡40g、茹で大豆1/4カップ、椎茸1枚、生姜1/2掛け、米1カップ、胡麻油少々、昆布椎茸出し1カップ、青紫蘇2枚。
  i.醤油大匙1杯、酒大匙1杯、味醂小匙2杯。
 【作り方】
  @米は研いで笊に上げる。
  A牛蒡を笹掻きにして胡麻油でサッと炒め、椎茸は薄切り、生姜は千切りにし、大豆とi.を加えて下味を付ける。
  B米に出しとAを汁ごと入れて炊く。
  器に盛ったら千切りにした青紫蘇を散らす。

 牛蒡粥の作り方
 【薬効】便秘、コレステロール・塩分・有害物質等の排泄、抗真菌作用、癌細胞発生予防、動脈硬化予防。
 含まれる成分は炭水化物ですが、其の中でも注目されるのは食物繊維です。食物繊維が腸の働きを促進して便秘に作用する他に、コレステロール、塩分、有害物質等も排泄する作用が有る。又、牛蒡に含まれて居るリグナン系苦味配糖体には抗真菌作用が有り、癌細胞発生予防に効用の有る。又、動脈硬化予防野菜でも有る。
 【作り方】
 牛蒡粥は、玄米25gを500tに浸して1時間置く。牛蒡15pを笹掻きにして玄米の入った鍋に一緒に入れて置く。玄米が吸水したら、強火に掛け、沸騰した後弱火にして炊き上げる。炊き上がる直前に塩で味付けをする。

 牛蒡と里芋の根菜粥の作り方
 【薬効】便秘、コレステロールの抑制、美肌、肥満。
 牛蒡の成分は炭水化物が主ですが、カルシウム、カリウム、タンニン、食物繊維も含まれて居る。食物繊維は、腸の働きを活発にして便通を良くする為、便秘を解消、コレステロールを抑制、肌を整える等の薬効を持って居る。食べ方は、繊維質を失わ無い様にする事がポイントで有る。
 里芋は、澱粉が多く、ガラクタン、デキストリン、蔗糖等が含まれ、独特の滑りは腸の働きを良くしてくれる。他に、ビタミンB1は炭水化物の燃焼を、ビタミンB2は脂肪の燃焼を助ける。更に、芋類の中でも低エネルギーなので、肥満が気に成る人に向いて居る。
 【作り方】
 @牛蒡1本を良く水洗いし、笹掻きにして、水を切って置く。里芋2個は水で良く洗い、皮を剥いて幅7o程の輪切りにする。
 A玄米50gを洗って、水500tを入れて1時間程浸して置く。
 B煎った白胡麻は擂り鉢で擂り、味噌、酒で味付けする。
 CAに@を加えて強火に掛け、煮立ったら弱火にして炊き上げ、炊き上がる直前にBを加え、塩で味を調えて、火を止めて5分程蒸らし、小口切りにした浅葱を散らす。

 黒胡麻・茄子・牛蒡スープの作り方
 【薬効】コレステロール抑制、動脈硬化、滋養強壮、体力増強、高血圧症、利尿。
 黒胡麻の主成分は、脂質、蛋白質、カルシウムで、脂質の殆どが不飽和脂肪酸です。此等はコレステロールを抑えて動脈硬化予防に薬効が有る。蛋白質も必須アミノ酸を含むので、滋養強壮の働きが有り、体力を回復させる。カルシウムは蛋白質の吸収を良くする。
 主成分が糖質で、ビタミンB1・C、カロチンをほんの少し含んで居る茄子は、体を冷やす作用が有る。高血圧症には体を冷やし、利尿作用を促す事で予防する。
 牛蒡の成分の代表は、食物繊維です。此は、コレステロールを抑え、動脈硬化予防に薬効が有る。
 【作り方】
 水400tに天日干し椎茸を入れて戻し、火に掛け、煎った黒胡麻大匙1杯を擂り、其の中に入れ、塩、醤油で味付けをし、其の中に牛蒡10pを斜め切りにした物と、茄子1本を縦割りにし、5o厚さの斜め切りにした物を順に入れ、煮る。

 牛蒡の搾り汁の作り方
 【薬効】胃痙攣、胃痛。
 牛蒡には、繊維の他に苦味成分のアルクチインが含まれ、利尿、抗真菌作用が働く。其れで胃痛に効くと言われて居る。
 【作り方】
 出来れば新牛蒡が効果的です。牛蒡1本を洗い、擂り鉢に入れ、突き潰し、其の突き汁をキッチンタオルに包んで漉す。熱湯100tを注いで飲む。2〜3回飲むと、痙攣や痛みも治って来る。
 新牛蒡が無い時は、灰汁が出るので手早く搾る。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 牛蒡のビームライトバーコード(2001.3. 17.UP)

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 牛蒡(大浦牛蒡)のビームライトバーコード(2000.12. 3.UP)

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 12月1日(金)
  ユリ科の多年草。
 世界中に500種類程有ると言われて居るが、日本でも代表的な物は、白い部分の多い根深葱と、緑が多く柔らかい葉葱が有る。葱坊主と呼ばれる丸い物は花で有る。
 昔から、風邪の時は喉に巻くと良いと言われる。実際、根の白い部分のツンと来る香りと辛味の素で有る硫化アリルは血行を良くして身体を温める働きが有るし、ビタミンB1の吸収を助ける働きも有るので風邪の引き始めに有効で有る。香りは、脳を刺激し胃の働きを活発にするので、食欲増進にも繋がります。
漢字の葱と言う字は、中国では紀元前から使われて居る。此の漢字は「き」と読まれて居たので、平安時代には葱を「一文字」と呼んで居たと言う。葱は関東では白い根の部分を食べる根深葱、関西では緑の部分を食べる青葱が好まれる。根深葱の代表は東京、千葉、埼玉で栽培される千住葱、加賀の殿様に献上されたと言う東北、北陸、山陰で栽培される下仁田葱で有る。青葱の代表は京都の九条で栽培された九条葱で有る。白い部分も青い部分も食べられる万能葱は、九条葱を早めに収穫した物で品種名では無い。
 一年中食べられるが、旬は夏〜秋は青葱、冬〜春は白葱と言われる。葱にはβカロチン、ビタミンC、カルシウムが多い。邪気も避けると言う独特の刺激臭は硫化アリルに因る物で、刻むと酵素の働きで強く成る。風邪の引き始めに刻み葱に熱い湯を掛けて、一気に飲むと良い等、民間療法では良く使われる。買う時には、葉の緑が濃く、茎の白い部分が締まって、艶の有る物が美味い。葉が緑で、白根が太くて長いのは新鮮で美味。葉が白っぽく、表皮が乾いて居る物は避ける。
 根を食べると糖尿病に非常に効果が有ります。
 【別名】き(古名)、ねぶか、長ねぎ、一文字(ヒトモジ)。
 【薬効】長葱の緑色部分にはβカロチン(ビタミンA)、ビタミンC、カルシウム、カリウム、食物繊維等が多く含まれて居る。然し、白い部分に多く含まれて居る含硫アミノ酸の一種の硫化アリルの効用も無視出来無い。硫化アリルは糖質の代謝を高めて血行を促進すると共に、ビタミンB1の吸収を高め、冷え症、疲労回復に効果を発揮する。そして、結果的に、此等の働きが脳卒中や心筋梗塞を予防し、肩凝り等を和らげる作用をしてくれる。
 長葱には、消炎作用、保温作用、鎮静作用も有る。風邪で咳や痰が出る時には焼いて喉に貼ると良い。熱が有る時には煎じ汁を飲んだり、細かく刻んで生味噌を加え、熱湯を注いで飲むと、汗を掻き、直ぐに熱が下がる。陳生姜卸しを加えると更に効果的です。霜焼けは、煮汁に患部を浸すと良く成る。
 不眠症、健胃、整腸、鎮咳、風邪、解熱、頭痛、発汗、霜焼け、関節リュウマチの痛み、利尿、関節を柔らかくする、鼻血、便秘、増乳、視力強化、肉魚の毒消し、耳鳴り、関節痛、喉の塞がりを治す。
 【薬用部分】葉、根。
 【採取時期】冬。
 【調製法】生。
 【成分】蛋白質、脂質、糖質、繊維、カルシウム、リン、鉄、ビタミンA・B1・B2・C。
 【用法】
 風邪、熱=@煎じて飲む。A細かく刻んで、生味噌を加え、熱湯を注いで良く掻き混ぜて熱い内に飲む。
 風邪、頭痛、汗の出無い時=@玄米に味噌を混ぜて炊き、熱い内に食べる。A葉、根を煮て粥を作り、熱い内に食べる。B葱と生姜を半々に混ぜ、煎じて飲む。C刻み葱と陳生姜を卸した物に、砂糖を加え、熱湯を加えて飲む。
 霜焼け=@葱を焼いて、其の皮を患部に張り付ける。A葱の煮汁に患部を浸す。
 咳、不眠症=白葱を5p位の長さに切り、布に包んで、鼻の所に置いて呼吸すると良く効く。
 関節リューマチの痛み=葱560g、辛子粉90ml(五勺)、大麦180ml(一合)を布袋に入れ、1.8l(一升)の水の中に入れて煮立て、1.2l位迄煮詰め、其の汁を温め、此を温湿布すると痛みが取れて大変楽に成る。
 枕に入れれば眠りを誘う=葱のスーッとした香りは、神経や脳に働き掛けて身体の調子を整えるので、体調が悪くて寝付き難い時には、枕に忍ばせると、神経を解して安らかな眠りに誘ってくれる。
 痰を切り、喉の炎症を抑える葱酒煎じ汁=葱の白い部分を5本分用意し、日本酒100mlと水100mlを加えて8〜10分煎じる。此を盃1杯分一日3回飲むと、痰の切れを良くし喉の炎症を抑える事が出来る。
 風邪も撃退葱湿布=風邪で喉が炎症を起こして居る時には、葱の湿布で早めの回復を促す。1/2本分の葱を火で炙って、5p程に切り、火傷し無い様にタオルで巻き、喉を湿布する。夜寝る前に行うと良い。
 【食べ合わせ】
 長葱は、風邪やストレスから来る肩凝りに大きな効果を発揮する。其処で、粘膜強化と殺菌作用の有るビタミンA・Cを食べ合わせると、風邪や肩凝りには、更に効果が上がります。大根等の保温効果の高い食物や、発汗・解熱作用の有る精油成分を多く含む生姜も食べ合わせとしては優れて居る。
 【食べ方】
 硫化アリルを中心とする薬効の有る香り成分は水溶性なので、長い時間水に浸けて置いたり、長時間煮込むと溶け出して効果が薄れます。硫化アリルには強い殺菌力や誘眠作用も有り、保温効果も持ち併せて居るので、出来るだけ生に近い状態で食べる。栄養価の高い緑色部分と共に食べる事が肝要です。
 【生活】
 ユリ科の多年草。栽培上は、一年生、又は、二年生葉菜。中央アジア原産で、我が国でも古くから栽培。葉鞘の白色部を食用とする根深葱(ネブカネギ)と緑色部を主として用いる葉葱とに分ける。前者は主に関東、後者は関西で栽培。

 腹冷えに因って起こる、風邪、腰痛、鼻水、冷え等の症状に
 暑い夏に水分を摂り過ぎて、秋から冬に掛けて風邪を引く、鼻水が止まら無い、冷え、冷えに因る腰痛等には夜寝る前に「葱味噌湯」を摂ると良い。又、風邪の症状で、喉に来る時には葱の代わりに玉葱を使い「玉葱味噌湯」とする。
 【材料】豆味噌(赤味噌)20g(大匙山盛り1杯)、葱の白い部分の刻み大匙山盛り1杯、熱湯200t。
 【作り方】円盤状にした味噌をオーブンで真っ黒に成る迄焼く。真っ黒に成ったら潰して茶碗に入れて刻み葱を入れて、熱湯を注いで掻き回してから飲む。

 生姜葱酒の作り方
 【効能】
 疲労・倦怠・夏ばて。
 【作り方】
 @生姜半個を約10片に切り、同時に長葱の白い部分(3本分)を擂り鉢に入れ、擂粉木で汁にする。
 A此の汁を、熱燗の日本酒1合に加えて飲む。
 【飲み方】
 寝しなに飲んで寝る。

 葱と田螺の串焼きの作り方
 【薬効】膀胱炎、腎臓病、利尿作用、強壮強精効果。
 【作り方】
 長葱の白い部分を切り、更に2つに立て切りの後フライパンで焼く。細火で蓋をする。取り出して火傷をしない程度に冷まし、臍に当てて絆創膏で固定。短時間で尿路がこそばゆく成る。
 此で出無い悪質な尿路閉塞は田螺の生肉と生の白葱を一緒に擂り潰し、ペーストを布に厚く塗って臍に貼る。其の上に使い捨て懐炉を当てて、胴巻きをする。序でに田螺と葱を交互に串に刺し、醤油の付け焼きを多食する。田螺の代わりに蝸牛でも良い。

 長葱湯の作り方
 【薬効】
 風邪熱特に目の周りに熱が有る時。
 葱特有の刺激臭の成分、硫化アリルは消化吸収を助け、ビタミンB?の利用効果を高め、血行を良くし、殺菌効果を促す働きが有る。他にビタミンA・Cも含んで居るから解熱に薬効が発揮される。熱っぽいと感じたら、直ぐ葱湯を飲む。
 【作り方】
 長葱の白い部分1本を小口切りに細かく刻み、味噌を小匙1/2杯弱加え、熱湯を注ぎ、掻き混ぜて飲む。一日数回、特に熱目の周りに熱が有る時には効果的で有る。

 葱粥の作り方
 【薬効】下痢、風邪の初期、頭痛、腹痛、腫れ物。
 栄養成分には、ビタミンA・B・C、カルシウムが含まれ、風邪の初期、頭痛、下痢、腹痛、腫れ物に薬効が有る。葱特有の刺激臭硫化アリルが薬効の主な働きをして居る。 下痢で辛い時には葱粥で体を温め、早い時期に止める様に手立てをする。
 【作り方】
 玄米50gに水500tを加え、1時間程浸けて置く。葱の白い部分だけを2本程斜めに切りにする。生姜1欠けを卸し、汁を使う。吸水した米を小さい土鍋に入れて、強火に掛けて、沸騰したら弱火にして炊き上がる少し前に、葱と生姜の搾り汁を加えて炊き、蒸らして仕上げる。
 一時的な下痢ならば、2〜3回食べると治る。

 葱スープの作り方
 【薬効】夏風邪。
 【作り方】
 大蒜大粒1個、長葱3本、陳生姜大振り1個を用意する。大蒜と葱の白根は包丁で叩き潰し、生姜と青葱部分を適当に切る。又は、全てを刻んでも良い。以上3品をコーヒーポットに入れ、塩を茶匙1杯加えて煮る。カップの3杯の水が半量に成る迄煮詰め、液だけ飲む。
 葱は悪寒を伴う風邪に適当だが、長葱、大蒜、生姜の塩味スープで臍の奥が疼かんばかりに暑く成って汗が出る。風邪に因る体力消耗を補って元気に成る。大汗の後、温水シャワーを浴びてスッキリする。

 葱葉粥の作り方
 【薬効】去湿作用、暑さを凌ぐ作用、夏風邪防止作用、健胃整腸作用。
 【作り方】
 湿度90%を超す梅雨時から夏に掛けて、長葱の青い所5本分を刻み、菊花10個を合わせて餅米で粥に焚く。二人分。此に果糖を加えて思い切り甘い粥に仕立てる。
 青葱は湿熱外寒に強く、菊花が頭部のの逆上せを下げる。梅雨期や夏に、偶に食べると疲れが取れる。菊花は生、乾燥品どちらでも良い。生の花弁を指先でばらし、沢山入れると爽やかな香りが口に広がる。邪気を払う。主役の青葱が風邪ウィルスの侵入を防ぎ、健胃整腸に働き掛ける。太い葱の青い葉を選ぶ。果糖が無ければ干し葡萄を使う。夏バテしない。

 生姜と葱と三つ葉粥の作り方
 【薬効】発汗、解熱、消炎、保温効果、殺菌作用、吐き気抑制、食欲増進、消化促進、下痢、強壮、悪寒、頭痛、鼻詰まり、鎮静、去痰、二日酔い。
 生姜の香り成分は、シネオール、ジンギベレン、ジンギベロールで、発汗、解熱、消炎、保温作用が有り、辛み成分は、ジンゲロン、油性ショウガオールで、強力な殺菌作用が有り、吐き気を抑え、食欲を増してくれる。
 葱の成分には、ビタミンA・B・C、硫化アリル、繊維等が含まれ、消化促進、下痢、強壮に効く。又、葱の白い部分は、「葱白(そうはく)」と言う生薬にも成って居て、風邪初期の悪寒、発熱、鼻詰まり等の症状に薬効が有る。
 三つ葉の精油成分には保温効果が有り、風邪予防に薬効が有る。他に、カロチン、ビタミンCも含まれ、鎮静、去痰、二日酔いにも効く。三つ葉には、根三つ葉、切り三つ葉、糸三つ葉が有りますが、御粥には根三つ葉を薦めます。
 【作り方】
 @生姜1欠けは千切りにする。
 A葱の白い部分10pの微塵切りと、盛り付け様に白髭根葱を少し用意する。
 B三つ葉3本は2pの長さに切り、盛り付け用に葉を刻んで置く。
 C玄米50gは水洗いして、鍋に水500tを入れて1時間程浸して置く。
 DCに@を加えて強火に掛け、煮立ったら弱火にする。
 E炊き上がる直前に、Aの微塵切りを加え、一煮立ちさせ、塩で味を調え2〜3分蒸らす。盛り付けに白髭葱とBを添える。

 生姜と葱と三つ葉粥の作り方
 【薬効】発汗、解熱、消炎、保温効果、殺菌作用、吐き気抑制、食欲増進、消化促進、下痢、強壮、悪寒、頭痛、鼻詰まり、鎮静、去痰、二日酔い。
 生姜の香り成分は、シネオール、ジンギベレン、ジンギベロールで、発汗、解熱、消炎、保温作用が有り、辛み成分は、ジンゲロン、油性ショウガオールで、強力な殺菌作用が有り、吐き気を抑え、食欲を増してくれる。
 葱の成分には、ビタミンA・B・C、硫化アリル、繊維等が含まれ、消化促進、下痢、強壮に効く。又、葱の白い部分は、「葱白(そうはく)」と言う生薬にも成って居て、風邪初期の悪寒、発熱、鼻詰まり等の症状に薬効が有る。
 三つ葉の精油成分には保温効果が有り、風邪予防に薬効が有る。他に、カロチン、ビタミンCも含まれ、鎮静、去痰、二日酔いにも効く。三つ葉には、根三つ葉、切り三つ葉、糸三つ葉が有りますが、御粥には根三つ葉を薦めます。
 【作り方】
 @生姜1欠けは千切りにする。
 A葱の白い部分10pの微塵切りと、盛り付け様に白髭根葱を少し用意する。
 B三つ葉3本は2pの長さに切り、盛り付け用に葉を刻んで置く。
 C玄米50gは水洗いして、鍋に水500tを入れて1時間程浸して置く。
 DCに@を加えて強火に掛け、煮立ったら弱火にする。
 E炊き上がる直前に、Aの微塵切りを加え、一煮立ちさせ、塩で味を調え2〜3分蒸らす。盛り付けに白髭葱とBを添える。

 葱生姜湯の作り方
 【薬効】風邪、精子増産、強精強壮、糖尿病、婦人病、冷え性、神経痛・リューマチの痛み。
 葱生姜湯が発汗作用に優れて居る理由は、生姜に含まれて居るジンギベロールや、葱の白い部分に含まれて居る通称葱油と呼ばれる精油成分には新陳代謝を活発にして、発汗を促す働きが有る。
 生姜に含まれて居る亜鉛は精子の生産に不可欠な栄養素で有り、強精強壮効果が有る。生姜には此の亜鉛が100g中400rも含まれて居る。全食品中最上位に有る。又、亜鉛はインシュリンの分泌を促す作用が有り、糖尿病患者は朝晩飲むと良い。
 風邪を引いた時は、葱生姜湯を飲んで熱い風呂に入る。汗がたらたら出てすっきりする。翌朝には風邪の症状は無い。
 【作り方】
 生姜10gを擂り卸し、長葱の白い部分を3p程微塵切りにして、熱湯を湯呑み茶碗に半分注ぐ。
 一日2〜3回飲む。

 葱と大蒜入り梅干し湯
 【効用】
 引き始めの風邪に非常に効果が有る。軽い内ならば此を飲めば殆ど治る。
 【作り方】
 大蒜1かけは卸し金で擂り卸し、葱(白い部分10p)は出来るだけ細かく刻み、梅干し1個は半分に割って置く。
  湯で良く温めた茶碗に全部の材料を入れ、上から熱湯を注ぎ、蓋をして5分程置いてから飲む。
 【用い方】
 就寝前に飲む。体が温まって来て汗が出て来るので、着替えの用意をして置く。汗を掻いた後に、身体を水で綺麗に拭いて着替えてからもう1杯飲んで於くと因り効果的で有る。

 葱味噌と玉葱味噌
 腹冷えに因って起こる、風邪、腰痛、鼻水、冷え等の症状に、
 暑い夏に水分を摂り過ぎて、秋から冬に掛けて風邪を引く、鼻水が止まら無い、冷え、冷えに因る腰痛等には夜寝る前に「葱味噌湯」を摂ると良い。又、風邪の症状で、喉に来る時には葱の代わりに玉葱を使い「玉葱味噌湯」とする。
 【材料】豆味噌(赤味噌)20g(大匙山盛り1杯)、葱の白い部分の刻み大匙山盛り1杯、熱湯200t。
 【作り方】円盤状にした味噌をオーブンで真っ黒に成る迄焼く。真っ黒に成ったら潰して茶碗に入れて刻み葱を入れて、熱湯を注いで掻き回してから飲む。

 「身体の浄化と回復」「身体効果率向上」「血液浄化」「血管・血液循環」のビームライトバーコードと同時に使用されると効果的です。
 葱のビームライトバーコード(2000.12. 1.UP)

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最終更新日: 2017/10/09 月曜日